転生令嬢と魔物退治と謁見。 3

「みあ、かみとはだとおようふくのよごれをおとしてくれる?」


メリダス侯爵家との対談が終わった後、私達はお父様達がいる馬車に向かっています。


≪分かりました≫


詠唱は割愛して、パアッ! 眩しい光が私を包み込みました。


「うん、ありがとう。みあ」


≪どう致しまして≫


≪≪……≫≫


何故か、ミアを睨む二人二匹


≪ふ、二人共、そんなに睨まないで下さい! 痛いです! 刺さる、刺さる!≫


痛い? 視線が刺さって痛い? どうしてでしょうか。


≪≪ずるい。なんでミアだけ。滅べば良いのに≫≫


≪物騒な事、言わないで下さい! ね、ライラ、そうでしょう!≫


「あはは、いみがわからにゃい」


≪酷い!≫


ミア、ドンマイです。


「あ、ついたみたい。じゃあ、はいろっか」


≪助かった≫


≪はーい≫


≪おう≫



◇◇◇



「「「ライラ!」」」


「ライラちゃん!」


ガバッ!


勢いよく、お父様達が立ち上がりました。


怖いです。


「まものは、たおしたからへいきでしゅ。

といってもわたしはとどめをしただけで、ほとんどいあたちのてがらでしゅ」


だから、呆れた目を送らないで欲しいです。


「「「「……」」」」


何故!呆れた目を向けるのですか!お母様まで!


≪≪≪諦めも大事≫≫≫


悟った目で見ないで下さい! イア、レオ、ミア!




呆れた目で見てくるお父様達とイア達に困りながら、内心言い訳していたのでありました。






解せぬ!

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