第49話 大切な事
「一夜にして全ての人が消えた国と……魔獣が跋扈する国……」
新たな冒険の始まりは。
新たな悲劇の報せ。
死幻蝶ヴネディアへの対処を伝える国、リリバレィ。
2年前、突如、全ての人間が姿を消した。
その後、原因調査の為に多くの冒険者が訪れたが……度々、行方不明者が出ている……
その範囲は徐々に広がり……他国に所属する筈の村でも、神隠しが起き始めている。
召喚死パイロへの対処を伝える国、ヘキサグラム。
1年前、突如、凶悪な魔物が大量に出現。
首都は壊滅、人々は点在する聖地を中心とした集落で怯えて暮らす日々。
聖地は、中心にある結界石による護りが有るが……神獣と呼ばれる獣により、結界石の破壊は進み……
そして、魔物は徐々に、国の外へと勢力を伸ばし……
オランディに国境を接する国は、この2つ。
どちらも、放置できない状態……絶対、災厄復活してるよね。
<称号『どちらも救おうとすれば、どちらも救えません。二兎追うものは一兎をも得ず……私の故郷には、そんな故事が有ります』を獲得しました[1]>
奇遇だね。
俺の故郷にも有るよ。
<称号『嘘ぴょーん。兎だけにね』を獲得しました[1]>
俺は本当だよ。
<称号『もう十分じゃないですか?絶望的な状況から、災厄の2つまでをクリア……しかも、封印ではなく、永久消滅……これは、誇って良いですよ』を獲得しました[1]>
……そ、そうかな。
<称号『だから、世界を救えなくてゲームオーバーになっても……まあ、初めてにしては上出来じゃないですかね?』を獲得しました[1]>
0か1だと思うんだ。
良いところまで行っても、最終的に世界を救えなければ意味が無い。
<称号『将来良い想い出になるんじゃないですか?1つもクリアできませんでした、よりは、7つの内2つまでクリアしました、の方が絶対良いですって』を獲得しました[1]>
7つクリアしたいんだ。
<称号『
ああ。
<称号『手を入れて下さい』を獲得しました[1]>
ん。
<称号『その穴は、ぎりぎり手の大きさです。底には、貴方の好きなスロット追加が秘められた木の札が10枚入っています』を獲得しました[1]>
おお!
<称号『ですが、それを1枚でも持ってしまうと……箱から手を出す事ができません。つまり、大切な事はですね』を獲得しました[1]>
空間収納。
そして、手を抜く。
よし、スロット追加を10枚ゲット。
<称号『つまりですね』を獲得しました[1]>
……やべ、テンション上がって聞いてなかった。
<称号『大切な事は、最期まで諦めず、あらゆる手段を使って……やり抜く事です』を獲得しました[1]>
あ、うん。
ごめん、聞いてなかったけど、その通りだと思う。
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