第十四章 ―夢の世界へ―

「姫子さんから預ったんだ……。」


雑記帳を神に渡しながら、事の真相を伝える翔。


「でも、僕と翔には開く事が出来なくて…何か特殊な力がある感じで…。」


翔の話に対して補足をする優…。


「……成る程な……。」


二人の話を聞きながら雑記帳を受け取る神………。


「……ん? 何か光って……!?」


突如明るい光が三人を覆う――。

渡された雑記帳から明るい光が放たれる…――。


「うわっ!!」

「翔っ!!」

「何だ…この光はっ!!」


『ねぇ神……神は夢の中の世界って信じる?』


「まさか…」



聖人を思う三人は光の中に包まれていった…――。


「う…ん…しょう?」

横たわった身体を起こして、隣で同じ様に起き上がろうとしている翔に声をかける。

「優…大丈夫か?」

同じく身体を起こして優の安否を確かめる翔。

「僕は平気…!? それより先生は?」

近くに倒れていない神を探す……。

「あっ!! おい如月っ!!」

神の存在がない事に気付き声を荒げる翔……。

「翔っ!! 聖人もいないよ!!」

「何だって!?」

神と聖人がいない事で戸惑う二人…神は何処に行ったのだろうか…。

又、動けないはずの聖人は何処へ消えてしまったのか…?


二人の不安とは余所に事態はどんどん進んで行く…――。

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