第51話


 この世界は神であるリアが創造した、リアの世界。視界に目は含まれないように、リアもまた世界の外側に在るべきだった。

 だからそれは正しい選択ではなかっただろう。

 それでもそれは、望んだ選択だった。

 それはずっとずっと夢見ていた願いだった。

 だから選ばずにはいられなかった。

 ひとりぼっちで眺めるのではなく、見つめれば見つめ返してもらえる。

 愛を与えれば、それ以上の愛が返ってくる。

 そんな日々をずっと夢見ていた。ずっと願っていた。

 だからリアは選択を下した。迷いはなかった。

 

 


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