第25話【チーム】
後日、 メンバーを集めたハシモトはチーオヤ邸にやって来た。
チーオヤの元に集まったハシモトと愉快な仲間達。
「男爵、 先日渡した見積書通りに今回は私が選別したメンバーで
お嬢様の除霊? を行おうと思います」
「ふむ、 その者達が除霊のスペシャリスト、 と言う訳か」
「御紹介しましょう、 まずは心霊研究家のキュウ教授」
「よろしくお願いします」
カイゼル髭を弄りながら挨拶をするキュウ。
「霊媒師のタコさん」
「タコ婆でいいよ」
老婆だが気さくに挨拶をするタコ。
「幽霊講談師のダンコーさん」
「初めまして」
歳若い和装でにこやかに笑うダンコー。
「動物霊専門家のムッゴローさん」
「どーもども」
老人だがにこやかに笑うムッゴロー。
「心霊課刑事のゴリラさん」
「・・・・・」
腕組みをしたまま黙るゴリラ。
「ボクサーのボクさん」
「よろしく!!」
パン一でグローブを嵌めたまま握手を求めるボク。
「使い走りのニコ」
「あ、 私も頭数に入っているんですね」
「私を含めて基本的にこの8人で御嬢さんの除霊を行いたいと思います」
「うん、 一つ聞いても良いかな、 最後のボクサーは何?」
至極真っ当な事を尋ねるチーオヤ。
「俺は無差別級チャンピオン、 幽霊も3ラウンドでK.Oする!!」
「最終手段として殴り倒して除霊、 と言う事もするつもりです」
「いや、 娘はまだ赤ん坊だから殴られたら命に関わる」
「赤ん坊でチームを組まれるとは・・・相当厄介な霊に憑かれた様ですね」
カイゼル髭を弄りながら喋るキュウ。
「まずは一度このメンバーで御嬢さんを一回見ようと思います
憑りついている物が何なのかを確定させたい」
「なるほどねぇ・・・だから講談師やら幽霊に詳しい奴が中心になっているとおもったわ
ふぇっふぇっふぇっ」
笑うタコ。
「しかし本当にヤバいのか? 実際に見て見ないと分からん」
「こんなに大勢で見ても大丈夫なの?」
「ドアから少し開けるだけだ、 それ位でヤバさは分かると思う」
「なるほど・・・」
「見ただけでヤバいってそんなの聞いた事ないけどねぇ・・・ふぇっふぇ」
話が進む。
「私も出来る事はしますのでよろしくお願いします」
チーオヤが頭を下げる。
「任せておいてください
まずは御嬢さんに憑りついた霊の正体を探る所から始めたいと思います」
――――――――――――――――――――――――
【登場人物紹介】
タコ
霊媒師、イタコとも言う
御年80歳で腰が曲がっている様だが全力疾走出来る位元気
長年続いた霊媒師の名家で現在は息子に家業を任せ隠居して
孫の小遣い稼ぎにハシモトの依頼を受けている
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