あとがき
以上が【空気の中に変なものを】を公開する際に書いた十遍のエッセイという事になる。カクヨムコン5が終わって、早々にまとめに手を出したのだけど、結局一ヶ月以上放置してしまっていた。風邪も引いたし、正直なところ文章なんか書きたくも無くなってしまったのだ。あんなに小説以外の文章を書きたいと思っていたのに、まったく意味が分からない。自分自身についてからして謎が多すぎる。
ともあれ、これでだいぶスッキリした。
まとめていて思ったのは、僕は本当に自分の事を他人に知って欲しいと願っていたのだなぁという事だった。小説を書くという行為が自己の開示という前提にあるのなら、このエッセイ群はだいぶ多く補足をしているんじゃなかろうか。あんまりこういうのばかり書いていると小説を書くネタが無くなってしまいそうなので気を付けたいと思います。
まとめるにあたって、手直しを結構した。特に「破天荒に生きたかった」と「モテたいボーイズ」は酷かったので六割くらい削って、破綻しない程度に文章を付け足した。その行為によって、文章で自分自身を開示するにあたって、自分なりの禁手というものが分かったような気がする。
ひとつは、自分が特別な人間だという立場で文章を書くとつまらない、という事と、ふたつ目に過去に悩んでいた癖に解決したテイで上から目線でモノを書くと腐臭がすごい、という事だ。読んでてこれは酷いと思って、可能であればタイムスリップして、書いてる自分の頭を便所サンダルで引っ叩きたくなった。実のところ、自分のエッセイを読んで文章を書く気を無くしたという所もある。自己中毒みたいなヤツだ。本当はこのエッセイ群さえ消してしまいたいくらいだ。残すけど! 最終回とか、無駄に感動的に書いてて自分で失笑してしまう。本当に書くのが大変だったからね、仕方ないのですけれども。
ともあれ、僕はエッセイを読むのが好きなので、これからも頑張って書いて僕の小説が嫌いな人でも「ルーペのエッセイならまぁギリ読める」というようなポジションを狙っていきたいと思う。狙っていきたいって、言い方がいやらしいですけど、狙わないとヒットは打てない。僕だって「目を瞑ってバットを振ったらホームランでした(マジキチ☆スマイル)」的な資質に恵まれて生まれたかった。どうやらそういうのは皆無みたいだ。仕方がないので、これからもコツコツとボールにバットを合わせていくしかない。
これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。
2020年3月
追記
次のものは、カクヨムに初めて投稿した掌編です。ついでに納める事にした。だいぶヒドイので、お薦めはしません。
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