第20話【大富豪・その10】

(うー本当に大丈夫かな・・・)


Aの黒装束を着たニコが不安そうにしている。

眼の前にはB~Dの黒装束を着た3人が座っている。


「それではロストナンバーを決めて・・・四人に配ります」


カードが配られる。


黒装束Aであるニコの手札。

♡6♣6♠6♡9♢10♡J♣J♠J♣K♡A♣2♠2ジョーカー


悪くない手札、 寧ろかなりいい手札と行って良いだろう。

♢3を持っていたCからスタートした


C♢3

D♢7 7渡しのルールでAに♣3が譲渡、 更に♢の連続で縛りも発生。


(3か・・・処理が難しい物を・・・まぁいいや)


A♢10 10捨てのルールで♣3を捨てる。

Bパス


(パス・・・じゃあBは♢の10以上は持っていないと言う事?)


C♢J Jバックが適用、 強さが逆に。

D長考の末にパス。

Aもパス。

Bもパスで次の親はC。


C♡4♢4

D♣10♠10 10捨てのルールで♢5を捨てる。


(ん・・・これって・・・

2枚出してるから2枚捨てられるんじゃないの?

カードを捨てたくない?)


A♣J♠J Jバックと縛りが適用。

B♣9♠9 9リバース二度発動、 そのまま。

Cパス

Dパス

A♣6♠6 6戻しの効果でJバックの効果が消失

B♣7♠7 7渡しのルールでCに2枚譲渡

Cパス

Dパス


(2なら出せるけど勿体無いな・・・)


Aパス、 次の親はB。

B♠345の階段。

Cパス

Dジョーカー♢KAの階段。

Aパス

Bパス

Cパス 次の親はD。


D♠A


(次期エースのルールがあるからカードを出しても意味が無い・・・)


Aパス

Bパス

Cパス 次の親はD。


D♡2

Aジョーカー

Bパス

Cパス 次の親はA


(うーん、 如何しよう・・・)

ニコの現在の手札は♡6♡9♡J♣K♣2♠2。

強いカードは有るには有るが処理すべきカードもある。

9を出してリバースしてしまったら残り手札2枚のDが有利になってしまう。

未だに8もQも場に出ていない以上それらが切られて上がられる危険性がある。


A♡6 ここは不要なカードの処分に動いた。

B♡10 10捨てのルールで♠Qを捨てる、 さらに縛りが発生。

C♡Q Qボンバー、 宣言はK

A♣K B♠K D♡K をそれぞれ捨てる。

Dパス

A♡A

Bパス

Cパス

Dパス 次の親はA


A♡J Jバックが発動。

Bパス

C♡3 縛りが発生。

Dパス

Aパス

Bパス 次の親はC


C♢2

Dパス

Aパス

Bパス 次の親はC


C♢Q Qボンバー、 宣言は6、 自分の持っている♢6を捨てる。

Dパス

Aパス

Bパス 次の親はC


C♣5♡5 5飛び×2でBから

更に赤い5の効果でDと手札を合わせてシャッフルし2枚づつ分ける。

Bパス 次の親はC


C♣Q Qボンバー、 宣言は4、 自分の持っている♣4を捨てる。

これでCは上がり大富豪。

Dパス

A♣2 次の親はA


その後、 ニコは♠2を出してから♡9で上がり

同順でBが♣Aを出したので順位は

C大富豪 A

ニコ

富豪 B貧民 D大貧民となった

現在のポイントはC2ポイント A1ポイント B-1ポイント D-2ポイントである

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