転生令嬢、三度目の契約。

「ライラー、何して遊ぶ?」


誕生日の次の日私は、ジルお兄様と一緒にいます。


≪別に…来なくて良いのに≫


イアは、相変わらず他の人には、冷たいです。

もう少し、優しくしたらいいんですが。


≪お前なぁ。もう少し、愛想良く出来ないのか?≫


レオの言う通りです。 


≪煩い。ライラは、特別なの≫


あー、聞いて無いですね。


「いあ…。でも、にゃにしましょう」


う〜ん、何しましょう。 



手を頬に当て、考え込んでいますと何か声がしました。


≪何をしているんですか?≫


「ふえっ!」  


「………」


≪≪……≫≫


急に声が聞こえたから、びっくりしました。


そして、誰かを殺すかのように鋭く睨むジルお兄様とイアとレオ。何故?


≪貴方達に危害は、加えません≫


声の主は、太陽みたいな眩しい金髪に神々し

黄金色の瞳の女性でした。


イアやレオと同じ精霊さんでしょうか。

精霊だったら、光?


≪どうして、ここに来た。光の≫


レオが強く言いました。


どうやらこの女性は、光の精霊さんだそうです。


≪少し、そちらのお嬢さんが気になりましてね。来てみたのです≫


お嬢さんって、私?どうして。


「どーして、わたしがきににゃったのでしゅか?」


どうしてだろうと問い掛けると、光の精霊さんは、驚いた目で私を見ました。


≪これは、予想外ですね。…ただ単に、風のと火のを見かけて、貴女を見かけて気になっただけです≫


へー。そうだったんですか。


≪≪じゃあ、あの時の気配って…≫≫


気配? え、あったのですか!?



≪はい。私です。そこの風と火は、貴女の契約精霊ですか?≫


「かじぇのほーがいあで、ひのほーがれおでしゅ」


光の精霊さんの質問に答えてると、光の精霊さんはしばし、考えて…。


≪私に名前を下さい≫


爆弾投下しました。


≪お前、本当にライラと契約するのか?≫


≪します≫


どうやら、本当のようです。


≪ライラは、契約する?≫


イアが心配そうに聞いて来ました。


「おにぇがいしゃれたら、ことわりじゅらいからにゃー。わかった、にゃまえあげる」



仕方ないので、契約するしかないでしょう。


名前…ミア。 


「みあ、あにゃたのにゃまえは、みあだよ」


うん、しっくり来る。


≪! ミア、ありがとうございます≫


私とミアは間に金色の光が輝いた。



◇◇◇



「「「「また…」」」」


……ごめんなさい。

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