第13話

「はぁ……」


愛奈の抱き着き&拘束から脱出できずにいる俺氏。

どうしようか・・・。しかも、俺自身まんざらでもないというか・・・、されているのを喜んでいる節があるというか・・・。


そんなだから、愛奈も、分かっててこーゆーことをしてくるのだろう。


「愛奈、抱きついてくるのは構わないけど……いや構わなくないけどっ!ときと場合は最低でも選んでほしいけどっ!!…そんなことより、素材、取らないの?」


「…………ゑ?……あっ……」


そして、『クエストクリア』。

結局、愛奈は俺に抱き着いていたせいで素材を解体し損ねたようだ。

・・・もう一周、かなぁ・・・。


「もう一周、だねお兄ちゃん☆」

「・・・・・」

「いたっ・・・ちょ、お兄、お兄ちゃん?!ちょっとしたお茶目じゃん!」

俺は、とりあえず愛奈にでこピンを再び叩き込みため息をついた。




「やっと、全部の素材が集まったな・・・」

「やっとだよおおおっ!」



あれから、1時間と12分。

ずっと討伐し続けてようやくすべての素材が集まったようだ。

まあ、最後の方なんて狩りの方法が効率化していたが・・・。


「ん、やっと終わったな。よーやく風呂に入れる・・・」

「そっか、明日も学校だったね。すっかりわすれてたよー」


棒読みでなんてことを言うんだか・・・。




俺は、自分の部屋から着替えをとって風呂場へと向かった。

春先とはいえ、最近は熱くなってきてるのでズボンだけは半ズボンにしている。


俺はンなんとなく嫌な予感がしながらも、風呂に入った。

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