第26話 占い

無事【黒騎士】のジョブを得て、現実へと戻る。


ちなみに、ジョブの効果は属性の強化。まぁまぁだな。




そして、真白の空間から戻ってくる。


シャバに戻ってきたぜ!


まだ、陽は昇っている途中だ。


空気が澄んでいる訳では無いが、心地良さを感じる。


視界の隅の、空き地に居る占い師に目が止まる。


確か…ギルドカードはクレカとしても使えたはずだ。


「…すまない、占い師さんや」


「なんじゃ、若い者よ」


「いや、占ってくれないかと思ってな」


「ほう。じゃあタロットカードで簡単に占おうかね」


「あぁ、頼んだよ」


「ふむ、ワンオラクルでいいかね?」


「あぁ。そこら辺はよく分からないもんでね」


「あいわかった。さてさて、何が出るかね…」


カードを器用にシャッフルして行く。


「随分と…器用だな」


「長いこと占いやってるからねぇ」


「ほう…」


「結果が出たよ。ふむふむ…『廻り廻りて煌めかん』。『ⅩⅠⅩ THE SUN』だね。


あんた、これからは幸せになれるだろうね」


「そうかい、なら良かった。ありがとうな、おばちゃん」


「いやいや、こちらも面白い物を見させてもらった。お代は要らないよ。


…それより、後ろを見た方がいいね」


「…?」


「勇士さん、今までどこをほっつき歩いていたんでしょうか?」


あっ、やべ。

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