第26話

今回短いです

―――――――


「いや、茶髪にはしなくていいぞ?」

「・・・だって、ここには茶髪の人がいるでしょ?」


そう言いながら、娘娘(にゃんにゃん)しているシーンを見せてくる。フルカラーだ。



「・・・・・せやな?」

「だから・・・」


黒髪好きの俺としては何も言えないというか。

むしろ今の方が好きとは、口が裂けても言えないのに・・・。



「……、没収」

「ぁっ……、……」


愛奈が持っていた俺のお宝を奪い取り、哲学書の中に入れてから、本棚にしまう。

愛奈が、少しだけ悲しそうな顔をしているのだが、俺なんといえばいいのか。


愛奈に似てるのが茶髪だったなんて言えない……。


「愛奈、俺はそのままの愛奈が好きだよ?」


俺は愛奈を抱きしめながら、その一言だけつぶやいてベッドに入る。

俺の意識はすぐに暗闇へと溶けた。

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