転生令嬢は、精霊と契約する。
「ライラ様、起きてください。朝ですよー」
うう、眩しいです。
朝が来たのでしょう。この重たい目蓋を開けなければ。
「う〜、ふああ。みゃいにゃ? おひゃよーごじゃいみゃしゅ」
やっぱりまだ、眠いです…。
「はい。おはようございます。ライラ様」
マイナさん改め、マイナは私に微笑みながら挨拶してくれました。そこから、テキパキと手際良く髪を結い、ドレスを着せて扉へ誘導してくれました。
「さあ、行きましょう」
私がはいと頷くと、マイナは流石ですと笑いました。
◇◇◇
コンコン、扉をノックする音が響きました。
それに応えて、扉がゆっくりと開きました。
「「「「おはよう」」」」
お父様達が暖かく迎えて、挨拶してくれました。
「おはようごじゃいましゅ」
皆さん、今日も元気そうで何よりです。
「「「「今日も天使が可愛い」」」」
……本日も親バカは、絶好調のようですね。いい加減にして欲しいです。
「さあ、ご飯を食べよう」
お父様が言うと、それぞれご飯を食べ始めました。
だけど……。
≪元気に、してた?≫
突然、精霊さんが現れて皆さん、凄く驚いています。それもそのはずです。普通、精霊はそう簡単に人前に現れません。
「えっ、どうしてここに精霊様が?」
お母様が動揺しながら、精霊さんに聞きました。
≪どうしても何も僕、この子に会いに来ただけど?≫
精霊さんが私を見ながら言うから、視線が私で集まって来てしまいました。
「「「ライラ、一体どう言う事?」」」
お兄様達が質問して来たので…仕方なく、私は昨日の精霊さんとの出会いと精霊さんに名前をつけて欲しいと言われた事を言いました。
「…しょうゆうことでしゅ」
私が言い終わると、お父様が頭を抱えて言いました。
「ライラ……君は時に、規格外の事をするね。普通、その年齢で精霊とは契約しないんだよ」
真ですか
≪ねぇ、ライラ。僕に名前頂戴?≫
精霊さんが余りにもねだってくるので、名前をつける事にしました。
「じゃあ、いあ。いあっていうにゃみゃえだよ」
≪イア…うん! 僕の名前は、イア。よろしくね、ライラ!≫
私とイアの間に緑色の光が輝いた。
精霊さん…イアは、晴れて私の精霊となった。
◇◇◇
≪あれ? あそこにいるのって、風の奴じゃないか。珍しいな、人嫌いのあいつが人に懐くの。…行ってみるか≫
果たして最後のは、一体…。
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