第19話★

 「――んっ・・・」

「―――っ!」


愛奈が悶えるように微かに声を漏らす。

その声は、この状況に対しての抵抗と言うよりももっと別のモノに感じられた。

下から愛奈の胸を持ち上げているとはいえ、先端の突起の感触も手のひらに感じている。


「もっと、持ち上げて?おっぱいの下の方洗うから・・・。そこ、一人だと汗はかくのに洗いずらいから」

「・・・あのさ、早く、して・・・」


愛奈は胸をゆっくりと焦らすように洗っていた。が、愛奈は途中でやめるとこちらに振り返り一言いった。


「やっぱり、お兄ちゃんが洗って?」

「・・・・・は?」

「さっき、良いよって言ったじゃん。それとも、・・・嘘、ついたの?」

「・・・ぐぅっ・・・」


俺は、幼少期、愛奈が来た時に約束をした。『嘘をついたら一つ何でも言う事を聞く』というものが、約束の一つだ。

それを今までに破ったことが1度だけある。その時は・・・うん。思い出さないほうが良いな。自分のためだ。

まあ、ようするに。今の一言で俺は詰んだのだ。真剣に考えれば間違っていることなどわかるが、この状況では冷静な判断など不可能だ。愛奈もそれをわかっている。


「・・・はぁ。わかった、わかりましたっ。ボディソープとって」

「は~いっ」


そういいながら愛奈はボディソープを渡してくるので、俺はそれを手に取って愛奈の胸にソロソロと手を伸ばした。


どうやるのか見当がつかないので、愛奈に聞いたが曰く『思った通りにやってみて』。


どうしたものか・・・。

洗い方がわかればまだ対処の使用もあったろうに・・・。

これであってるのか、という疑問に苛まれながらの苦行になりそうだ。


仕方ないので、自分のやり方で洗うことを一分ほどかけて決意する。

そして、俺は、愛奈の持つ凶悪な双山の攻略に手を伸ばした。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る