第17話★

 愛奈が自分の纏っていた薄い布を取り払う。


「!?」


愛奈の白くて柔らかそうな肌が露出する。それに次ぎ、大きな二つのふくらみが跳ねるように揺れる。先端のピンク色の突起がチラッと見えてしまい、俺は思わず釘付けになる。


「まったく・・・お兄ちゃん。さっき兄妹なんだから、とか言ってなかった?」

「うぐ・・・。いやでもそんなの見せられたら・・・」

「・・・?・・・あーおっぱいに反応したの」


現実逃避は時として人を助けると思う。

俺が思いっきり反応したのを理解したのか、にやにやしながら胸を見せつけてくる愛奈。

柔らかそうな、いや、事実柔らかかった二つのふくらみが俺を誘う。

先端のピンク色の突起は愛奈自身の感情に反応してか、固くなっている。


愛奈はにやにやと笑っているようだが、そこには明らかにそれ以外の快楽に等しい感情が見え隠れしていた。


顔を赤く染めて、少し息の荒い愛奈。


「はい、タオル持ってて。体洗うのに邪魔だし」

「わかった」


と、受け取ってからこの状況が異常なものだと理解する。

が、すでに愛奈の策の中。俺は愛奈の出す雰囲気に吞まれ脱出はできなくなっていた。


「お兄ちゃん、大丈夫?」

「愛奈のせいで平気じゃない。かなり欲情してる気がする」

「ふふっ、襲っちゃめ、だよ♪」


ここまでしておいて、尚煽る愛奈。

ゲームをする者は煽るのが基本だが、この状況で煽るとは・・・。


こちらが堪えるしかないのか・・・。


「あ、そうだお兄ちゃん」

「・・・な、なに」

「体洗うの手伝って♪」



・・・・・・。

はあ??!!?


思考が崩壊する。いきなりだからというのもあるが、想像してしまったのが一番の原因だろう。


「えっとね、体洗う時に胸洗うの大変なの。だから、お兄ちゃんいるし手伝ってほしいなって♪」

「・・・・はあ・・。わかったよ。で、何をすればいいの?」

「それはねぇ・・・」

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