第10話 レベル10到達

「レベル10への到達おめでとうございます。まずはメイガスとして第一歩を踏み出しましたね。」


書庫に戻ると、2ケタ到達を知ったエクレールが、笑顔で祝福してくれた。


「それで、レベルアップと一緒に獲得したスキルポイントのことなんだけど」


早速、俺はスキルポイントについて尋ねる。


「各々の職業に合った技能をスキルと呼んでいます。

スキルポイントを消費することで、新しいスキル獲得できるのですが、スキルは使用ポイントの多寡だけで価値が決まるわけではありません。

長期間所持することで成長していく物も多いので、まずは魔術師として基本的な所を選んでいくのが良いでしょう。」


という訳で、エクレールのアドバイスを参考にした結果、

俺は40Pあった、スキルポイントを、各々10Pずつ消費して4つのスキルを獲得した。


MP自動回復(小)   (Lv1)

魔法適正向上(小)  (Lv1)

魔法耐性向上(小)  (Lv1)

魔法詠唱速度上昇(小)(Lv1)


スキルも各人のステータスの影響を受けるとのことで、俺の場合は取得可能なスキルの全てがINTに関連する物だった。

もっとも今更、雀の涙ほどの体力や俊敏性が上がったところでどうしようもないだろう。


今回取得したスキルは、どれも魔術師にとって重要な要素だ。

今後スキルが成長すれば、さらに役に立ってくれるだろう。


そしてさらにレベル10になったことにより、第二階梯のスペルを習得できるようになったのだ。

第二階梯で最初に選んだ魔法は、


アイス・バレット

氷の礫が術者の前方に放射線状に多数発生して、敵の動きを止めながらダメージも与えることができる。


結果、現在のステータスはこんな感じになった。


職業 メイガス


LEVEL 10


HP 8

MP 6200 


STR 10 

VIT 10 

INT 620 

AGI 10 

WIS 10 

LUC 18 


スキル


MP自動回復(小)   (Lv1)

魔法適正向上(小)  (Lv1)

魔法耐性向上(小)  (Lv1)

魔法詠唱速度上昇(小)(Lv1)



使用魔法


フォトン・ブラスト

サード・アイ

プロテクション・スフィア

ファイア・ジャベリン

アイス・バレット


体力はひとケタは変わらず、STR、VIT等も全く増えていないが、INTは620に増加、MPに至っては6200という膨大な数値になった。

これなら、どんな魔法も打ち放題。


そして、ここから俺の快進撃(自称)が始まったのだ。

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