第7話 雑飯(ざつめし)

『ふむ…お前が勝ったか…


さて、何か褒美として授けよう』



褒美…


今、【器】の能力には「共感覚」しかない。


それ以外なら…他人にも【器】で生み出したものを持たせられるようにするとか?



『ほう…ではそうだな。大信不約、とでも名付けようか。


適当な能力も組み合わせたから上手く使うんじゃぞ』



神(?)は案外適当だな。


あとは、試したいことが見つかった。


これだけでも、大分成果があった。



『じゃ、あと10年頑張るんじゃぞ。


…ああそうじゃ、忘れるところだった』



…?



『【器】というのは貴様の記憶を元に再現できる。


それは、もっと自由度が高いものだ。考えるのではなく、感じろ』



…これで更に面白くなってきた。







元の部屋に戻ってくる。


早速試したいことがあるが、まずは飯だ。


まず味噌味のカップ麺を普通に食べて、その中に白飯を入れる。


そして麺のクズとご飯が混ざったところで、温めた唐揚げにチーズと卵。


美味い。


この男飯なんて言えないほどのクソみたいな料理だが、美味い。


中学生がやりそうな料理だって!?うるさいうるさーい!

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