転生令嬢と謁見後。
さっき、謁見が終わりました。
お父様達は、元気がないです。
部屋に残っているのは、私とお父様達とイア達。王家の方々。メリダス侯爵家の方々。
「死んだ目をするなよ。ギル」
国王陛下が先程とは、打って変わって明るい声でお父様に話し掛けます。
「ふざけんなよ。ニト」
「おい。相方にその口の聞き方は、ないだろう」
「お前の相方になった記憶は、ないんだが」
「冷たいなぁ。なあ、ルー」
「仕方ないわ。ねえ、リリ」
「そうね。ルーちゃん」
明らかに置いてきぼりにされてますよね?
あーもう、他の方々があんぐりと口を開けているじゃありませんか。私が出るとしましょう。
「こくおーしゃまのにゃまえって、にゃんでしゅか?」
「私の名前かい? ニトラ・ア・イーリスだよ」
「おとーしゃまのともだちだから…にとおじしゃまでいいかにゃ?」
「そうだよー。ニトおじ様だよー」
わぁ、デレデレですね。
「「「父上…」」
「おーひしゃまのにゃまえは、にゃんでしゅか?」
見上げて、問います。
「私はー、ルーア・ア・イーリス。ルーお姉ちゃんって呼んで!」
謎に興奮しているような?
「わかったー。るーおにぇーちゃん、よろしくにぇ!」
「可愛いわ! ねえ、リリィ。この子、うちの子にしてもいい?」
「「「「駄目!」」」」
≪≪≪却下!!≫≫≫
イア達…お母様達……はあ。
「うんとー、めりだしゅこうしゃくは、にゃんてよべばいいにょでしゅか?」
「エドおじ様で」
「私は、お姉ちゃんがいい!」
「えどおじしゃまとあにゃおにぇーちゃん。よろしくにぇ。ライランラックはにゃがいから、わたしのことはらいらってよんで」
「「「「可愛い」」」」
「「「父上、母上、
「「「お父様、お母様、狡いです」」」
「「ライラ、関わらないでいいから」」
「あはは。むりかも」
「さあ、後は子供達だけで過ごしなさい」
国王陛下が言います。
「カイ、ジルも行くわよー」
お母様も言います。
「「あ、ちょ!」」
ずるずるとお母様に連れられ、お兄様達もお父様達の方へ行きました。
「にゃにはにゃしましょう?」
お父様達が去った後、私やイア達を含め十人が残りました。
「その前にライラ、敬語じゃなくていいよ。後、僕の事ネロって呼んで」
「わかった。にぇろ。あらためてよろしくにぇ。りじゅーあしゃまたちもしょれでいい?」
「「「うん」」」
「あ、それと私達の事も愛称で呼んで」
リジューア様が言います。
「りじゅーあはー、りんで。あれっどはー、あど。あるくりしゅはー、ある。りんたちもよろしくにぇー」
「「「よろしくね。ライラ」」」
「僕の弟を紹介するよ。さ、自己紹介して」
ネロが言うと、二人の男の子が言います。
「僕は、レト。レートア・ア・イーリス」
「僕は、リト。リアーロト・ア・イーリス」
ネロの弟さん…レトとリトは、桃色の髪に青の瞳の美少年です。
「はじめまして。わたしのことは、らいらってよんで。れと、りと、よろしく。しょして、こっちがわたしのけいやくしぇーれー。かじぇがいあ。ひがれお。ひかりがみあ」
≪≪よろしく≫≫
≪ミアです≫
冷たい………!
「よろしく。早速だけど、ライラ。伯爵になったね。おめでとう!」
ネロが祝ってくれました。
「ありがとう。…しゃこうかいでびゅー、まだだけどにぇ」
「あはは! まぁ、その時は僕がサポートするから」
他のご令嬢方に睨まれそうです。
「あの、ライラが好きな食べ物って何?」
アルが問います。
「んとにぇー。くだものがしゅき。やしゃいもしゅき。きらいにゃものにゃんてにゃいかもー」
「凄いね。僕は、嫌いな物多いよ」
「きらいにゃものは、こくふくしたほうがいいよー。ある、がんばれー」
「うん! 僕、頑張る!」
可愛いなー。撫でたくなります。
「ふふ。あるのそういうところ、けっこーしゅきだよ」
「ありがとう!」
はしゃぐのも可愛いです。
≪≪ふふ。可愛い≫≫
≪…≫
「ありがとう」
とりあえず、礼を言いましょう。
≪≪≪どう致しまして≫≫≫
「ライラって凄い精霊に愛されてるよね」
アドが言います。
「「「「「ね」」」」」
「しょーかも。あ、みんにゃのしゅてーたしゅみたい」
※ステータスの説明※
個人の強さなど数値で表したもの。
ステータスで見れる。
他人に見られない様に注意する。
その他に称号やスキルもある。
魔力とかは、最大でMAXと表示される。
それ以上は表記不可。
(例)ギルの場合
____________________
名前 <ギルスティード・フロート・トリファー>
種族 <人間>
性別 <男>
年齢 <二十六歳>
体力 <2356>
魔力 <1783>
運 <785>
知力 <9636
属性 <風>
称号 <トリファー公爵> <トリファー領主>
<宰相> <イーリス国王の親友> <親バカ>
固有スキル <娘に手を出すなオーラ>
<宰相の勘>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「どうして、ステータス見たいの?」
レトが問います。
「わたしまだ、しゅてーたしゅひらけにゃいから」
「そっか。ライラ、検定受けるのまだだもんね。良いよ。ステータス」
____________________
名前 レートア・ア・イーリス
種族 <人間>
性別 <男>
年齢 <三歳>
体力 <451>
魔力 <81>
運 <56>
知力 <68>
属性 <火> <水>
称号 <王族> <王子> <美少年> <甘えっ子>
<双子>
固有スキル <小悪魔スマイル>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「んあ? ぞくしぇーがにこある」
「王族は、特別に二属性使えるよ」
リトが答えてくれました。
「しょーにゃの? にぇろもりともにじょくしぇーつかえる?」
「「うん!」」
「ちなみに僕のステータスはこれ。ステータス」
____________________
名前 <ネロファスト・ア・イーリス>
種族 <人間>
性別 <男>
年齢 <五歳>
体力 <956>
魔力 <98>
運 <75>
知力 <87>
属性 <水> <氷>
称号 <王族> <王子> <次期王> <美少年>
固有スキル <王子様スマイル>
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「にぇろは、みじゅとこーりにゃんだにぇ」
「うん! リトも見せてあげて」
「はい。ステータス」
____________________
名前 <リアーロト・ア・イーリス>
種族 <人間>
性別 <男>
年齢 <三歳>
体力 <456>
魔力 <85>
知力 <58>
運 <59>
属性 <火> <水>
称号 <王子> <双子> <王族> <美少年>
固有スキル 小悪魔スマイル
 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
「ずっと気になっていたのですが、この王子スマイルと小悪魔スマイルとは、何ですか?」
リンが言います。
「「「さあ? 僕達にも分かんない」」」
ネロ達が答えます。
「じゃあ、今度は私達のば」
≪もう帰ろう。ライラ≫
イアが言います。
「んー。どうしよう?」
≪屋敷に戻って、荷物整理するから帰った方が良いだろ≫
≪私も同じです≫
「じゃあ、もうかえろっか。りんたちごめん。にぇろ、れと、りと、りん、あど、ある、ばいばーい!」
「「「「「「ばいばい」」」」」」
私は、公爵邸に戻りました。
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