第6話オリビア視点

「ギャァァァァアァアァアア」


 ジョージを即死させないように、恐怖を与えるように、剣で傷つけるのではなく、噛み千切ってやりました。

 単に殺されるのではなく、喰い殺されると思わせるのです。

 剛力で両肩を保持して、骨を砕いてやりました。

 そのまま上腕に喰らいつき、肉を喰い千切ってやりました。

 わざとクチャクチャと音を鳴らして食べてやりました。

 でも失禁脱糞してしまったので、急に興味がなくなりました。

 逃げられないように、膝の骨を粉々に砕いてやりました。


 そして私は、ジョージの屋敷を探し回りました。

 私を犯した者たちがいないか探し回ったのです。

 その間に出会った者は、男女関係なく殺しました。

 こいつらは私が犯されているのを知っていて、見て見ぬふりをしていたのです。

 見逃すことなど絶対にできません。

 結局、取り巻きの貴族はひとりもいませんでした。


 ですが、直に機会はやってきました。

 ジョージの屋敷を逃げ出した家臣が、取り巻きの貴族に助けを求めたのでしょう。

 次々と私を犯した貴族たちが現れまました。

 最初に現れたのが、男爵のジャックでした。

 三十人ほどの武装した家臣を引き連れています。


 私は急いでジョージを地下牢に運びました。

 絶対に逃がすわけにはいきません。

 できるだけ長く苦しませなければ気がすみません。

 最低でも、私が苦しめられた日数は生きて地獄を味合わせます。

 そのために応急処置をして、死なないようにしたのです。


 ですが困った事が起こりました。

 屋敷の中に入ってきたジャックが、死屍累々の状況に恐れをなし、ジョージを見捨てて逃げ出そうとしたのです。


 私は慌てて後を追いました。

 三倍の走力と五倍の力にモノを言わせて、急いで追いかけました。

 何とか屋敷から出る前に追いつくことができました。

 ジャックもすぐに殺したりはしません。

 ジョージと同じように、長く苦しませなければ復讐になりません。


 最初に逃げられないように、即死しないように、両脚を叩き折りました。

 膝から上の所で、両脚の骨を砕きました。

 これで時間が稼げたので、家臣たちを悠々と皆殺しにしようとしました。

 なかには剣技に優れた者もいたのでしょう。

 私が操る騎士の遺体が、多少傷つけられてしまいました。


 しかし一部の機転の利く家臣には逃げられてしまいました。

 窓から逃げだす者がいたのです。

 日の光に当たることは避けなければいけません。

 迎え撃つ準備をしなければいけません。

 最初に痛みと恐怖に泣き喚くジャックを地下牢に運びました。

 次に屋敷中の遺体に乗り移り、全員を地下牢に移動させました。


 

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