第八章 プロ契約

 二〇一三年

 佐治ケ江優 十九歳



     1

 とうは守備位置へ戻ろうとバックステップでダッシュ、行き過ぎて背中でゆうを激しく突き飛ばしていた。


 優はまさか味方が斜め後ろから体当たりしてくるなどと思いもせず、バランスを崩して足をもつれさせて転んでしまった。


「ああ、いたの? ごめんね。えっと、誰さんだっけ?」


 後藤美香は薄笑いを浮かべた。

 優は無言のまま立ち上がると額に浮いた汗を腕で拭い、すぐさま守備に戻った。


 優と同じチームのほそかわが、パスのタイミングとコースを読んでインターセプトした。

 ピヴォの後藤美香には代表常連のはねいくがフィクソとしてきついマークについているため、優は自分が中継、もしくは囮になるため、サイドへと開いた。


 だが、ボールは回って来なかった。

 囮として使われたわけでもなく、単純に存在を無視された。


 まただ……

 そんなに信頼に足らないのだろうか。


 毎度のように召集されている選手と比べれば、技術も経験もまだまだなのは分かるけど。


 でもフットサルはFP四対四の少人数競技、役に立たなかろうとも、まったく使わないわけにはいかないだろう。役に立たないというなら、なおのこと連係を高めないとならないのに。

 無駄に一人で走らされているだけだ。


 優は焦りと不安のない混ぜとなった複雑な表情を、隠すことが出来なかった。


 だって、これではまるでいじめではないか。

 でも仮にも日本代表ともあろう者が、そんなことをするとも思えないし。

 ほいじゃあ、やっぱり自分がまだ未熟で信頼されてないというだけ? 単にみんな、より確実な選択肢を選んでいるというだけ?


 代表としての自分などまだまだちっぽけなものだとは思うが、でも、いないも一緒と思われるほど酷くもないと思うのだが。

 でも、なにがどうであろうと関係ない。こうして召集を受けて参加し、ピッチに立っている以上、自分に出来ることをやるだけだ。


 優は駆け出し、ボールタッチの少し大きくなった羽田郁恵の前に身体を入れて奪い取った。


 がっと足を突き出してくる羽田郁恵の攻撃を、小さな跳躍で軽々とかわしてドリブル体勢に入った。

 だが、別方向からも伸びてきた足に突っかかって、前のめりに倒れ、肩から床に落ちて転がり背中を打ちつけた。


 痛みに顔をしかめながら、上体を起こす。

 優のその顔が驚愕に見開かれた。

 足を突き出し転ばせたのは、味方だったのである。


 つい先ほどまでみな、厳しくも親身に指導してくれていたというのに、監督たちがいなくなった途端に優はこのような理不尽をその身に受け続けていた。

 どうすればいいのか、分からなかった。


 ……始まる前に田辺たなべさんが耳打ちして教えてくれたこと、本当じゃったんだ。


 子供の頃から培ってきたいじめへの抵抗力、中学二年の時に味わったあの地獄、そうした体験がなければとても耐えられなかったかも知れない。

 だからといって、そうした運命を与え続けてきた神様に感謝するつもりなど毛頭なかったが。


     2

 2013年、八月。

 ゆうは、このとき十九歳。広島県にあるがわ女子大学に通う二年生である。

 フットサル女子日本代表候補として初めて召集を受け、この神戸市での合宿に参加している。


 まだ今日は初日であるというのに、もう優はすっかり参ってしまっていた。

 いわゆる新顔への洗礼で、先輩たちから集中砲火を浴びていたためだ。

 「お局たちの試練、絶対に負けちゃダメだよ」

 練習開始前に、代表召集二回目である田辺たなべきようからこっそりとそんなことをいわれた。


 それがつまり、こういうことであったのだ。

 全員から、というわけではないのが幸いではあったが、とにかく優は数人から執拗なまでの肉体的精神的な攻撃を受け続けていた。お局ファイブなどと若手から陰口を叩かれている五人に。


 ほんのちょっとでも突き出れば突き出た部分を削り取られて、逆に地に潜もうものならば容赦なくそこへ汚泥を流し込まれた。

 ねちねちと、徹底的に潰された。


 こういった世界が厳しいことなど覚悟の上ではあったが、ここまで理不尽な目にあうなどとはまさか思ってもいなかった。


 そんな中でも意地は見せ、それなりに自分の持ち味は発揮出来たとは思う。

 しかし監督たちのいない時間帯での裏練習のハードさに、三日目にしてついに足首を捻挫。実情をなにも知らない監督やコーチから自己管理のまずさを叱責されつつ、合宿から離脱することとなった。


 記念すべき代表初合宿としては、惨憺たる結果であった。


 でも、先輩の陰湿ないじめを受けたことそのものに対しては、優はそれほど気にしてはいなかった。

 それだけ昔と比べて精神的に成長し、強くなっていたのである。


 最初は、先輩の考えがさっぱり分からずに不安で戸惑ったが、単なる体育会系特有のいじめだと分かってからは、別になんということはなかった。


 そんなことよりも、フィジカルを鍛える必要性を痛感していた。

 当たりに堪えられず簡単にぐらついてしまったことが、今回の怪我に繋がったからだ。

 どんどん、と間髪入れず二人に肩をぶつけられて、中途半端に踏ん張ろうとして足を捻ってしまったのだ。


 サッカーに比べてフットサルは接触プレーには厳しくファールを取るが、だからといって当たりに弱くていいというものではない。アスリートである以上は、フィジカルが強いにこしたことはない。

 自分を成長させたくて、だからフットサルを続けている。ならば、今回のことからもしっかり学んで、もっと自分を成長させなければ。


     3

 合宿から戻るとさっそく先輩に相談した。


 余談であるが梨乃は先日、幼なじみと結婚して姓がむらからたかに変わっている。優も、披露宴には広島から駆け付けて、参加した。


 妊娠が発覚したため大学を休学して、香取市にある夫の実家にて暮らしているとのこと。

 じっとしていないとならないのが退屈で仕方ないらしく、相談を持ち掛けたところ食いついてあれやこれやとプランを考えてくれた。


 以前にも所属してフットサルをやっていたことのあるナミオスポーツクラブへ、一般会員として入会し、週に二回通うようになったた。

 また、バランスボールを購入して自宅で毎日体幹を鍛えるようになった。


 高木梨乃に相談した理由であるが、優はとにかくスタミナや筋力が付きにくい体質で、高校の部活で部長としておせっかいなまでに親身になってあれこれ提案してくれたのが彼女なのである。優の体質について詳しいわけで、だから今回もその体質をしっかり理解した上でのアドバイスをしてくれるのではないかと思ったのだ。


 相談して大正解だった。

 必死の努力をした割にはそれほど筋力アップが出来たわけではなかったが、体幹トレーニングによりバランス力が実感出来るほどに向上。また、マッチアップする相手の筋肉や骨格の働きを意識してのプレーが出来るようになった。

 心なしかも知れないが、スタミナも向上した気がする。


     4

 去年に続いて瀬野川女子大学は、中国フットサルリーグで優勝を果たした。


 優のワンマンチームに変わりはなかったが、その優が怪我をせずにコンスタントに試合に出場出来たためである。


 次いで行なわれた新日本大学フットサル大会ではトーナメント初戦で、高木梨乃が休学中の習明院大学と対決し、6―3で勝利。

 その勢いで勝ち進み、優勝した。


 優にとって、人生初の全国制覇を成し遂げたのである。

 とおやまの、バンダナを額に。


     5

 初合宿を三日で負傷離脱したとはいえ、見る人は見ていたということであろうか。

 それとも大学フットサルでの、めざましい活躍によるものであろうか。

 はたまた、現在一般会員として筋トレに利用し、以前にも会費免除でフットサルチームに所属していたことのあるナミオスポーツクラブ、そこが母体企業だからであろうか、


 ゆうは、来年度より開幕される予定の女子フットサルプロリーグ、通称FWリーグの、あるクラブチームからスカウトされたのである。

 エステセジオ広島という名のクラブから。


 FWリーグは、サッカー女子日本代表いわゆるなでしこジャパンのW杯制覇や、女子プロ野球、女子プロバスケなどに話題性をさらわれた協会が慌てて構想を練り、急ごしらえで実現発足させたものだ。


 将来的に完全プロ化をめざすと公言しているものの、初年度は全員がアマチュア。

 男子のFリーグですらプロ化が遅々として進んでいないことを考えると、仕方のないところであろう。


 優は大学の仲間や、関東にいる高校時代の仲間からの勧めもあって入団を決意。

 こうして大学の部活とFWリーグとを、掛け持ちすることになったのである。


     6

 2016年一月。

 FWリーグは発足から無事に二年が経ち、四月から三度目のシーズンを迎える。


 ゆうはこれまで、大学とFWリーグを両立させてきていたが、それももうおしまいにするつもりだった。


 もうじき大学を卒業するからだ。

 同時に、FWリーグのフットサル選手も卒業だ。


 岡山県に本社のある企業に就職が内定しており、二ヶ月間に渡る研修期間の後に尾道支社に配属される予定であった。


 もしもエステセジオ広島に所属し続けていたとしても、そこでスポーツクラブの受付やインストラクターなど職の斡旋はしてもらえるはずであったが、求職の一覧を見せてもらったところどれもコミュニケーションが大切になる仕事ばかり。

 優としては、黙々と事務をやっていられる仕事がよかったし、やはり就職して正社員になることでの生活安定はなににも代えられない。


 エステセジオ広島へは退団の意思を伝え、公式HPにも現役引退として発表された。


 大学卒業を待つばかり、というある日のこと、とあるフットサルクラブからエステセジオ広島経由で入団のオファーが届いた。


 来年度よりFWリーグに参戦することが決定した、北海道札幌市に本拠地を置くベルメッカ札幌というクラブからであった。


 プロ契約での獲得を希望、とのことであった。

 どうしても佐治ケ江優を欲しいと狙っていたフロントが、彼女の就職のための現役引退を聞いて、それならばとプロ契約での獲得を決断したらしい。


 もしも契約締結となれば、FWリーグの歴史上で初のプロ選手の誕生である。


 だけど生活は安定しないだろう。

 せっかく地元で職が決まっているのだ。

 ギャンブルのような人生など、送りたくはない。

 有名になりたいのならともかく、そんな気持ちは毛頭ないし。


 だからそのオファーは、ためらうことなく断った。


 数日後、またベルメッカ札幌の人間から連絡があった。

 どうしても来て欲しいのだ、と強化部の人から熱意の程を聞かされた。是非とも会って話がしたいと。


 少し考えさせて欲しい、と電話を置いた優であるが、もう結論は決まっていた。

 プロ契約選手になど、興味はない。

 でもせっかくこうして話を持ってきてくれているのだから、冷たくあしらうわけにもいかず、断るための上手な言葉を見つけようと思い、やまゆうへ電話で相談することにした。


「受ければ?」


 延々と優から話を聞いた上での、それが裕子の反応であった。そして、「いま仕事が忙しいから、そんな用事でかけてくんな」と電話を切られてしまった。


 忙しいにしても、もう少し親身になって聞いてくれてもええのに。

 仕方ない。他の誰かに相談するか。


「もったいない! それチャンスだよ! 生活の安定もなにも、サジなら絶対にすぐに有名になって稼げるよ」


 たかに相談したら、なんだか興奮したように移籍を勧められた。

 優にとっては生涯の生活が安定するならともかく、有名になれるかどうかなどまるで興味ないのだが。


「好きにすれば」


 と相変わらずぶっきらぼうな口調なのはたけあきらだ。

 それと、


「サジ先輩ならバリバリ活躍出来ますよ。是非プロになるべきですよ。だってカッコいいじゃないですかあ!」


 姉から受話器を奪い取ったらしいたけなおの声。


「え、なに? そんな話が来たの? くそ、いいな。さすがサジ先輩。だったら絶対に受けて下さいよ、それ。でなかったら、あたしからの逃げとみなしますからね。あたしも絶対そこへ追い付くから、首洗って待っててくださいよ」


 いくやまさと。優をとかくライバル視していた高校時代の後輩だ。


 その後、広島での友達や後輩と、小一時間ほどの間に八人と話をしたわけだが、まとめると、



  受けろ派 7

  好きにしろ派 1

  やめとけ派 0



 どうしよう……

 スカウトの人への上手な断りの文句を知りたかっただけなのに。


 その後、両親やおじさんにも聞いてみたが、みな揃って「好きにしろ派」であり、断るための口実など一人として考えてくれなかった。


 だいたい好きにしろとは何事か。

 娘が地元で就職するか遥か遠く北海道で不安定な生活を送るかの二択を迫られているというのに、よくそんな無責任なことがいえたものである。

 呆れてものもいえない。


 裏を返せば、それだけ信用されているということなのだろうが。

 娘や姪が、遠く離れた場所で生活することを、まるで不安に感じないほどに。



 さて、移籍か、地元での就職か、優がどちらを選択することになったのかであるが、これはもうみなさまもご存知の通りであろう。


 つまり、発足三年目にして史上初のプロ契約FWリーガーが誕生したのである。


     7

「ぬあああああっ、負けたあああああ!」


 たかみちは両手で頭を抱えてしゃがみ込んだ。

 ゆうの放ったFKが見事5番的のど真ん中を打ち抜き、ついに勝敗が決したのだ。


 FKビンゴ対決。初のバラエティ番組出演による緊張でガチガチになっていた優であるが、それさえなければ宣言した的を百パーセント近い確率で打ち抜いていたであろう。


 実際には成功率五十パーセント程度であったが、それでもこの対決に圧勝したのはもちろん相手の成績がそれを下回ったからである。


 対戦相手である小野隆道であるが、一発たりとも的に当てることが出来なかったのである。

 宣言した的どころか、偶然他の的に当たることすらなく、すべて枠外。

 現役の、フットサル男子日本代表であるというのに。


「ちょっとずるいんちゃう? だっておれフットサル選手やん。床の上を転がすのがほとんどやん」


 あまりの惨敗に、男子日本代表は必死のいいわけを開始した。


「はああ、なるほどなるほど、立てた的を射抜くのにフットサル選手は不利だと。小野さん、女の子に負けたのがよほど悔しかったんでしょうかねえ。でもねえ、佐治ケ江さんもフットサルの選手なんですけどお」


 司会者のはたが、ニコニコ笑顔で小野隆道の心臓をザクザク切りつけた。


「ではFKビンゴ対決は佐治ケ江選手の圧勝ということで。対戦は一休みしまして、続きましては番組名物アスリート掘ごたつ対談。ドテラを着てこちらへどうぞお」


 スタッフからそれぞれ青いドテラと赤いドテラを受け取った二人は、いそいそと着込みながら木野秦江の後に続いた。


 何台ものカメラに取り囲まれている。

 スタッフたちの小声や手での指示が飛び交っている。


 ようやくビンゴ対決の雰囲気にも慣れて、蹴ることに意識を集中出来るようになって、ちょっと楽しくなってきたと思ったら勝負終了で、間髪入れずにこんな服を着させられて、優の気持ちは一気に冷めてしまっていた。


 このドテラを着て掘ごたつでみかん食べている姿も、テレビで放送されてしまうのだろうか。

 親や、友達も見てしまうのだろうか。

 あれ、そもそもこの番組って全国区だっけ? ローカルだっけ?


 いずれにしても、顔から火が噴き出るくらい恥ずかしいことに違いないわ。いや、ちょっとくらい噴き出したかも知れんな。

 王子なら、むしろこういうの喜ぶんじゃろうけど。


 ベルメッカ札幌という女子フットサルクラブチームに所属している優であるが、FWリーグ初のプロ契約選手ということで、ここ最近テレビ出演の仕事が増えていた。

 バラエティ番組は、今回が初めてである。本心としては絶対に出たくなどなかったが、クラブからお金を貰っている以上は、ただ試合をするだけでなく、こういうことも文句いわずにやらねばならないのだろう、と諦めて出演を決めた。

 そうしてFWリーグの知名度を上げることで、将来的な集客アップ、スポンサー獲得などに繋がっていくのだろうし。


 でもだからって、どうして選ばれたのが自分なんだろうか。

 単にプロ契約という話題性が大事ということならば、ベルメッカには少し遅れて契約締結したがたがおり、あちらの方が喋り好きでよっぽどこういう仕事に向いていると思うけど。トークイベントで、舞台横に置かれていた怪獣の着ぐるみを勝手に着て、ステージに上がってしまったこともあるくらいだし。

 まあ、ここで考えていても仕方がない。

 今日は頑張るしかない。

 次からは、全力で志保ちゃんを推すぞ。


「さあ、どうぞどうぞ入っちゃってくださあい」


 木野秦江に促され、二人は掘ごたつの中に足を入れ、向き合った。

 小野隆道は、もう勝手にみかんを取って食べている。


「酒ないの?」

「トップアスリート同士のトークに酔ってください。佐治ケ江選手も、くつろいでバンバン本音ぶつけてくださいね」

「はあ」


 弱った。

 やっぱり、断るべきだったろうか、この仕事。

 なにを喋ればいいのか、さっぱり分からない。


「ではくつろぎのウォーミングアップに、佐治ケ江優さんの駄洒落トーーーク!」


 小野隆道の叫びに、木野秦江が「いえーっ」とノリノリで拍手。

 どっちが司会者だかゲストだか分からない光景であった。


「さ、まず一発かましてください」


 小野隆道はみかんの真ん中に人差し指を突き刺して、昔ながらのごついマイクに見立てて、優の口元へと近づけた。


「え、え、ちょっと、いや、あの、無理で……」


 ゴ、という鈍い音を、三人それぞれの胸の集音マイクがしっかりと拾っていた。

 優はぐっと呻き、顔を苦痛に歪めて、こたつのテーブルにうずくまった。

 逃げ出そうと慌てて立ち上がろうとして、こたつの中で膝を打ち付けてしまったのである。


「大丈夫? 無理して駄洒落なんかいおうとするから」

「いえ、別にいおうとしてこうなったわけじゃなく……」



 小野隆道と佐治ケ江優、

 この七年後に日本代表監督と日本代表選手いう間柄になり、日本に一大フットサルフィーバーを起こすことになるW杯快進撃の主役となる二人であるが、当然ながらこの時点で未来にそのような運命が待っているなど知るはずもなかった。

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