第11章新生活とリョウ帰還計画
第100話お引越し
退院して2週間が経った。
体力回復に2日、異能回復5日もかかった。
本当に異能借金って怖い。
ハーミット様はアマル・フィで住んで居た様な物件を探していたがなかなか見つからない。
「流石にビル1棟まるまるってなかなか無いよねー。でも、隣人が居ない方が良いしなあ。」
ハーミット様はブツブツ言って探してくれている。
「部屋は狭くても良いよ。そこは妥協しようよ。」
ボスがそう言うと
「じゃあ、1LDKか2LDK可で探すか・・。部屋は?ボス、俺、バックスレーに・・・11部屋とアジト。それとも?ボスとシアンは一緒に住む?」
「アルージャ・・。揶揄うな。」
なかなかボスは素直にならない。そこはシアンもだけど。
「あったー!!1LDK6部屋、2LDK6部屋の新築マンション今日売り出し!即決!!」
めちゃ早いブラインドタッチで入力していくハーミット様。
「買うの?まあ、良いわよ。」
「エバーステイには家あるんだけどねえ?まあ、良いけど。」
エルーカさんもシアンもそんな反応で皆も買うのはOKな反応。
「本間に?そんな即決で買うんや!金持ちやなあ!!」
リョウは金そんなに無いで。と焦っているが。政府機関のお給料って公務員みたいな感じみたいだ。
「ほら、俺達は怪盗だし。ってカプリス居たらリョウにもやらせるよ?嫌でも。」
ディードが悪そうな顔でリョウを見た。
「あー。脳内チップが入ってると本間に嫌悪感しかなかってんけど。今はやれそうやで。」
リョウもやっぱり俺と同じ感じなのかも。やった事無いけどやれるんだよなあ。
「間取りはリビングダイニング12畳で寝室6畳、風呂トイレ別。1LDKでもかなりお買い得。」
ハーミット様はご機嫌な表情で落札も出来たらしい。
「この世界ってマンション建つ前に売り出しに出されないんだね。知らなかった。」
普通は先に売られて建つ筈。
「せやね。住宅展示場とかで見てから決めるもんやなあ。」
リョウも同意見。
「ビル建ててから売りに出されるよ。ネットで早い者勝ちが基本かな。」
そこは違うんだなあ。
「あっ。嘘つきが嫌いなリョウ。これ、嫌だろうけど作っといた。」
ハーミット様がクスっと笑いながらリョウにカードを渡した。
偽造国民カードだ。
「リョウ・ジャスティス・・・。」
リョウは複雑そうな顔をした。
「仕方ない。政府異能者の名前はもう使えないからね。君の元のカードを使うと多分、居所がバレる。」
ハーミット様の真剣な顔にリョウは納得した様に頷いた。
「やっぱりバレるんやなあ。しかし、ジャスティスが苗字って何や変・・・。」
正義って似合うじゃないか?と言われて何とか落ち着いた。
さて、引越し先も決定した。
更に1週間後。
俺達はエバーステイにやって来た。
新生活のスタートだ。
マンションの作りは1階は駐車場。
各階に3部屋の作りでアマル・フィと同じだ。
部屋は6部屋とボスの部屋とアジトは狭くなったけれど新築だしお洒落だ。
2階、ジハード、ディード、リョウ。3階、バニラさん、エルーカさん、ハーミット様。此処までが1LDK。
4階、ウェンと俺、バックスレーさん、ラズ。5階、シアン、ボス、そしてアジト。
と言う事で本日は引越し作業が済んだので新アジトで皆で晩御飯。
「アジトは広い方が良かったわね。」
冷食を温めながらエルーカさんとバニラさんがちょっと残念と言っている。
「落ち着いたら此処は売ってアマル・フィに戻っても良いし。」
アマル・フィのビルはやっぱり売らないらしい。
また皆で囲む食卓。
久々過ぎて何かめちゃくちゃ嬉しい!
「何かえーなあ。こう言うの。」
リョウもすっかり馴染んでいる。
「ねえ?リョウはどうやって元の世界に戻る気でいるの?」
ふと気になったので聞いてみた。海誠先生と知り合い?それともナンバー4だとかいう榎津さんが味方なのか?
「元の世界に戻れないと言う一方通行が嘘やと言うのはこの世界に来た時、最初に解ったんや。せやけど脳内チップが入った奴らはもう戻ると言う気が起きなくなる。」
リョウは具体的にはまだ思いついていないという。
「ミナキは何か知ってんの?」
そう聞かれて首を捻りながらも頷いた。
「うーん。本人の許可無くは話せない。」
海誠先生と榎津さんの話。
そのうち本人に許可貰うからと言って納得してもらった。
「政府の同行も調べなきゃね。」
ハーミット様がそう言う中ふと考えていた。
カプリスの死亡フラグは回避した。
しかし、今後どうなるんだろう。結局、アランもヴァルヴァラも倒せていない。
やっぱり政府に再度殴り込みに行くのかな・・・。
まっ。なる様になるか。
アジトの晩御飯会議は終了し新しい新居へ。
ボスとシアンは隣部屋。多分・・・するな。等と考えながらウェンと部屋へ戻る。
家具も元のサイズに戻っていて良い感じ。
「ミナキ。元気になって良かった。」
スイッチ入った様にウェンが背後から抱き着いて来た。
俺の身体を心配して実はあれからエッチしていない。
「ウェン。ごめんね。お待たせ。」
本当にウェンは優しい。
背後から首筋にキスされる。
「お風呂入ろ。」
「うん。」
沢山イチャイチャしたいな。
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