第28話 それは良い案ですね!

「なあ、組長……」


「……なんだ?」


「なあ、王女を知らないか?」


目の前にいるんですけど?!

分かってやってますよね?!


花園はいつでも愚直、搦め手は使わないタイプだったが。

揺さぶり。

……異世界転移して、成長したか。


エメラルドは、俺の服を掴み、後ろに隠れ気味になる。

伝わる、震え。


<称号『人智を超えた力』を獲得しました[1]>

<称号『無理矢理支配していた存在』を獲得しました[1]>

<称号『自分を殺そうとする存在……』を獲得しました[1]>

<称号『美少女が恐れ、心の中で泣き叫び……しかし、表に出すまいと堪え……』を獲得しました[1]>

<称号『しかも、直前に、一度正体を看破されている』を獲得しました[1]>

<称号『青ざめ、止められない涙が伝い……これは最早芸術ですね』を獲得しました[1]>


くそ……

大丈夫だ、エメラルド。


なんとか……俺がなんとか……


<称号『非常に実用的なスクショが撮れましたが、いりますか?』を獲得しました[1]>


空間収納の端に入れておいてくれ。


<称号『はい。この前温泉で激写したスクショとセットでおいておきますね』を獲得しました[1]>


ちょ。


<称号『まさかトイレのスクショも欲しいと……?』を獲得しました[1]>


いや、駄目だ、駄目だ。

全部いらない。


<称号『ええ……じゃあ、グネディアのブロマイドだけにしておきます』を獲得しました[1]>


美人なのだろうか……ちら……普通のおじいちゃんですね。

無論、普通に服を着ている。


「この前も答えたよな。俺は、王女の事は知らないし。俺の所に来る訳も無い。何故また聞いたんだ?」


「いや、なに。もう一度聞いたら、答えが変わるかと思ってね」


く……


俺で、こいつらに対抗できるのか?

十中八九負けるだろうな。


俺のステータスは……


#########################


名前:多村たむら火鷹ほだか

レベル:34

 STR:E

 VIT:E

 DEX:E

 AGI:E

 MAG:E

 MEN:E

AS:

 [ 道具作成 Lv.181 ]

 [ 鑑定 Lv.293 ]

 [ 空間収納 Lv.391 ]

 [ 水属性魔法 Lv.144 ]

 ❲ 火属性魔法 Lv.58 ❳

 ❲ 罠設置 Lv.633 ❳

 ❲ 罠解除 Lv.530 ❳

 [[ MAP Lv.24 ]]

PS:

 [ 剣修練 Lv.181 ]

 [ MP回復強化 Lv.321 ]

 [ 最大MP強化 Lv.333 ]

 [ 感知 Lv.444 ]

 ❲ 聖剣 Lv.74 ❳

 ❲ 聖鎧 Lv.15 ❳

 ❲ 罠発見 Lv.658 ❳

 [[ 天才錬金術師 ]]

 [[ 業罠師 ]]

リザーブ:

 精錬 Lv.173、薬品調合 Lv.612

装備:

 ミスリルの長剣

 ミスリルの円盾

 ミスリルの鎖帷子

SP:225 [全調合レシピ辞典]

称号:

 おっぱい


#########################


<称号『さて、ここで王女様が最後に見た、花園君のステータスを見てみましょう』を獲得しました[1]>


ほう?


#########################


名前:花園はなぞの勇人ゆうと

職業:剣聖

レベル:3451

 STR:SSS

 VIT:SSS

 DEX:SSS

 AGI:SSS

 MAG:SSS

 MEN:SSS

AS:

 [[ 全剣技 Lv.999 ]]

 [[ 時間属性魔法 Lv.999 ]]

 [[ 四属性魔法 Lv.999 ]]

PS:

 [[ 成長率強化 Lv.999 ]]

 [[ 成長速度強化 Lv.999 ]]

装備:

 バルムンク

 イージス

 ヴァルハラ


#########################


死ねよ。

修羅神仏を笑ってころころできるじゃねえか。

もうこいつらに事情話して、災厄を根本的に消して貰った方が良いのでは……


<称号『それは良い案ですね!』を獲得しました[1]>

<称号『2人目に知られた瞬間世界が崩壊する、その制約が無ければ、ね』を獲得しました[1]>


対抗策が無力化するだけじゃ無いの?!

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る