第13話 手遅れになりますよ

流石に、瓶造りも飽きてきた。

次は──


<称号『酒場で綺麗な女の子達を誘って、ダンジョン攻略ですね』を獲得しました[1]>


いや、何言ってるの。

次は剣だよ。

その次は盾。


<称号『冒険しようぜ』を獲得しました[1]>


鋼の剣では心許ないからな。


<称号『マップに印をつけておきました。そこに行けば、ユニーク武器が手に入ります。やったね』を獲得しました[1]>


なるほど。

レベルが100超えたら考えるか。


<称号『じゃあレベル上げしましょうか』を獲得しました[1]>


薬品調合が手に入らないと、危険だと気付いたんだ。


<称号『はよ』を獲得しました[薬品調合]>


薬品調合をゲット。

これで、集めておいた薬草と……泉の水も混ぜつつ……色々しよう。


<称号『謀ったなぁ……』を獲得しました[1]>


いや、当然、薬品色々作ってからじゃないと取った意味が無いでしょ。


--


薬品調合は、本来はレシピをゲットして、それに応じて色々作るスキルらしい。

が、そんなものはないので。

適当に混ぜ、できた物を鑑定して、を繰り返す。

一度作成したものは、レシピが登録される。


薬品調合レベルが低いと、扱える素材が少ない。

例えば、魔力回復の泉の水は、かなり高レベルらしい。

混ぜると必ず爆発する。


逆に、混ぜると失敗する組み合わせもある。

例えば、ガラス瓶作成に使っていた、石英亜を混ぜると必ずゴミが出来る。


やばいなこれ。

無限にやりこめる。


<称号『必要ポイントを1万ポイントくらいにすべきでしたか……』を獲得しました[1]>


確かに、1万ポイントくらいの価値は有るやりこみ要素かも知れない。


<称号『そろそろ出発しませんか?』を獲得しました[1]>


エリクサーとかができるまで待って欲しい。


<称号『使うがいい』を獲得しました[全調合レシピ辞典]>


見ないよ?!

色々自分で探すのが楽しいんじゃないか?!


<称号『最終的に勝てば良いのだろう?』を獲得しました[1]>


負けるさ。

自分との戦いにな。


<称号『ぐぬぬ……』を獲得しました[1]>


さて。

とりあえず、オーソドックスに、薬草と薬草で、ノーマルなHPポーションを。


<称号『そろそろ行かないと、お化けが出ますよ?』を獲得しました[1]>


お化けは怖くない。


<称号『何が怖いんですか?』を獲得しました[1]>


そうだなあ……才能、かな。

結局、非才のみで、マイペースに色々試す……それが楽しい訳で。

調合センス抜群で、どんどんスキルレベル伸びて、びっくりする品質になって……それだと、面白く無いじゃん?


<称号『ほう』を獲得しました[天才錬金術師]>


ステータスをタップ。

固定枠、パッシブスキル、天才錬金術師が追加。

レベルは無いらしい。

特性?


おおっ。

さっきまでと全然品質が違う。

素材を見ても、何となくインスピレーションが。


なら……


<称号『怖いのでは?』を獲得しました[1]>


実は俺、スロット恐怖症なんだ。

スロットが増えると、怖くて怖くて。


<称号『ほらほら』を獲得しました[スロット+1]>

<称号『早く出発しないと』を獲得しました[スロット+1]>

<称号『手遅れになりますよ』を獲得しました[スロット+1]>


ああ……怖い怖い……


<称号『まずはもう一度冒険者ギルドに行きましょう』を獲得しました[スロット+1]>

<称号『そこで女の子を助け、冒険にですね』を獲得しました[スロット+1]>


がくがくぶるぶるー


<称号『怖がってなくないですか?』を獲得しました[1]>


そんな事ないよ。

ああ、饅頭が怖い。


<称号『ほれほれー』を獲得しました[饅頭]>


ステータスの饅頭を押すと、饅頭がポップアップ。

ぱくり。

こしあん、か。


<称号『粒餡の方が怖いですか?』を獲得しました[饅頭(粒餡)]>


次は熱いお茶が怖い。


<称号『ほほう』を獲得しました[日本茶]>


おお、飲み頃。

良いねえ。


<称号『どうだ』を獲得しました[シルベスタギムネマ茶]>


さて、流石にそろそろ可愛そうだ。

冒険者ギルドに行ってみようか。


<称号『ふふ……恐怖を乗り越え、成長したのですね』を獲得しました[粗茶]>

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