第9話 やはり後悔は残るばかり

前の猫を亡くした時の後悔を踏まえてロビンを迎える際は絶対に悔いのないようにお世話しようと誓ったのにこの有様です。


私自身はロビンが生まれて4カ月目で家に来てくれた時から高齢になっても愛情は増えこそすれ減る事はありませんでした。

夏場は私が仕事で出かける時はロビンのためにエアコンを点けっ放しにし、普段から仕事が終わればなるべく早目に家に帰るようにしていました。

むしろ私がロビンに依存しているような関係だったかもしれません。


ロビンもそんな私にいつも寄り添ってくれていました。

ロビンのコロッとした体型、まんまるの顔、まんまるのオレンジの目、ちんまりした鼻、密毛でフワフワのミルクティー色の毛全てが愛おしく、ヘソ天や床に顎を付けてべちゃっと寝る姿、その姿から上目遣いで私を見上げる表情、ありとあらゆるしぐさを見るにつけ、愛情は増すばかりでした。


それなのに それなのに

精神的に追い詰められていたとは言え、一瞬でもロビンの死を望んでしまうなんて。


ロビンが亡くなって今日で三日目ですが、たぶん今の私は少しおかしくなっていると思います。


でもだからこそ今しか思いつかない、考え付かない事を文字にしようと思いました。


猫は人間の想念、イメージした内容を細かいデティールで感じ取れる


人間に格があるとしたら猫にも格が存在し、ある時点で人間を追い越し猫の方が上回る(ステータスではなく魂としての格)


私は他人や他動物に対して"思いやる"という感情や行為が最も崇高なモノだと感じています。


猫は人間と一緒に暮らす中で喜怒哀楽や人間の複雑な感情を学んで人間と同じように"思いやる"という高度な思考?感情を身に着けるのではないでしょうか。

 

ロビンは私の事を慮ってまだあった筈の寿命を自ら縮めたような気がします。


ロビンが最高の臨終の瞬間を与えてくれたにも係わらず、やはり後悔が念が押し寄せます。

まず最初から相棒となる様、2匹で飼ってあげればよかった。

いくら人間が愛情注いでも種が違うので自分と同種がいれば一緒に遊べるし何  より心強かったのではないか。


一人対一匹の飼い方は無理があった。 病気、ケガの際、家での治療が困難で結果完治させられなかった。


こればかりは運かもしれませんが、本当に信頼できる病院を見つけられなかった。

ワクチン接種くらいならどこの動物病院も問題無いでしょうが、重病、重症の子を兆候をちゃんと診きれる獣医が探し出せなかった。


粗相する様になっても可愛がっていたつもりだったけど、二階を出禁にしてから一緒に過ごす時間が減っていたのは事実でその寂しさに気づいてあげられなかった事。
















  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る