第6話 大学生活について 3

 最後に更新してから9ヶ月以上が経過してしまいました。(泣)

社会人生活が始まり、学生の頃とは全く違う生活習慣や生活環境、そして1級建築士の勉強が手一杯で中々これを書く気力が湧きませんでした。今後は、2週間に1回のペースで書けたらいいなと思います。


 そして、大学二年生の時の話ですが、今回は、主に勉学面について書いていきたいと思います。


 建築には、大きく分けて3分野あります。それは、「建築計画」、「構造」、「建築設備」です。2年次からは、この3分野の基礎部分を学ぶことが多くなりました。具体的に言えば、「建築計画」では、設計手法や用途ごとの設計の仕方を勉強しました。

 例えば、学校の教室配置は、片廊下型、クラスター型などの種類があることや教科教室型や特別教室型などの教室の分類を学びます。そしてこれらを学んだ上で、現在の学校教育と照らし合わせながら、いかに生徒、児童が学校生活を送りやすい建築空間を創ることができるのかを学んでいきます。

 これだけ聞くと大変ですが、自分の今まで歩んできた学生生活や自分が言ったことのある建築物を思い出しながら、勉強していくことができるので、学びやすいと思います。

 また、製図の授業もありました。あるお題に沿った建物を設計していきます。2年次でのお題は、住宅と大学の講義棟でした。製図もさることながら、模型を作らなければならず、かなり手間取りました。今、思い返すと、いい思い出ですが、あの頃はかなり苦しい思いをしていました。

 案を出すたびに、教授から「これは違う、やり直し」とか「ここのデザインが、おかしい」などいろいろ言われました。(泣)それでも頑張れることができたのは、仲間や、設計の道に行きたいという思いがあったからです。


 「構造」は、読んで字のごとく、木造や鉄筋コンクリート造(略してRC造)、鉄骨造(略してS造)の構造設計の基礎、1年生で学んだ構造力学の発展した内容を学びました。ちなみに、厄介な科目が多かったです。木造の構造計算では、比較的簡単にできる壁量計算を勉強したり、RC造やS造の構造計算に必要な計算の知識を学びました。

 こちらは、かなり手ごわく、教授との相性もあってか、かなり勉強したことを今でも覚えています。特に、RC造の柱と梁の構造計算は、かなり苦戦しました。


「建築設備」は、採光や換気、音響のことを学ぶ建築環境工学と設備配管や空気調和設備、給排水衛生設備などを学ぶ建築設備の科目がありました。これらは、日常生活を営む上では、あまり想像できない分野ではあります。しかし、かなり重要な科目であり、この設備関連の仕事ができると、どの企業からも、重宝されます。


 このように、長々と説明しましたが、私は、意匠設計の方面を目指していたので、計画分野は、積極的に勉強していきました。しかし、構造と設備は、あまり興味を持てず、低いモチベーションのまま勉強していました。特に、設備は、理論があまり理解できていないまま、計算問題を解いていたりしていたので、正直テストの間近になるまで理解できていないこともありました。恐るべし、設備。構造も、理論を理解するまでは、サークルの仲間や周りの頭の出来が違う(いい意味で)奴らに聞きながら勉強し、それでも分からないときは、教授に聞きに行くなど、苦労しました。


 しかし、どの分野も重要であることには、勉強していけば分かってきます。

奇抜なデザインにするには、それを実現するだけの構造計算をし、設備関連の配管を人目に出さずに綺麗にまとめる必要があるからです。

 意匠だけがいい、構造だけがいい、設備だけがいいというわけにはいきません。全部良いものにしなければ、人が快適に暮らせません。建築に携わる人達は、このことを常に考えて仕事をしているに違いありません。


 2年次は、まだ基礎だったこともあり、比較的やりやすいものでした。しかし、学ぶ量が多かったことや次回書かせていただくサークル活動との両立があり、中々大変でした。ちなみに、学生生活で、一番忙しかったのは、三年前期だと思っていますが、その話は、またいつかとさせていただきます。


 では、ここまでありがとうございました。次回は、2年次でのサークルの話をしていこうと思います。

 それでは、また。

 

 

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