あの星は作り物だった。ハリボテの恋に意味は無いのかと、真剣に、考えてみる。自分か自分じゃないかすら、曖昧な舞台で脚本通りに生きる、それだけでよかったのに。なにかを殺したような嫌悪で、吐き出すように泣いた。足掻くことも無意味に思える。握り拳で涙を拭う。ボクは君に、ただ魅了されていた。

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