十六

「都月くん、マーヤ、大丈夫かなあ」

 利根川の不安そうな声が耳に入る。

 利根川とともに福留の家から帰る道。都月も同じ心配をしていた。

「うーん、微妙。よく考えたら、怪力テロリストの教頭を逮捕とか、すんげー危ないし、そこまでやるメリットがなあ」

「そうよね……。でもあの空気で、マーヤしょんぼりしちゃって、先に帰っちゃったもんね」

「あんなマーヤ、初めて見たよ。いっつも変なテンションで押し付けがましい感じでさ」

 結局あの話の後は、先にマーヤが帰ってしまい、作戦会議はお流れになって残った三人でSF映画を観ていたのだった。

「でも福留さんって、SFとか観るんだね。意外っていうか」

「そ、そうだな。利根川さんって、映画とか好きだっけ?」

「うーん、最近観てないな。SFは、もともとあんまり……」

「でもさ、マーヤのアレって、どう考えてもSFっぽくて、にわかに信じられないでしょ」

「そう。でも、都月くんは? 信じてるんでしょ? マーヤの言うこと」

 都月は一瞬詰まった。信じてる、っていってもいいんだろうか。麻耶の説明を信じてはいるが、助けなきゃ、という気持ちはなんだか半減してしまっている。それは麻耶を信じてないからか。あるいはまた、別の感情なんだろうか。

「まあ、未来人ってのは、信じてはいる。けど、それと、危ない目にあってまで助けるか、っていうのはまた、別問題だからなあ」

 二人は都月の家の方向へと並んで歩きながら、しばらく無言で店の看板や車を目で追っていた。

 利根川さんは、信じてるんだろうか。そして、助けたい気持ちは、自分と比べてどうなんだろう。

 そんな疑問で脳内が忙しくなりながら、じゃ、と言って利根川に手を振り、T字路で別れた。利根川の横顔が、なんだか寂しそうに見えた。

 帰宅した都月は着替えもせずに自室のベッドに横になり、天井を眺めながらボーっとしていた。天板の流れるような木目の一つひとつが、なんだか新鮮に見えてくる。普段は全く気にもとめていないものでも、あらためてじっくり見ると、印象が変わるものだ。

 スマホがブルッとした。

 利根川からのメッセージだった。

〈ちょっと、さっきの「パラドックス」って奴、私SF知らなくて適当に聞いてたんだけど、ちょっと興味が出て調べてみた。でも、なんかおかしいの〉

 ガバリと起き上がる。

〈どういうこと?〉

 しばらくして返答が表示される。

〈タイムパラドックスが起こってマーヤが消えちゃう、って言ってたけど、論理的にそんなこと、起きない。パラドックス、起きないよ。この場合は〉

 さっきの麻耶の言葉を思い出す。任務に失敗してゲラソンを未来に送り返せなかったら「パラドックス」で自分は消滅する、と言っていた。SF映画などではたまにそういう設定があるので、過去で色々やってる麻耶の言葉をふんふん言いながら聞いてしまっていた。

〈タイムパラドックスって、過去の自分を殺したら、殺す方の自分も居なくなるはずだから殺せない、っていう因果律の矛盾のことよね〉

 急に言葉が難しくなった。ついていけるだろうか。

〈マーヤの任務が成功しても失敗しても、影響受けるのはゲラソンとかいうテロリストの将来でしょ。このテロリストって、現代の人じゃなくて、未来、マーヤと同じ時代から来たって言ってたじゃない。だから、未来に帰るか帰らないかで影響受けるのは、ゲラソンが戻る未来以降の出来事だけ、なのね〉

〈え、そういうことになる?〉

〈うん。「すでに過去にいるゲラソンが未来に戻るかどうか」ってのが分岐点になるけど、そのとき「戻らない」なら過去に余計な人間?が居るだけ、「戻る」なら、過去は「元の状態」なだけ、だから、いずれにしてもパラドックスにならないの。矛盾しないのよ〉

〈え、でも、ゲラソンが現代に残って現代人にテロったりしちゃったら、ひょっとして過去を変えることになっちゃうんじゃないの?〉

〈でも、それじゃおかしいの。だって、ゲラソンが「過去に来た」こと自体はもう「決まったこと」なの。それが「残った」だけでそれが起こるかどうかは、マーヤにも分らない筈なのよ。ゲラソンが未来に戻ることでここに来る以前のマーヤが存在できる、っていう理屈がちゃんと出来てないと、そういう現象にならないの。逮捕できなかったら、っていうのはマーヤにとっても未知のことのはずで、「自分が消える」というようなことが言えるためには、「自分の未来」が判ってる時だけだわ。それにゲラソンが戻る先はゲラソンが未来からここに逃げるより「後」の世界だから、戻るか戻らないかで、ゲラソンが脱獄した時にタイムスリップして過去に来るかどうかは影響を受けない。だから、ゲラソンの側からしても別にパラドックスにならないのよ〉

 うっ、混乱してきた。

 利根川の解説が続く。

〈そして、いわゆる「タイムパラドックス」が起きたときって、別にその行為者本人が消える、ってことで済むわけじゃないのよ。だって、過去の自分を殺せば自分も消えちゃうから殺せない、殺せないなら生きてるはず、だからパラドックスが起きる、つまり、消えるという事で解消出来ないからパラドックス、なんだから〉

〈うわ、ええ、え、じゃあ、マーヤ、勘違いしてる?〉

〈勘違い……なのか、あるいは〉

 すこし間を置いて、次のメッセージが表示された。

〈騙してるか、かな〉

 頭がシンとするのを感じた。

〈そんな、いったい何のためにそんなことを?〉

〈わかんないけど、どうしても協力させたい、ってことじゃないかな〉

〈どうしても……あ、そうか。マーヤ自身の専門医取得とか、あと病気か〉

〈病気は深刻みたいだから、解らないでもないけど……〉

 なんだかなあ。パラドックスって言われて、誤魔化された自分がちょっと恥ずかしくなってきた。


「ねーツッキー、聞いてる?」

「あ、ああ、聞いてる」

 映画館の真向かいにある喫茶店で、緑色のカップを前に都月は福留に相槌を打った。

 なんだか小難しい、社会派の映画だった。正直、つまらなかった。

 昨日福留と約束したんだ。仕方がない。

 ふと、昨日、利根川から聞いた話を思い出した。タイムパラドックスのこと。そうだ。これ、言っとかなきゃいけないんでは。福留も作戦の一員だ。

「あの、福留さん」

「彩っち」

「あ、彩っち」

「なあに」

 甘ったるい声とともに、福留の表情が和らぐ。

 都月はしばし沈黙のあと、やや厳しい表情で口を開いた。

「バンババババンボ、ケッチラぼよ〜ん♪」

 ビクッとして振り向くと、緑色の髪。

「あ、ま、マーヤ! なんでこんなとこに!」

「ほーっほっほっ! 作戦会議、作戦会議!」

 昨日のしんみりした態度が嘘みたいだ。

 福留はムスっとした顔をしてカップに口をつけている。

「ツッキーとふっくと〜めさ〜んカップルがいるんなら、ちょうど良ござんす〜」

 カップルいうな。

「ふっくと〜めさ〜ん、略してトメさんでいい?」

「嫌です」

「なんで〜よ〜 いいじゃな〜いの減るもんじゃな〜し〜」

 クルクルとバレリーナのように回る麻耶。

「あ、その、マーヤ、昨日の話なんだけど」

 話を遮って話題を変える都月。

「なあにボンばらツッキ〜じゃんまいヒー」

「そ、その、昨日の『タイムパラドックス』なんだけど」

 麻耶がビクッとした。動きが止まる。

「利根川さんとも話したんだけど、マーヤ、パラドックスで自分が消えちゃう、って言ってたでしょ」

「う、うん。そんな感じのこと、言ってたっけ、かな〜?」

 麻耶の目が宙を見据えて頼り無げにうろうろと動いている。

「そう、言ってた。間違いないわよ!」福留がドヤ顔で指を突き出した。

「作戦が失敗したら、消えちゃうって。そして私達の記憶も、消えちゃうって」

「ん、んーま、そう、なんだ、けっどぉ〜。っていうか、今日は、じゃーん」

「ツッキー、福留さん! 久しぶりー!」

 顔をあげると、ああ、みゆちゃん。かわいい。

「桜木さん、日本に帰ってきてたの! 心配してたよ」

「福留さん、ありがとう。ふふ、予定外にちょっと向こうが長くなっちゃって」

「寂しかったよ〜」都月も思わす本音を漏らす。

「で、今日は、何? これ。福留さんとツッキーと、デート?」

 ニヤニヤしながら二人を見る桜木。

「そうなの。ふふふ」

「いや、そうじゃない、そうじゃないんだァー」

 都月の焦った顔に、桜木が笑う。

「で、でも、元気そうで、何より。桜木さん、向こうに行く前は、ちょっと元気なかったように見えたから」

「うん。もう大丈夫。ありがとう」

「そうそう、岸島くんどうだった?」

「元気そう。っていうか、めっちゃ充実してそうで、会ってたらなんかこっちも凄く元気になっちゃった」

 おお、よかった。みゆちゃん。みゆちゃんが元気だと、おれも嬉しい。

「で、マーヤがなんで桜木さん連れて?」

「麻耶先生の」

「マーヤ」

「……マーヤの作戦にこっちでも協力するから」

「こっちでも?」

「そそ。マーヤの作戦メンバーの一人として。あと、岸島くんもそのうち来るって」

「え、マジで」

「マーヤの装置、理論はともかく実際にどうなるか分からないから、やっぱり実験は自分の手で、って思ってるみたい」

「う、なるほど」

 麻耶を見ると、両手を頭の上でゆらゆらさせながら、得意げに腰を振りフンフンと鼻歌を歌っている。

「だから、ツッキー、いっしょに、や・ろ・う・ね?」桜木がウインクした。

「うんうん、やるやる! ぜひやろう! かならずやろう!」

 いつの間にか頭をブンブンと大きく振っていた。みゆちゃんのお誘いだ。かわいいみゆちゃん。みゆちゃんが言うなら、是非とも大協力しようじゃないか。

 横で福留が呆れた顔をしている。

「ツッキー、ちょっと、さっきの疑問。マーヤ、どうなの? パラドックス、って奴」

 そうだった。パラドックス、なんか変だ、って話だ。秀才利根川さんから聞いたんだから、間違いないはず。

「教えてよ、マーヤ」

「ご、ごめん!」

 いきなり麻耶が頭を下げる。

「な、マーヤ、どうしたの」

「パラドックス、嘘っていうか、何ていうか、ごめん。計画早く進めないと、って思って、適当なこと言っちゃったケッチラよ……」

 呆気ない。

 福留も拍子抜けした顔をしている。

「パラドックスって、なに?」

 桜木が話に割って入った。

「い、いや、そのう……ケッチラ」

 麻耶が恥ずかしそうな顔をした。それを睨みながら、都月が口を開いた。

「昨日マーヤが、『作戦に失敗したらタイムパラドックスで自分が消えちゃう』って泣きそうな顔で言ってたんだけど、どうも理屈が変だな、嘘じゃないか、って利根川さんと話して、それを追求していたんだ」

「……」

 シュンとした麻耶を見て、なんだか急に可哀想になる。

「え、マーヤ、どういうこと」桜木が麻耶の方を見る。

「えーとケッチラ、パラドックスっていうより、なんていうか、恥っていうか」

 言いにくそうだ。

「マーヤ、今回の作戦って、直接僕らには関係ないけどマーヤが大変な状況だからちょっと危なそうでも協力しよう、ってことになってる。だけど、説明に嘘があったら、やっぱ協力しにくいよ」

 顔に力が入る。やった。きっぱり言った。ちょっと格好良かったかな? みゆちゃんは……なんだか悲しそうな顔をしている。し、しまったか?

「そうケッチラよね。じゃ、話すわ」

 顔を上げて真面目な表情になる麻耶。皆の視線が集まる。

「実は……ゲラソンを追っかけてたっていうより、追っかけさせられてたのよ」

「追っかけさせられてた?」福留が訊く。

「そう。実は、ゲラソンを逃しちゃったのは、私ケッチラよ」

「逃しちゃったってのは? マーヤって別に、警察官とかじゃないよね?」

「うーん、何ていうか。実験してたのよ。次元位相転移装置用の外部デバイスの。それ使って工場内の病原物質を虚数空間に捨ててしまえないかな、って」

 また難しい話をしてはぐらかそうってのか? ちょっと警戒する。

「でね、その実験中に、装置で収束させたビームがゲラソンが留置されてる留置場を貫いちゃったみたいで、ほんの短い時間だけどそこに穴があいちゃったのね。そこを抜けて、ゲラソン逃げちゃったケッチラよ」

「え、その責任をとって、追いかけさせられてるの?」

「うーん、ていうか、そうなんだけど、これ、失敗すると」

「失敗すると?」

「消されちゃうっていうか」

「消されちゃう?」

「そそ。その実験が『なかったこと』になれば、ゲラソンも脱走しない」

「え、『なかったこと』って」

「私が存在しなかったら、そんなこと起こらないケッチラから、時間を遡って私を消して」

「ちょっとまって、そんなこと、気軽にやっちゃっても」

「気軽ってんでもないのよね〜。それだけゲラソンの逃走は、破壊的なダメージがあったの。なんせワームホール周辺のバイオリッド労働者の二割以上がすでにガリアリウムに暴露していて、そのうち半分が発症してる。それだけで数十億人いるの。それに、大統領の命が掛かってるケッチラよ。大統領も、ガリアリウム変性症」

「大統領?」

「太陽系連邦大統領よ」

「ほー、へー…… って、大統領もバイオリッド!?」

「そうなの。ワームホール労働者出身だから」

 なんだか漫画みたいだ。相変わらず。

「だから、四の五の言ってられない。防げるなら、なんでもやるわ」

「じゃあ、過去に戻ってゲラソンのほうを消せばいいんじゃ」

「それが、ゲラソンって、高度危険作業特化型のバイオリッドってだけで、過去の一切も不明で、いつどこでどうやって生まれたのか、分かってないケッチラよ。だから、どの過去の何をいじればいいのか、分らない。判ってるのは、ガリアリウムを撒いて捕まってから、以降の部分だけなの」

「マジか……。でもほら、あとマーヤがその装置の実験失敗する前に介入するのは? 実験のときも場所も判ってるわけだし」

「そうなんだけど、今回の場合、勝手にそんなことをした懲罰、って意味もあるみたいなのケッチラ」

「ち、懲罰って、そんな、それで『消される』なんて、ちょっと酷すぎない!?」福留が憤る。

「でも仕方ないケッチラよ。連れて戻れば命は助けてやる、とだけ言われたケッチラよ。まあ、どっちにしろ、連れて戻らないと自分の病気も治せないから」

「なんてことだ」

 都月は憤った言葉を発しつつも、内心半信半疑だった。前はパラドックスが嘘だった。今回の消される、ってのも、どうなのか。まだ何か隠すための嘘なんじゃないのか。ちょっと話がドラマチックで出来過ぎてるような感じもする。そして前回の今回だ。どうしても疑念が晴れない。

「でもそれ、本当なの?」同じような表情をした福留が疑問を呈する。

「マーヤが困ってるのは本当っぽいんだけどさ、なんか、やっぱり、パラドックスの件もあるし……」

 皆で黙ってしまう。

「やっぱそうか〜。だよねえ。でも、できるだけ自分でやってみるケッチラよ……」

 がっくりとうなだれる麻耶。

 なんだか可哀想に見えてきた。嘘とはいえ、麻耶が何らかの重い病気にかかっているのは確かだろうし、未来云々についても証拠もなく荒唐無稽にみえるが、戸田に「変身」したときの様子や普通じゃない振る舞いを思い出すと、異様な理屈もリアルに思えてくる。

 麻耶はそのままスクッと立ち上がり、緑の髪の毛を垂らしながらトボトボと店を出ていった。

 しばし無言になる三人。気まずい空気が漂う。

 麻耶の事情は、麻耶の事情。自分にもみんなにも、直接関係ない。今んとこ、だけど。

 そのゲラソンとやら、現代で悪さをするかもしれないけど、それを自分たちで止める責任、あるんだろうか。そんな恐ろしそうなヤツ相手に。もっと強い機関に協力してもらったほうがいいんじゃないか。警察とか、政府とか、国連とか。

 都月は、緑色のカップの中身を一口すすって、ため息をついた。

「私は協力するわ」桜木が口を開いた。

「え、桜木さん、なんで」

 福留が目を見開いて尋ねた。

「話、聞いてたよね。嘘を利根川さんに見破られて、それ、認めてたじゃん。その後の説明も、なんだか漫画みたいな話じゃん。なんで、そんなの信用するの!?」

「え、まあ、福留さん、まあまあ」都月が福留をなだめる。福留が睨む。桜木が続ける。

「向こうで岸島くんとも話したの。こうして聞くと確かに漫画みたいな話なんだけど、岸島くんは何か、解った、って感じだった。いろいろ訊いてみたんだけど、私にはよく解らなかった。解らなかったけど、岸島くんが麻耶先生を理解して、信用した、ってのは解ったの」

 桜木の目は真剣だ。

「解った、って、それだけじゃあ……」福留の顔は不機嫌なままだ。

 桜木がゆるりと立ち上がって言葉を続けた。

「解った、っていうより、もう、信じる、って感じ。うまくいえないけど多分、私じゃ岸島くんの考えていることのすべてを理解することは出来ない。岸島くんの頭、すごいことになってる。これ、幼馴染の私だから、判る。けど、岸島くんの『中身』が変わらないってのも、判る。変わらない。岸島くん、信頼してるの。私、岸島くんを信頼するわ。だから、麻耶先生のことも、信用することにした」

 眼差しを都月に向けてくる。

 桜木の目が涙ぐんでいる。か、かわいい。もうだめだ。心の障壁が崩壊した。

「さ、桜木さん、わかった。大丈夫! だから、す、座って!」

 桜木はハッとした表情で、恥ずかしそうに椅子に座った。

 福留は、まだ不満げな表情をしている。

 だめだ。すげードキドキしてきた。

 みゆちゃん、可愛い。可愛すぎる。

「桜木さん、その話、また今度じゃだめ? 今日は、ほら、さ」

 福留が何か、いわく言いたげな言い方をしている。

 いや、それは、あの。

「……あ、デートのお邪魔だった! ご、ごっめ〜ん! じゃ、また学校で!」

 慌てて立ち上がる桜木。ま、待ってぇ……。

「じゃあね〜」

 ニヤニヤしながら手を振る福留。去っていく桜木。都月も、仕方なくやるせなく力なく手を振る。

「さて、と」

 福留が、ニヤニヤしたままの顔をこちらに向ける。

「お次は、どこ、いこっか〜?」

 都月は地蔵のように観念した。

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