第3話 夫は家事をしない
我が家は夫は家事をしない。
猫の世話と日曜大工はするが、掃除は年末しかしないし、料理は電子レンジで温める事すらしない。
昔、私の誕生日に何をあげたらいいだろうかと同僚に相談したところ、料理をしてあげたらどうかと提案されたと言う。
けれど夫はそれに対して、無理と即却下したらしい。
夫の作る料理は食べてみたかったが、インスタント麺すら作らない(カップ麺はさすがに出来る)ので、まぁそうだろうと予想はついた。
そんな夫に対して私は全く不満は無い。
むしろ料理も洗濯も出来なくて良かったと思っている。
まぁ洗濯は私が入院した事もあり、覚えた。
私は家事は好きだけど、決して得意なわけではない。
料理は美味しく作れていると思うが、母親が料理下手だった事もあり、本やネットで覚えながら改良していった自己流なのだ。
そういう私の料理、家事でありながら、なんら文句を言う事なくありがたがってくれる夫なので私は喜んで家事をしたくなる。
なので昨日書いた記事のように、夫が深夜帰りであっても待っていて料理を出すし世話もやきたくなる。
家事、特に料理は大好きな夫に喜んでもらえるかもしれない手段の一つなので、私は面倒とは思わない。
コーヒー愛好家の夫に休みの日などは、何度も「コーヒー」と言われても「喜んで!」と言いそうなぐらいな勢いで快い返事をして入れてあげる。
なので一般的な主婦とは感覚が違うかもしれない。
よく、夫を教育するというのを聞く。
けれど私は我が家に限ってはそれは必要無いと思っている。
というのも、夫は私と結婚するまで18歳の時からずっと一人暮らしだったのだ。
世話を焼いてあげる私がいなくとも、極力何もしないでも何とかやってきたのだ。
夫が家事が得意な人だったら私はきっと、夫の世話を焼いてあげられなくて落ち着かなかっただろうし、自分の事をダメ主婦だと思っていたと思う。
だからこれで我が家はいいのだと思う。
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