第4話
「もー面倒なのでこのゲームを終わりにしましょう」
再び登場したピエロが、そう言った。
大体どうやって終わらせるというのだ。次の一手で全てが決まるわけではない。ピエロの一言で終わる、そんなゲームだったら初めからこんな事していた意味が分からない。
「回答者は、姫倉純さんです」
え?今何て言った?回答者はキングの駒が、僕が指名できるはずだ。なのに、ピエロはそれを、無視した。
「さぁ、前へ」
ピエロが促す。嫌な予感がする。
スクリーンの前に出ようとする、純さんの腕を掴む。
すると、「大丈夫だよ」と言うように微笑み、僕の手を握りスクリーンの方へと向いた。
「姫倉純、貴方は全てを知っている。このゲームについても、世界の秘密も、そして浅井九十九のことも、ゲームに参加する以前から」
どういうこと?何が何だか分からなくて、頭が混乱する。
「ふふ、」
「?」
純さんが、笑った。視線を合わせると、握っていた手に力が籠められる。
「九十九君、勝って。勝って、生き残ってね。どんな手を使っても、私を、犠牲にしてでも、…そして、あの子との、約束、果たしてね」
約束?なにそれ、そんなの知らない。そんなこと、言わないで。もう、誰も失いたくないのに、純さん、だけは失いたくなっかのに。
嫌だ。
その答えだけは、言わないで。
嫌だ、と声を出したいのに出ない。それが、酷くつらい。
ただ、誰かに似た笑顔を浮かべる、純さんから目が離せない。
「いいえ、何も、しらないわ」
彼女が言うのと、ほぼ同時に白のクイーンの駒が動く。
まるで、答えがどうであれ動く場所は、決まっていたみたいに。
そして、黒の駒も動く。その先は、白のクイーンがいる場所。黒によって、クイーンが奪われる。
手から、ぬくもるが消える。
ぬいぐるみについていくように、彼女は、消えた。
どうしよう。
何しよう。
もう、負けてもいいかな。
何も、考えたくない。
「ほうずき ちがやぁ。貴様、どういうことだ、これはっ」
ぬいぐるみが行った方から、来たのはいつもスクリーンの向こう側で傍観しているピエロだ。彼は、なぜか茅君に対して怒りを顕わにしていた。
「どういうことって、お前がやったんだろ」
暮人が言った。
「君も、大概馬鹿だよね。自分でやったら、ここまで出てこないでしょう」
暮人の疑問を返したのは、嘲笑う茅君だった。
「さっきのはね、俺がシステムをいじって彼女を退出させたんだ」
「なんでそんなことする必要がある?」
「決まっるでしょ、邪魔だから。あいつ、日高の人間だから。俺の目的潰される前に消えてもらったんだ」
「日高ってあの?それに、鬼灯も」
市ヶ谷さんが、驚いたように言った。なにか知っている風に。
「そうだよ、お姫様。俺も、彼女も浅井の関係者。」
「茅君貴方の、目的って」
真衣さんんが、茅君に聞く。
「はは、皆質問ばかりだね。どうでもいいけど。…俺は、九十九君を殺すためにこのゲームに参加したんだ。」
茅君は、狂ったように嗤う。
嗤いながら、僕の前に立つ。
茅君のその行動に、誰も反応しなかった。
ピエロが、いち早く気づいたがこちらには来れない。ここに、居ないはずの、黒側のクラスメイトがピエロを抑えているから。
茅君が僕を、みる。
それに、目を離すことができない。
「ねえ、どうして澪のこと忘れたの?」
茅君が、表情を消して言った。
みお?
「誰?知らない」
「ふーん」
軽蔑、憎悪、そんな目で茅君が僕を一瞥する。
そして、ゆっくりとスクリーンを見た。
駒が、動いた。
画面上で駒が次々と動いていく。わけが分からない。
最終的に勝ったのは、白だった。白のナイトが、黒のキングを、取った。
「は?おい、どういうことだよ、鬼灯」
そう言ったのは、ピエロを抑えていたはずの彼だった。彼は、いつの間にか茅君の近くにいた。
「どういうことって?これが、このゲームの結果だよ」
「約束が違うだろ。俺を勝たせてくれっるって」
いつの間にそんな約束を、していたんだろう。彼が、力を失くしてようにその場に座り込む。
そんな彼に、追い打ちをかけるように、茅君は
「そんなの初めっから守る気無かったよ…けど、君は役に立ったよ、ありがとう」
と、言った。
「お前、俺は神宮寺だぞ。鬼灯ごとき潰せるんだ。こんなところ出たら、覚えてろ」
睨みつけ、そう言った彼に茅君は、せせら笑う。
「何言ってるの?君、負けたんだよ。ここから出れるはずないでしょ。君に待っているのは、死、のみだよ」
バイバイ、そういうと茅君は迷いもなく彼のこめかみを持っていた拳銃で、撃った。
彼が倒れる。即死だった。
鬼灯茅は、目的のためなら何でもする人だ。人を平気で騙せるし、殺せる。怖い人。彼の、本性を知って、怖かった。知りたくなかった。
「ねぇ、九十九君、どうして忘れたの?あんなに大切にしていたのに」
冷たい瞳が僕をとらえ、恐怖で動けなくなる。
知らない。僕は、何も、知らないんだ。
そう言いたいのに、声が出ない。茅君の、目線からもがれたくて目逸らそうとしても、動かない。
それを、遮ってくれたのは、以外にもピエロだった。
ピエロは、僕の頭に手を置いた。
瞬間、膨大な映像が頭の中に流れ込んできた。
あぁ、そうだ。なんで忘れていたのだろうか。彼女は、僕の、大切な人のはずだったのに。
* * *
僕、浅井九十九と彼女、日高澪の関係は幼馴染だった。
浅井家は、世界政府の九家の一つ。
九家は昔、十の力を持っていたという始祖から力をもらったという、九つの家のことだ。その力は、今も途絶えること無く受け継がれたいる家もあれば、途絶えた家もある。それを、埋めるために新たに九家と呼ばれるようになった家が、五つ。本当の、九家は四つ。浅井家は、後者にあたった。
あの時、ぬいぐるみが話した物語は、実話だ。
浅井が、始祖からもらった力は石化の能力。
僕は、それら全てを当然、知っていた。
父がどのような仕事をしており、それをいずれ僕が継ぐことも。
僕は、小学生に入学するまで家の敷地内から出たことが無かった。
これは、父の配慮によるものだった。力のコントロールが上手くできないうちに外の出て、他人を傷つけてしまわないように、という。
帰りの遅い父、病弱で滅多に部屋から出てこない母。両親とは、ほとんど会わなかったが独りではなっかたし、それを特別寂しいとは思わなかった。
僕には、澪がいたから。
澪は、日高の人間だ。日高は、ずっと浅井家に仕えている家系だ。日高は、その立場は特殊だが、九家の一つだ。
日高の能力は、人形使い。言葉の通りで、作った人形に意志を与えることができる。澪も、当然その力を持っていた。
毎日、澪と遊んだ。
色んな遊びをしたけど、一番遊んだのが、チェス、だった。
チェスを、僕に教えてくれたのは、澪だ。初めは勝てなかったけど、毎日のようにするうちに勝てるようになっていた。
小学校に通うようになっても、僕は澪と一緒にいることは変わらなかった。
学校に通い始めて、友達が沢山できた。こんなにも、沢山の人と話せるのが楽しくって、僕は学校に行くのが楽しみでしかたがなっかた。
初めての外の世界、初めての友達、初めてのことばかりの外で、気づかされたのは自分の気持ちだった。
新しく出会った友達は、もちろん異性もいた。けれど、澪に抱いていた思いとは、違っていた。
好き、なんだ。一人の女の子として。
自分の気持ちを、理解してから一回だけ、冗談交じりに言ったことがある。
その時は、僕の家でチェスをしていて、そんなこと言う雰囲気ではなかった。
「澪、好きだよ」
素直に、真っ直ぐに言った言葉。子供だから言えた、言葉だろう。
澪も、
「私も、九十九のこと好きだよ」
と、言ってくれた。たとえ、それが、友達、としての意味だとしても嬉しかった。
嬉しすぎて、その勝負に負けてしまうほどに。
その日は、負けたものが勝った方の言うことを何でも聞く、ということを賭けていた。
勝負に負けた僕は、勝った澪の願いの言葉を待つ。
「私、この世界を自由に旅行したい」
澪のその願いは、絶対に僕には叶えてあげられないものだった。いや、この世界中どこを探しても、その願いは叶わない。だって、この世界の大半を占めているのは、ゾンビだから。
世界は、自由に壁から出ないことを厳しく取り締まっている。ゾンビの存在を世間に広めないために、ゾンビからの犠牲を失くすために。巨大な鳥籠で、国民を守っている。
”自由”なんて、彼らが居なくならないかぎり、不可能に近い。
そのことは、澪も知っているはずだ。
なのに、なんでそんな願いなの。叶えられない、願いに唇を強く噛み締めて俯く。
「九十九が、大人になってからでいい。けど、絶対にこの世界を、平和にして。そして、一緒に自由に旅をしましょう」
勝者の願いは、叶えないといけない。それが、ルール、だから。
いつかの、未来を描いて口元が緩む。
大人になってからでいい。澪が、自由に、安心してこの世界中を、行き来できる世界にしよう。
十歳の夏休み。
その日は、昨日の夕方から降っていた雨も止んで雲の隙間から太陽がのぞいていた。いつものように、朝から澪を待っていた。
けれど、彼女は来ることはなかった。
その日を境に、僕の記憶は無くなった。
日高澪、という少女は僕にとっていないこととなり、僕は人の目を恐れるようになった。
無くなったのは、澪の存在だけではなく、この世界のとこ、ゾンビのこと、全てだった。
覚えているのは、僕が浅井九十九、ということと、家が上流階級にあることだった。
* * *
「澪は、どこにいるの?教えてルス」
彼、ピエロの腕を掴み問う。
彼なら知っているはずだ。
ルスは、澪の作った人形。
ピエロは、人形の鏡だから。導く灯りという意味。だから、
「澪は、眠っています」
眠っている?どういう意味
「澪は、六年前の夏から意識不明で眠っているんだよ」
そう言ってのは、茅君だった。
「澪はね、名古屋にある母方の実家に行くはずだった」
「そんなこと聞いたことが無い。」
澪は、何も言っていなかった。僕に言わないはずがないのに。
「言えなかったんです。たとえ、また会えると分かっていても別れるのが嫌で。ギリギリまで言いたくないと言っていました。あの日、別れの日澪は、貴方を公園に呼んだ。雨の中一人で待っていましたよ。けど、貴方は、来なかった。」
「知らない、呼ばれていない」
思い返せばあの頃、澪はよく寂しそうな表情をしていた。何か悩み事でもあるのか聞いたけど、何もないとはぐらかされていた。あれが、そうだったんだ。
「いいえ、澪は貴方に手紙で公園に呼び出していました」
てがみ?貰っていない
「渡してないよ、九十九には」
「どういうこと?」
”渡していない” その意味が分からず、茅君に聞き返す。
だって、それではまるで彼がその手紙を持っていたみたい。
「そのままの意味だよ。俺は、君に手紙を渡すと言って手に入れた。浅井九十九は、ずっと一緒にいた幼馴染の別れにもこない最低な奴と思わせるためにね。
澪はずっと待っていたよ。来るはずもない君のことを。雨の中ずっとね。
その日は、運が悪かった。たまに、ゾンビが壁を越えてくることがあってね、でも、すぐに軍によって殺せれるけど、間に合わなかった。
雨が降る夜の中、ゾンビに襲われた澪は、必死に抵抗した。日高の持つ力を使って、未熟な戦い方で。軍が駆けつけてきたときには、死体と眠った澪だけだった。
医者が言うには、力を使い果たしたことが原因だって。」
茅君の告白に、誰もが口を閉ざした。
全てを見ていたかのような物言い。
僕のことが、嫌い、っていうだけでした行為。
それは、まぎれもなく、
「茅が、原因ってこと?」
沈黙を破ったのは、蒼大君だった。
「何言ってんの、そんなわけないでしょ」
茅君の怒りが、蒼大君の方へと向かう。
「どう考えてもそうでしょう。茅が、手紙奪わなければその澪ちゃんが傷つかずに済んだんじゃないのか。それに、純ちゃんが死なずにも済んだ。他にも、クラスメイトがこんなに沢山死なずに済んだ。」
「はっ、違うよ。悪いのは、全部九十九。お前さえいなかったら、澪は苦しまずに済んだ。あんな家に縛られること無かったんだ。だから、俺は、このゲームを利用したんだ。九十九、お前を殺すために」
あくまで、違うと、言うんだね。澪が、ゾンビに襲われて眠った元凶が、自分であることを。
全て、茅君だとは思わない。ゾンビが、出たことは、偶然だし、僕が未熟で澪の隠し事に気づかなかった。けど、茅君は、自分の罪を認めないといけない。
「結局、全部おまえの都合のいい解釈じゃないか。そうやって、九十九に全部擦り付けて、自分のやったことの罪から逃げる。ガキかよ」
暮人が、吐き捨てるかのように言った。
「悪い?手紙を盗んだことは、やってはいけないことだって知ってるよ。けど、どうしても、澪から九十九への好意を壊したかった。ゾンビに、襲われるとは思わなかったけど、よかった。こうして、九十九を彼女の分からないところで、殺せるんだもの。
俺は、別にあの場所に行かなかったことに対して恨んでるんじゃない。お前の存在自体が、憎い。あの日、すぐに澪のことを無かったことにしたお前が許せないんだよ」
怒り叫ぶ茅君に、僕は視線を逸らすこと無く真っ直ぐと彼を見る。
「そんなことで、歩君や渚君を巻き込んだった言うの?」
「俺は、彼らの罪を隠すことを手伝っただけ。俺の手を取ることを決めたのは、あいつら。俺には、関係ない。」
茅君が手を貸さなくても、最終的に彼らはこのゲームに参加したら自分たちが生き残るために仲間を、裏切っていたという。
それでも、茅君のやったことは許せない。澪のことも、歩君たちのことも、そして、純のことも
「僕も、茅君が許せない。嫌いだよ」
誰かにそんな言葉を言ったのは、初めてだ。こんなにも、人を、それも友達と思っていた人を、憎いだなんて。
「はっ、お前でもそんなこと言うんだな。…でも、もういいよ。どうでも。」
茅君から、突然怒りが、感情が失う。
「だって、君は、お前らはここで死ぬんだから。そして、これは全ておしまい。今期は全て失敗作。その責任を取って管理人は自殺。澪の前から永遠に浅井九十九は、居なくなる。」
これが、茅君の描いているシナリオか。絶対に、死んでたまるか。
「バイバイ、九十九」
まるで、その言葉が合図だったかのように、大量のゾンビがわいてきた。
これは、かなりやばい。
それが、顔の出てしまう。
急いでナイフを取り出す。
「なんなんだよ。ふざけんなっ」
暮人が、叫ぶ。
殺しても、次々と湧いてくるゾンビ。
狂ったように嗤う、茅君。ゾンビが邪魔で彼の元に行けない。
「最期に教えてあげるよ。」
「?」
「ゾンビは、人間だよ。いや、人間だったもの、と言った方が正しいかな。
ゾンビは、人間の死体からできる。どうやってそうなるとか、増えるのかはまだ分からないけど、人間といことは解明されている。
だから、いるかもね。この中に、
最悪の形で知られてしまった。
ルスが舌打ちするのが、聞こえる。
皆の攻撃が一瞬止まる。その後、ゾンビへの攻撃威力が、弱まるのは明らかだ。
それもそうだろう。元人間だって、抵抗がある。
「君だけは、俺の手で殺してあげる。」
「っ!!!」
いつの間に、来ていたのか突然茅君が現れ切り付けて来た。
かわすことに精一杯で、反撃何て出来ない。
茅君は、この中で一番戦闘能力が高い。引きこもりだった僕が敵う相手ではない。
徐々に押されていく。ルスや暮人たちが、ゾンビの相手をしてくれているが、それでも何匹かはこっちに来る。
茅君とゾンビ。両者が、襲ってくる。
僕としては、頑張った方だ。それでも、無理だった。
僕の持っていたナイフが、茅君によって手から離れて飛ばされる。
茅君の持つナイフの刃が僕に向けられる。
やばい。こんなところで死ねないのに。
せめてもの抵抗に、彼を睨みつける。
振りかざされたナイフは、カンッと高い音を立ててそれは、僕もところには届かなかった。
刃と刃が交わる音だ。
どうして。
どうして、ここにいるの?
君は、死んだはず
僕と茅君の間に現れたのは、自分自身を犠牲にした少女だった。
「へぇ、生きてたんだ」
茅君の声色に驚きは無い。
どういうこと?
「当たり前でしょ。ルスが私を殺せるはずない」
「ははは、他人は平気でころせるけどね」
純さんは、ルスを知っているの
「まさか、まだ気づいていないの。彼女、姫倉いや、日高純は澪の姉だよ」
僕の心の声を読んだかのように、茅君が言った。
澪の姉?彼女に姉がいるなんて聞いたこと無い
「純、君もそいつのこと憎んでるんでしょう?」
「憎んでなんていないわ。私、貴方とは違うもの。それに、もし仮に本当に憎んでいたとしてもそれを貴方に教える義理なんてないもの。」
冷たく言い放つ純さん。
こんな彼女見たことない。全てを知っているわけではないけど、それでもここに来てから暖かくてお姉さんのような人だった。
これが、本来の純さんなのだろうか
「で、なんでここに来たの。奥に引っ込んでいれば死なずに済んだのに」
「まさか、生きてここから出るために決まっているでしょ。皆と一緒に戦うために来たの。ゾンビを片付けて、あんたを処分する。ここから出るのは、私たち。あんたじゃない。」
純さんは、挑戦的に茅君を見る。
それが、彼の逆鱗に触ったのだろう。
「ちっ、本当に邪魔お前」
そう言うと、思いっきり純さんのお腹を蹴った。
突然で、純さんも対応に遅れ飛ばされる。
蹴り飛ばされたところは、ゾンビがたまっていたところだった。
お腹を押さえて立とうとするが、上手く立てない。そうしているうちに、ゾンビが群がっていく。
僕は急いで純さんのとこに走る。
だめだ。また、間に合わない。
嫌だ。間に合わせるんだ。絶対に、
だから、僕は叫んだ。
奴らの注目をこっに集めるために。
「やめろ、とまれっ!!!!!」
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