第21話【大富豪・その11】

二回戦目は波乱の展開だった。

飛び交う8切り4止め、 Qボンバー、 革命に革命返し。

更に再度革命が飛び出すと言う展開。


怒涛の展開に目まぐるしく変わるフィールド。

ニコもCも順位を維持出来ず。

Cが都落ちルールで大貧民になり、 ニコも貧民に

Dは富豪、 そしてBは大富豪になった。


ポイントは以下の通りである。

B1ポイント

A,C 0ポイント

D-1ポイント


(このままじゃ・・・Bが勝っちゃう・・・いや、 Bがカイキューじゃなかったら

こっちの勝ちなんだけど・・・如何なんだろう?)


Bは独占禁止法で♡2をAに渡す。


(ジョーカーと2が5枚以上ってどんだけ幸運なのよ・・・)


そして大富豪の余裕で1巡目はカードを出せない。

必然的にCからなのだが・・・


C♡6♣6♠6 オーメンが発動。


「あっ・・・」


Bから呟きが漏れる。

Bの呟きでBがカイキューである事が判明した。


そこから先はカイキューを食い止める戦いだった。

カイキューは基本的にパスをして来たがジョーカーを出して親を奪取し

革命は起こらないがKやQの4枚出しをして来た。

カード効果が発生していれば一気に終わっていただろう。

しかしこちらも4枚出しをして親を奪った。


結果としてギリギリでCが勝利をもぎ取ったのだった。


「何とか勝てたな・・・」


Cが黒頭巾を取る。


「ハシモトさん」

「なぁ・・・聞かせてくれ」


黒頭巾を取りながらハシモトに問うカイキュー。


「何で俺が手札に山程良いカードを抱えているって分かったんだ?

オーメンはそういう魂胆が無ければ打てないだろう」

「伝説の霊媒師ヒノモト曰く、 死に近づくほど運が良くなる

死の間際に九蓮宝燈を上がる様な感じですよ、 そこで土壇場で良い手が入るだろうと

予測していたと言う事です、 さっきの試合でも階段で一発で上がってましたし」

「・・・ロストナンバーが無ければいけたな・・・やれやれ・・・」


ぱぁと光の粒子がカイキュー、 いやフーゴの体から霧散する。


「フーゴに伝えておいてくれ、 楽しかったと」

「そうですか、 私も楽しかったですよ」

「そうか・・・それは良かったな・・・」


完全に霧散して消えていった。


「勝者!! ハシモト!!」


シンパがそう宣言してハシモトの勝利で幕を閉じるのだった。

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