第35話 天雷の銃剣士

くそ……何か無いのか……?

ステータスを凝視する。


#########################


名前:多村たむら火鷹ほだか

レベル:69

 STR:D

 VIT:D

 DEX:D

 AGI:D

 MAG:D

 MEN:D

AS:

 [ 道具作成 Lv.207 ]

 [ 鑑定 Lv.324 ]

 [ 空間収納 Lv.455 ]

 [ 水属性魔法 Lv.270 ]

 [ Empty ]

 ❲ 火属性魔法 Lv.89 ❳

 ❲ 罠設置 Lv.693 ❳

 ❲ 罠解除 Lv.530 ❳

 [[ MAP Lv.75 ]]

 [[ 禁忌・存在壊変 ]]

PS:

 [ 剣修練 Lv.308 ]

 [ MP回復強化 Lv.533 ]

 [ 最大MP強化 Lv.566 ]

 [ 感知 Lv.621 ]

 [ 高速詠唱 Lv.206 ]

 ❲ 聖剣 Lv.101 ❳

 ❲ 聖鎧 Lv.22 ❳

 ❲ 罠発見 Lv.805 ❳

 [[ 天才錬金術師 ]]

 [[ 業罠師 ]]

リザーブ:

 精錬 Lv.189、薬品調合 Lv.665

装備:

 ミスリルの長剣

 ミスリルの円盾

 ミスリルの鎖帷子

SP:106 [全調合レシピ辞典]

称号:

 おっぱい


#########################


あああああああああああ?!


<称号『どしたん?』を獲得しました[1]>


称号がおっぱいって何だよ!!


<称号『え、今それに気づくんですか?』を獲得しました[1]>


いや、ずっと前からなのに気づいて無かった様な空気感出すなよ。

絶対今変えたところだよね!

流石に俺でも、称号のところにおっぱいってなってれば気づくわ!!


なんだよ、おっぱいって!

もともと、いっぱいだっただろ?!

全部列挙するのをサボってるのは……まあ、良い。

だがな……それを更におかしくするのは……駄目だろ?

ちゃんと戻せ。

もしくは、全部称号を書け。


<称号『しょうがないにゃあ』を獲得しました[1]>


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名前:多村たむら火鷹ほだか

レベル:69

 STR:D

 VIT:D

 DEX:D

 AGI:D

 MAG:D

 MEN:D

AS:

 [ 道具作成 Lv.207 ]

 [ 鑑定 Lv.324 ]

 [ 空間収納 Lv.455 ]

 [ 水属性魔法 Lv.270 ]

 [ Empty ]

 ❲ 火属性魔法 Lv.89 ❳

 ❲ 罠設置 Lv.693 ❳

 ❲ 罠解除 Lv.530 ❳

 [[ MAP Lv.75 ]]

 [[ 禁忌・存在壊変 ]]

PS:

 [ 剣修練 Lv.308 ]

 [ MP回復強化 Lv.533 ]

 [ 最大MP強化 Lv.566 ]

 [ 感知 Lv.621 ]

 [ 高速詠唱 Lv.206 ]

 ❲ 聖剣 Lv.101 ❳

 ❲ 聖鎧 Lv.22 ❳

 ❲ 罠発見 Lv.805 ❳

 [[ 天才錬金術師 ]]

 [[ 業罠師 ]]

リザーブ:

 精錬 Lv.189、薬品調合 Lv.665

装備:

 ミスリルの長剣

 ミスリルの円盾

 ミスリルの鎖帷子

SP:106 [全調合レシピ辞典]

称号:

 天雷の銃剣士

 最後の勇者

 蒼海を越えた者

 オルディ・ウールァ

 七賢者の八人目


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良し。


<称号『良くねえよ』を獲得しました[1]>


じゃあやるなよ。


く……これしか……無いか。


俺は、深々と溜め息をつく。

微動だにしないダークロードを見据え……


……


動いてない?!


<称号『どしたん?』を獲得しました[1]>


いや、エメラルドもダークロードも動いて無いんだけど!


<称号『落ち着いて下さい。色々やり取りする間、時間が動いていると、落ち着かないでしょ?ちょくちょく時間を止めてるんですよ。設定で、ウェイトからリアルタイムに変えると、止めなくなりますよ』を獲得しました[1]>


……ああ。

コマンド選んだり、メニュー開いてたら止まる、あれか。

理解。


ともかく……アレを。


ステータスウインドウ、[全調合レシピ辞典]をタップ。

全ての薬品のレシピが解放……くそ。


そして、その中に……無いか……あった。

材料、封印の神水が3つ。

調合スキルのレベルは十分だ。

そして……


封印の神水・改。


僅かな衝撃で効果が無くなる欠陥品。

まずは相手を行動不能にしなければならない。

俺で……どこまでやれる?

相手は、花園君を笑ってころころできる存在……


俺は、ダークロードを見据え。


……


時が、まだ止まっている。


俺は、慎重にダークロードに近づくと、口を開き、封印の神水・改を流し込む。

時間止まっていても動かせられるんですね。


<称号『そうやで』を獲得しました[1]>

<称号『せやからな』を獲得しました[1]>

<称号『お姫さんに色々良い事するなら今やで』を獲得しました[1]>

<称号『時間停止解除した瞬間、一気にドバってやな』を獲得しました[1]>


良い事?

とにかく、ダークロードに薬飲ませたから、さっさと解除してくれ。


<称号『ほんまに解除してええの?』を獲得しました[1]>


ああ。


<称号『次に止めてくれ言うまで止めへんで?』を獲得しました[1]>


止めてくれって言ったら止めてくれるの?!


<称号『時間は動き出す……』を獲得しました[1]>


「ごばあっ」


ダークロードが血反吐を吐く。


「勇者……何をした……?」


「何って……時間を止めただけだが?」


システムが。


「いや、時間を止める他に……いや待て、時間を止め??ぐ……ぐおおおおおお」


病の魔王、ダークロードの身体が崩壊していく。

世界より定められし役割ロールに、崩壊が付与されたのだ。

灰となり、散る。


あ、ひょっとして聞きたかったのは、封印の神水・改の方?

今際の際の言葉って重要だと思う。

短い時間だから、明瞭に、端的に述べないと、グダグダになってしまう。

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