閑話①
「・・・・おじいちゃん!本当にテンカイ?ってあるの?」
「ある」
じいちゃんは確かに『ある』と言っていた。俺以外の親族一同は誰もじいちゃんの話を信用しないし、ちゃんと聴こうとも思わないらしい。一同は「まるで魂があるようでない。無理やり分離させられたようだ。」と口々に云っていたのを思い出した。そういえば、じいちゃんは俺にある質問を提示したことがあった。
「千里は【天使】が善。つまり絶対的な良い者だと思うか?」
「うーん。分かんない。」
「まだ理解できないかぁ・・・でも、これだけは覚えておいて損はない。」
『天使・悪魔関係なく心・意志があれば、善にも悪にもなる』『表の形に囚われてならない』
「うん。覚えておく。」
「あと、これはその天界に居た時に封じた言葉がある。もしあの世界に行ったとして身の危険が襲った時にきっと助けてくれるはず・・・」
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