第34話 運命転換

合成兵ベリオンと戦闘を開始したアルヴァン達。

隙が無く、なかなかダメージが与えられない中、ナズナの動きによってようやくダメージを与えた。

しかし、本気を出したベリオンによって一瞬にしてやられてしまった。

目が覚めるとリセフテューネが前におり、アルヴァンに『お主は死んだと』告げる。

絶望するアルヴァンに対し、リセフテューネはあるチャンスを持ち掛ける。


*****************


酷く絶望した中アルヴァンに告げられた可能性。

『お主を生き返らせてやろうか?』

涙は止まり、ただ茫然とリセフテューネを見ていた。

『わしは言ったよな? この世界で死ねばそこで終わりと』

「....」

『え? 覚えてないじゃと。もしかして、わし言ってない? まーそれはどうでもよい。とにかく、この世界で死ねばそこで終わり。どうあがいても死者の世界行きじゃ。じゃがな、お主は事情がある。それにまだこの世界に来て1年も経過していない。さらにお主が死んだ理由は自分から突っ込んだとは言え、あんまりじゃからな』

「てことは本当に...」

今目の前にいるのは神だ。

人を生き返らせることなど容易にできるだろう。

アルヴァンに希望が湧いた。

『お主は死んだと言ったが、正確には死んでない。選択するチャンスをやろうと思ってな。今お主は生死の境にいる。ここでの選択肢次第では本当に死ぬ』

迷うことなんてない。

アルヴァンは生き返りたいと答えた。

頭の中に浮かぶことは仲間と敵だけだ。

仲間の運命も知った今ならなおのこと救いたい。

しかし、ふと頭の奥で不安が出現する。

「(待てよ。なんでそう易々と生き返らせてくれる。俺が特別だからと言っても....)」

『ほう、お主賢いなあ』

リセフテューネは心が読めるようだ。

突如お城にありそうな大きな王座を出現させ、足を組み座る。

無邪気な子供のようにニコニコしており相変わらず威厳が感じられない。

『本来、人は生き返ることはない。わしをその本来あってはならないことをしようとしている』

リセフテューネは指を振り、左右に160cmほどの赤と青の人型の人形を出現させる。

『お主は運命って知っとるか?』


男と女が出会う。

病、殺人、事故などで死ぬ。

皆、「そういう運命」と言うだろう。

出会う運命に死ぬ運命。

避けることができず絶対に起こる。それが運命だ。


赤い人形の胸にアルヴァンの名前が刻まれ、青い人形には包丁が握らされた。

『もしじゃ、お主の命を狙っている者がいたとしよう。その者はお主の10倍の力を持っており、絶対に勝てないとする。お主は死ぬしかないな。....じゃが』

青い人形が胸を押さえその場に倒れ消滅する。

だいたいではあるが言いたいことが分かってきた。

『もし、その命を狙う者が死んだとしよう。そうすればお主は殺されることなく生きることができる。しかし、その者が生き返ったとしたら?』

赤い人形の背後に青い人形が出現し、赤い人形の背中を刺した。

赤い人形はそのまま倒れ消滅した。

『本来死んだはずの人間が生き返る。生き返らなければお主は死なずに済んだ。じゃが、生き返ったことによって運命は変わった。これを運命転換と呼ぶ。本来あってはならないことが起こり、出会うはずの人間が出会わなくなり、反対に出会わないはずの人間が出会う。生きる人間が死に、死ぬ人間が生きる。運命を変えることはな、必ずしもいい結果を生まない。いや、むしろ悪い運命へと変わる』

今自分が生き返ればどうなるだろうか。

本来では死ぬ人間を助けられるか。

いや、もし助けても酷い結果を生むかもしれない。

希望と考えていたアルヴァンの心が揺れ始めた。

『もしお主が生き返ったとしよう。その先の運命は酷いものになるかもしれない。そこをよーく考えて答えを出せ。勿論、お主の答えを否定はせんよ。ただ、時間はあまりない。今お主は心だけをこの大陸に連れてきた。今もお主の体は死の境を動いている。体が死ねばお主は生き返れない』

リセフテューネは小さな砂時計を出現させアルヴァンの前に置いた。

時間は約1時間。

多いと思われるこの時間も拷問のごとく感じる。

アルヴァンは砂時計を持って離れた。

「....運命」

何故リセフテューネはそんな話をしたのだろう。

生き返った後の運命が悲惨なことになるからか?

ならばなぜ選択するチャンスを与えるのか。

アルヴァンは座り込んだ。

希望と考えていたが、これは絶望とも言えるかもしれない。

「リセフテューネ」

『なんじゃ』

「もし、俺がいなくなったら合成兵はどうなる?」

『いつか他の者に倒される。詳しくはわしも知らん。じゃが倒されるのは事実。しかし、その間に大勢死ぬかもしれぬ』

「.....」

願うことなら今すぐにでも復活し、戦いたい。

だが、今の自分に何ができる。

圧倒的な力の差を見せつけられ、一瞬で負けた自分に何ができるのか。

結果なんて見えている。

「.....くそ」

誰のせいでもない。

自分の弱さが、自分の馬鹿な性格がこの結果を生んだ。

仲間を殺し、誰一人救えない。

「リセフテューネ。俺の仲間はどんな感情で死ぬんだ...俺を恨んでいるか?」

『それは教えられない。お主が選択すればいずれ出会えるからその時に聞くんじゃな...』

いつも過ごしている仲間の顔がその時は思い出せなかった。

恨んでいるのか。

そうに決まっている。

思い返せば本来自分もこの世には存在していない人間だった。

「リセフテューネ、俺も本来は存在しないはずなんだよな。だったら...」

『鋭いな。その通り、お主がこの世界にやってきて変わった運命はある。出会うはずのない者が出会ってしまったりな。今まで起こった事件も運命転換によって引き起こされた可能性もある』

自分と出会ってしまったせいで...。

ガウディア、ナズナ、スヤキは出会っていなければどう過ごしていただろうか。

自分が壊した。

決まりかけていた。自分は恨まれる立場の人間だ。これ以上存在してはならない。

「リセフテューネ。仲間を助けてくれ...」

普段泣かないアルヴァンも今日は何度も泣いた。

神であるリセフテューネの前に頭を下げ、何度も言い続けた。

しかし、リセフテューネは何も言わない。

チャンスは自分にしかないということか。

『さすがにきつく言いすぎたか。お主がここまで落ち込むとは思わなかったな。すまん。じゃが、それほど運命を変えるとは危険なことなんじゃよ』

気づけば砂時計の砂はあと半分。

一瞬で時間が過ぎていく。

それまで暗い心に沈んでいたアルヴァンの目つきが変わる。

「リセフテューネ、答えを決めた」

『おっ、わし好みの雰囲気になりおったな』

「俺を生き返らせてくれ。....仲間を..いや、全ての人を救いたい」

『あいつらは強敵じゃぞ? 言っとくが力は貸さない』

「わかってる。それでも戦う。俺は皆を救いたい!」

迷いなんてない。

勇ましい目でリセフテューネを見つめ、今すぐにでも生き返る覚悟はできた。

『ふふふ。むはははは!! おもしろい! わしは大好きじゃぞ。よいよい、これだから人間が好きなんじゃよ。わかった、その選択を叶えよう!....じゃが、その前にいくつか警告をしておこう。これより先は恐ろしい世界が待っている。仮に合成兵を止めたとしてももっと恐ろしいことが起こるかも知れない。次死んだらお主は終わり。いいな?』

「もちろんだ。俺は絶対に救ってみせる」

『よしよく言った! ではアルヴァン、行くがよい!...なんてやりとりを1度でいいからして見たかったんじゃよ。よし、お主の体に戻そう。しっかり頑張るんじゃぞ。あと5年はここに戻ってくるなよ!』

「あー、任せろ!」

『困ったことがあれば空に向かってわしの名を叫べ。暇なら相手してやる』

アルヴァンの周囲を無数の小さな光が包み込む。

リセフテューネは笑いながら手を振っている。

それに答えるようにアルヴァンも笑った。

アルヴァンが目の前から消えると、リセフテューネはほっと一息をつき、鏡を出現させ覗き込む。

『どう運命が変わるか、ここで見ておくとするか』



*******************


アルヴァンが目を覚ますとボロい家のベッドの上で寝ていた。

体のあちこちから痛みを感じ動けない。

「こ..ここは」

首を動かし横を見るとボロボロのガウディアとナズナがベットに寝かせられている。

部屋の構造から宿だろうか。

「戻ってきたのか...本当に...」

アルヴァンは静かに泣いた。

すると、部屋にスヤキが濡れた布を持って入ってきた。

アルヴァンと目が合うとスヤキは固まり、布を落とした。

「...アルヴァン!」

スヤキは泣きながらアルヴァンに抱きつく。

全身を締め付けられ激しい痛みに襲われるも我慢している。

「スヤキ...よかった。よかった」

改めて実感する。

自分は戻ってきた。

「あなた達がまるで目を覚まさないので...良かった」

自分たちが助かったのはスヤキのおかげか。

体が癒えていないのは3人を同時に治そうとして疲れているのだろう。

「また魔力が回復したら傷を治します。それまでは我慢してください」

「ありがとう。2人の様態は」

「貴方とガウディアは危険な状態でした。ナズナは2人よりは傷が浅かったです。それでも軽傷とまでは言えませんが...」

ガウディアもナズナもぐっすり眠っている。

とりあえず2人が無事なことに安心する。

「状況は見て多少はわかりますが、話してください」

アルヴァンはべリオンとの戦いのことを話す。

次元の違う強さを前になすすべもなかった。

「巨大化ですか。遠くにいた私にも音が聞こえました。それに鉢合わせした時のあの威圧感。確かに強敵ですね。....とにかく、みんな生きてて安心しました」

外は既に暗くなっている。

長い間眠っていたみたいだ。

「外の様子を確認してきます。安静にしていてください」

スヤキはそう言うと部屋を出た。

アルヴァンはしばらく天井を眺めながら考えていた。

本来自分は死ぬことになっている。

自分が死んだことで仲間が復讐のため挑み、そして死ぬ。

「(俺は...馬鹿なんだな。誰も救えない馬鹿だ)」

何度も自身の弱さを実感する。

「アル...ヴァン、起きてるか」

ガウディアが目を覚ました。

「ガウディア...」

「俺達、生きてるんだな」

「スヤキが助けてくれたみたいだ」

「ありがてえ....。運がいいな俺達」

アルヴァンはふと無言になった。

「どうしたんだよ。嬉しくな」

「ごめん」

静かな宿の部屋で情けない声が響いた。

いきなり謝られたためかガウディアは状況が理解できない。

「なんだよ急に」

「....」

「お前、きっと疲れてるんだよ。いきなり謝りやがってよ。一回休んでから話聞くぜ」

「....わかった」

アルヴァンは眠りについた。

それから数時間後、体の痛みが消えていくのを感じ目が覚める。

スヤキが自分の体に触れながらヒールを唱えていた。

「もう少しで終わりです」

やがて体から完全に痛みが消える。

アルヴァンを治し終えるとスヤキは静かに床に倒れた。

「スヤキ!?」

「ご..ご心配なく。やはり疲れますね。このままここで寝ます」

息が荒く汗も多い。重症な人間を完治するのに一体どれほどの力を使うのだろうか。

自分のベッドに寝かせようと立ち上がろうとするもうまく動けない。

しっかりと動けるようになったのはそれから30分ほどだった。

スヤキを代わりに寝かせ、アルヴァンは部屋を出た。

ここはオウタイ王国の宿のようだ。

荒れ果てており人の気配は感じない。

道端に落ちている死体には顔に布がかけられている。

40メートルほど歩いたところでアルヴァンは後悔に襲われる。

「....くそ。俺がもっと強ければ」

壁に拳を打ち付けイライラを押さえようと試みるも無力さに対する怒りは消えない。

同時に込み上げる罪悪感も増すばかりだ。

「何イラついてるんだ?」

そこへふらつきながらガウディアがやってきた。

「ガウディア、まだ寝てろって」

「お前のことだから一人で突っ込もうとするんじゃねえかって不安で寝れなかったんだよ。....アルヴァン、あの時なんで謝った」

アルヴァンは必死に感情を押し込める。

「なんでもない。俺は疲れて」

「責任感じてんだろ?」

顔を合わせようとしないアルヴァンの前に立ちガウディアは肩に手置く。

恨まれているのか。

何を言われるのだろう。

「....」

「相変わらずこういう時は馬鹿だよな。それがお前なのかもしれねえけどよ」

アルヴァンが顔を上げ、ガウディアの表情を窺うと、怒りでもなく悲しみでもない。

ガウディアは励ますように笑っていた。

「責任なんてねえよ。俺は俺の意思で戦った。無理やり戦わされてるわけじゃねえよ。だから暗い顔するなって!」

力強くアルヴァンの背中を笑いながら叩いた。

それでも沈んだ気持ちは消えない。

ガウディアが何を言っても巻き込んだことには変わりはない。

「話聞くから中戻ろうぜ」

言われる通り宿へと歩き始める。

「お前が寝てる時よ、スヤキの奴ずっとお前の横で死なないでって言ってたんだぜ。あーあ、お前愛されてるな。さっさと付き合えよ」

「そんなわけないだろ...」

「いや、あれは愛されてるぜ。羨ましい。お前鈍感か? ....って、今はそんな空気じゃねえってことか。悪い悪い」

宿に戻ると既にナズナも起きている。

しかし、酷く怯え小さな物音に震えている。

無理もないだろう。

あれほどの力の差を見せつけられれば絶望してもおかしくはない。

「よう、ナズナ起き」

「い、いやっ!」

仲間の言葉にも怯え、ベッドの上で蹲っている。

今は触れない方がいいか。

ナズナの姿によってアルヴァンはより一層気持ちが沈む。

スヤキが優しく撫でてナズナの気持ちを落ち着かせると、ようやく目が合った。

「ごごごめんね。でも..」

床のきしむ音にも敏感に反応している。

これじゃあ魔物とも戦えそうにない。

アルヴァンはベッドに座り皆に話しかけた。

「みんな、話がある」

「わかってます。今後の作戦ですね」

「まずはベリオンをどう倒すかだよな」

スヤキとガウディアが真剣に考える中、ナズナが叫んだ。

「みんな馬鹿なの!?」

「は? いきなりなんだよ」

「ガウディアはわかってるでしょ。相手は...私たちの手に負える相手じゃないくらい。なのにどうして挑むの!?」

ナズナの言う通りベリオンは自分たちでは倒せそうにない。

明らかに実力差がありすぎている。

それでもガウディアは引き下がらない。

「びびってんのかよ。あいつらを止めないと...いっぱい人が死ぬんだぞ!」

「このまま挑んでも返いうちでしょ」

「だから今から作戦を...」

「嫌。私はもう嫌...怖いよ。怖いよ」

精神的に不安定な今のナズナでは武器を手に戦えそうにない。

言っていることはナズナの方が正しい。

作戦を考えようとしているガウディアだがまるで思い浮かばず言い返せない。

アルヴァンはずっと黙ったままだ。

「次は私も戦います。魔法で援護すればきっと」

「無理だよ。無理に決まってる」

「なんで言い切れるんだよ! あの時は能力を知らなかったからだろ。なあ、アルヴァンも何か言ってやって」

突如アルヴァンが立ち上がり皆に頭を下げた。

皆の視線がアルヴァンに集中する。

「みんな、すまない。俺が悪かった。あの時、もっと考えて行動していれば...二人に怪我をさせずに。いや、俺と出会わなければ....みんなはこんな思いを」

場は静まりかえる。スヤキとナズナは固まっている。

アルヴァンは地面に手をつき、もう一度謝った。

「....確かにお前と出会わなければこんなことにはならんかったな」

「ちょっとガウディア何言ってるんですか」

「だってそうだろ? 俺があの時助けなきゃこいつは死んでいた。ナズナにもスヤキにも会わなかっただろうな」

その言葉がアルヴァンの心に刺さる。

死ぬべきだった。あそこで死ねばよかった。

「でも、後悔なんてしたことねえな」

アルヴァンがゆっくりと顔を上げた。

予想していた言葉と全く違った。

「お前に出会わなければ俺は地味に生きて地味に死んでた。こんな苦しい思いはしなかっただろうけどよ。反対にこんなに生きててよかったって思いもしなかったぜ。アルヴァン、お前は自分が不要と考えているみたいだけどよ。あの村はどうなる? もしお前がいなければあの村は今でも苦しんでいた。あの村だけじゃない。合成兵の2人ももっと多く人を殺した。お前は助けたんだよ。大勢の人間をよ」

ガウディアはアルヴァンの胸ぐらをつかみ上げた。

「ナズナだって俺達がいなきゃ何があったかわからねえ。最悪死んでる可能性だってあるんだ。勝手なこと言うけどよ、俺達が救ったようなもんだろ」

ナズナは静かに頷く。

同時にアルヴァンは涙を流した。

これで何度目だろう。

いや、数える気などないが。

「お前は英雄なんだよ。自覚ないかもしれないが、大勢の人間を救ってるんだよ! ありがとよ、アルヴァン。お前と出会えてよかった」

自分は馬鹿だ。

仲間であるガウディア達をどうして疑ってしまったのか。

いつもならわかっていたはずなのに...。

「私も同意見です」

「私も....出会えてうれ...しいよ」

「みんな。う...う...」

「びっくりしたぜ。いきなり謝ってきたんだからよ。少し風に当たって来い」

「あぁ。そうする」

アルヴァンは宿の屋上に上り、寝そべる。

空は星が綺麗で心が洗浄されていくようだ。

「リセフテューネ、聞こえるか?」

『聞こえとるよ』

頭の中に直接声が聞こえる。

『だいたいわかるじゃろ。お主が死んだ後は仲間が復讐のために挑んでるんじゃぞ。お主のことが大事じゃないと普通やらんじゃろ。いい仲間をもったな』

「あぁ。間違ってたよ。いっぱい間違ってた」

『お主らしいの。一旦は仲間の死を回避できたな。じゃが、いい方向ばかりには進まないからこれから先はお主の行動で決まる。頑張れよ』

「わかった。任せろ」

そう話すアルヴァンの元にスヤキがやってくる。

「誰と話していたんですか?」

声はアルヴァンにしか聞こえてないのか。

大きな独り言とごまかしたが、怪しまれてしまう。

「まーいいでしょう。聞かなかったことにしておきます。アルヴァン、私は幸せですよ。貴方と出会えて....いえ、貴方達と出会えたことは一生の幸せです。私も出会わなければ地味な生き方をしていたと思います。ありがとうございます」

沈んだ心が完全に消えた。

今のアルヴァンは喜びでいっぱいだった。

アルヴァンは夜空に向かって静かに笑った。

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