きみへ

第1話

明日会えても　本当のことはあの日の雲に隠れているよ　雪が降ったね

あなたとのさよならを教えてくれたみたい

今でも想うのは　両手を広げて

抱きしめてくれた　その広い肩

目の奥の柔らかいあたし

どこにも行かないよって約束したのはいつだっけ　あなただけどこかに行って

私はずっとここにいるのに

もうとても寒いのに　目を閉じて浮かぶのは

一緒に海で見た　綺麗な花火

昔のあたしたちに　声かけるとしたら

何を言ってあげられるだろう

私にはやけになっちゃダメだよ

あなたには見逃さないでちゃんと引っ張って

やきもちくらいならいいじゃない

可愛いくらいならいいじゃない

どうしてここまであなたを

傷つけないと気づかなかったんだろう

ほんとにごめんねって言葉も今は

響かないけれど

頑張れって言うあなたが好きだった

その言葉でなんでもできる私は強かった

だけどもう　違うの

知らない場所で知らない人と知ってるキスを

するんだろうな

ありがとうちゃんと言えなくて

後悔なんか数えきれなくて

それ以上にあなたは素晴らしかった

最高だったよ　バイバイ