4-4.

「あの人、わざと酸敗したコーヒーを渡してきたんです」

 思えば懐かしい話だった。


「あの頃からひどい性格をしていたんでしょうね、わざわざ用意してたんですから」

 だが、初めての同年代の人間に語る昔話は、思っていたよりも抵抗のないものだった。健斗が最後に見た兄と年齢が近いせいかもしれない。

 実は甘えたがりな自分を実感すると、やっぱり人間が変わるのは難しいんだと思い知る。


「詩布さんで良かったな」

「ええ。ホントに」

 うなずきながら、真紀は噴き出した。

「ホントに、世界一ヒドくてカッコいい人です。私、たぶん憧れちゃってるんですよ」

 健斗が片方の眉を吊り上げたように見えた。

 何故か、胸がざわついた。

 今日の健斗は、さっきから詩布のことばっかりだ。

「……健斗君。詩布さんと、何かありました?」

「いや。そこまで、あんまり」

「それなら良いんですが……ああ、そうでした」


 真紀は思い出して呟いた。

「保護者らしいこと、と言えばちょっと変ですけど、一度だけ詩布さんがプレゼントをくれたことがありまして」

 へえ、と相槌をうってトラックを見回した健斗に、「これは自腹です」と言って、真紀は座席の下からダッフルバッグを取り出した。

「これです」

「どれどれ……」

 健斗が注意深くバッグの口ひもをゆるめる。

 バッグの中から静かに取り出されたのは、1足のハイヒールサンダルだった。パステルブルーに着色された三点のバンドで留めるタイプの本格的なものだ。

「私が履けるわけがないのに。多分嫌がらせだったんでしょうね」

 ステアリングを押さえながら、ブーツで隠した傷だらけの脚を見下ろす。


 あのときも、そのうち履きますと返した。

 詩布は苦笑していて、むしょうにイラついたのを思い出す。

「いや、履いてもいいんじゃないか?」

「馬鹿を言わないでください。私にはそんなもの似合いませんって――」

 真紀は隣を見て、固まった。

 また、健斗が怖い顔をしていた。

 ハイヒールを持つ手が震えている。真紀の視線に気付くと、健斗はぎこちなく笑った。


「ああ、ごめん。ちょっと嫌なことを思い出してた」

「えっと……」

「これ、絶対に似合うよ。詩布さん、すごく迷って選んだと思う」

「なんで断言できるんですか」

「だって、ほら」

 健斗が示したところを見て、真紀は凍り付いた。

 左手をステアリングから離し、わななく指でその部分をなぞる。よく見ないとわからない内側に、こっそりと盛り上がった金色の飾り文字。有料のオプションで付けたのだろう、そこには流れるような筆記体で記入されていた。

 ――MAKI。


「……詩布さんから、真紀を頼むって言われた」

 突然の告白にステアリングがぶれる。

 真紀の動揺に、健斗は苦虫を噛み潰したような顔をしていた。

「そういう意味ではないと思う。あの人、最近不安定になっているんじゃないか?」

「詩布さんが? まさか」

「たとえばミスが多いとか、妙に食が進まないとか」

「そんなわけ――」

 ぱちり、と頭の中で何かがはまった音がした。

 燃料切れになったガレアス、忘れられた透析の日、少し痩せた身体。

「そんなわけ、ありません」

 声の震えは、隠しきれていただろうか。

「それならいいんだけどな。ちょっと、おれには無理しているように見えたから」

「分かりました。そのうちに」

 強張った微笑と一緒に、真紀はざわついた心を踏みつけた。

 洗濯が遅れてぶつくさ文句を言う詩布。料理に舌鼓を打つ詩布。にこやかにガレアスに乗り込む詩布。気付かなかった。5年も、一番近くにいたのに。


 言われてみると、詩布が健斗の話題を出すときには、無理に恋愛沙汰に持ち込もうとしている節があった。あれが、もし、からかうのが目的じゃないとしたら。

「……バカ」

 真紀は軽くステアリングを叩いた。

 自分も、詩布も。どっちも馬鹿だ。

 素直に言い出していれば済んだ話だったのに。本当に大馬鹿だ。


◇◆◇


 数時間後、町からの信号が途絶した。通信可能領域を離脱したらしい。

「サンパチ動かしてくる」

 停車したハーフトラックから、レスピレータ・マスクを着けた健斗が出て行く。その背に声をかけたくなるのを、真紀はすんでのところでこらえた。

 これは自分たちだけの問題だ。健斗もそのことを理解しているから、今打ち明けてくれたのだ。これ以上は背負わせられない。

 トレーラーから立ち上がった三八式が巡航速度で歩行を開始する。

 全センサをパッシヴに、ちょっとした兆候にも敏感に対応できるように。

「外からはどうだ?」

「問題ありません、どうぞ」

 真紀もマスクを着けながら応じた。

 大げさな警戒態勢だが、仕方ない。

 今回の積荷は、丸ごと人間3人分の人工臓器、そして大量の人工血液。ブラックマーケットにそのまま横流しするだけでもMLFVをひとつ買える値段になる。

 馬賊からしてみれば、これほどいい相手もないだろう。

 いくら注意しても足りないくらいだ。

「歩行制御はオートで。とにかくレーダー警戒を厳にお願いしますよ」

「わかっている。目標地点までの距離は?」

「30キロですね。このまま40分ほど粘れば先方の直掩隊と合流できるはずです」

 真紀は周囲に目を配りながら、任務用の冷静さを取り戻していくのを感じた。

 すべては生き残った上での話だ。詩布に一発くれてやるのも、全部だ。こんなところで動揺しているわけにはいかない。


 いつしか高速道路の残骸は視界から消え、辺りはゴーストタウンに様変わりしていた。スクランブル交差点の頭上にぶら下がる信号機だったものが、肝試しの提灯みたいにビル風に踊っている。

 鉄骨が突き出たビル群は居住するには脆いが、待ち伏せにはちょうどいい大きさだ。

 ステアリングを握る手がじんわりと湿り気を帯びた。

「……いるな」

「……ええ、いますね」

 互いに確認しあったことで、疑惑が確信に変わっていく。

 右舷前方、金融業者の看板がかかったオフィスビル。

 特にセンサ類に反応があるわけではないが、隠し切れない殺気が漂っている。

 護衛が付いている車輌に手を出すということは、1輌や2輌では無いのだろう。

「シーカーを地面に向けてください」

 真紀はトラックを下げながら指示を出した。詩布から習った方法だ。

 三八式がレーザーを放ちながら頭部をやや下方に傾ける。めくれ上がった路面に乱反射した拡散光が、ビルの裏側に命中した――。


 物陰から飛び出した複数の巨体が、駆動音を高らかに響かせた。

「ハルク2、ガレアス1、高機動車1。混成小隊です!」

 三八式から送られてくる、それらのデータを早口で読み上げる。

 ガレアスを中心にMLFVたちが逆V字陣形を組み始めた。

 骨の髄まで染みついた直感で、敵の車輌を見極める。

 ガレアスは詩布の愛用するMk‐Ⅲではなく、胴が空っぽの無印だ。真紀はその胴部上面にロケットポッドが増設されているのを確認した。


 敵が一斉に砲撃を開始する。

 ノーロックの乱射だ。飽和攻撃で一気にケリをつけようという魂胆らしい。

 後退するハーフトラックをかばおうとして、三八式の肩が吹き飛ばされる。

 オイルを撒き散らしながら垂れ下がる筋繊維を気遣いつつ、三八式は左手に立ち並ぶビルのひとつに身を隠した。壁面を豪快に削り飛ばす砲弾が、巨人の灰色のボディを煙で覆う。


「ガレアス以外の火力は大したことありません! 足を止めないで!」

 機関銃を撃ちながら突っ込んできた高機動車から逃げつつ、真紀は叫んだ。

 ビルから身を乗り出した三八式と三両のMLFVの、スクランブル交差点を挟んだ銃撃戦が始まる。赤と黄色の曳光弾が四方八方に飛び交い、ジャミングポッドを作動した三八式が建物から建物へと移動する。

 待ち伏せが失敗した時点で敵のアドバンテージは無い。

 たった1輌、それも半壊した三八式であっても、万全に整備された車輌というだけで馬賊には充分だ。

 ハルクの1輌が片足をついた。脚部関節に被弾したらしい。よし、と思う間にもそのままの姿勢で射撃を断行してくる。

「まずはハルクから削ってください。弾幕を少しでも……あっ」

 ヘッドセットから流れるノイズに気が付き、真紀は言葉を切った。

 全周波帯に向けたバラージュ・ジャミングだ。健斗は敵味方関係なく通信妨害をやってしまっている。


「これだから……!」

 舌打ちとともにサイドミラーに目を移す。高機動車はハーフトラックの荷台や履帯に傷ひとつ付けられないまま、苛立たしげに追跡を続けている。

 車体の上部から人影が現れた。真紀がステアリングを切り返した瞬間、すぐ側を対戦車ロケットの弾頭が掠めていった。間髪入れずに履帯を狙った機関銃弾の連打音が再開する。装甲だけは徹底的に強化した荷台に感謝せずにいられない。

 100メートルも走り続けていると、相手も埒が明かないと判断したのか、車を運転室に横付けしてきた。直接ドライヴァを狙うつもりだ。


 チャンスだ。

 真紀はステアリングを思いっきり切る。

 金属が擦れあう異音とともに敵の高機動車が傾いていく。

 構わずぶつけ続けていると、ゴムの焼ける臭いと一緒に相手の車体がひっくり返った。投げ出された銃手が地面に叩きつけられて動かなくなる。フロントガラスの奥で、地面とシャーシに挟まれた運転手が這い出そうともがいているのが見えた。

 少し離れたところでハーフトラックを停め、真紀は天井に手を伸ばした。

 このあいだ増設したばかりの留め具を外す。

 膝の上に降ってきた細長い物体を両手で抱え、外に出る。


「こんなに重いなんて……!」

 真紀が肩に担いだのは、旧ソ連製の携行式ロケット。前回の反省から運転室に無理やり取り付けたのはよかったが、まさかこんな早くに使う羽目になるとは。

 信管のピンを外して構える。

 倍率2.7の光学照準器の中で、敵兵は驚いたような顔でライフルを掴んでいた。

 吐いた息でマスクのバイザーが白く曇った。

「……ごめんなさい」

 トリガーを引く。シュボッ、と拍子抜けするほど調子はずれな音がして、肩が後方に突き飛ばされる。ワンテンポ置いて、気化爆薬サーモバリック弾頭が空間ごと焼き尽くす高い音が響いた。広がる爆風が頬を叩き、自分の薄皮が焼けていくのがわかった。

 熱がバイザーの曇りをぬぐい取り、火球に包まれる高機動車を視界に映す。


 逃げ込むように、真紀は運転席に戻った。

 まだ心臓が脈打っている。息を吸うと喉元に酸っぱい何かがこみ上げてきた。

 面と向かって人を撃ったのは初めてだった。詩布はこれを毎日やっていたのか。

 考える間もなく、遥か後方から砲声が届いてきた。

「そうだ、健斗君……」

 上体をねじって確認すると、上半分が吹き飛ばされたビルの陰でしゃがむ三八式が見えた。塹壕に駆け込んだ歩兵のように、胴体が泥と弾痕でぐちゃぐちゃに汚れてしまっている。弾切れと同時に右手に保持するライフルからマガジンが排出された。

 腰からサブアームによって装填された予備の弾倉を確認するや、三八式は射撃を再開していく。

 砲煙で見えないが、発砲音の間隔から、恐らく残敵は2輌。

 ロケットの予備は無い。配達先の自治区から増援を出してもらおうにも無線は使えず、そもそも依頼書によれば、あちらには軽車輌しか無かったはず。

 こうなればハーフトラックを囮にどうにかするしかない。

 腹を決め、真紀はアクセルペダルに足をかけた。


 その時だった。

 ジェット戦闘機のように甲高い音が戦場の空気を切り裂いた。

 三八式に降り注ぐ砲弾の雨が止む。

 全ての意識がパッシヴソナーの拾った新たな反応に吸い寄せられていく。

 地響きと、武装のセイフティが外される金属音が荒野に反響する。

 地平線で白銀の色彩が煌めいた。

 アスファルトの黒い破片を蹴り立てて、1輌のMLFVが姿を現した。純白色の光沢を帯びたボディが陽光を反射し、その華奢な外殻を大きく浮かび上がらせる。

 見たことのない車種だ。

 真紀はデータを確認する――識別信号は不明。


 流星のような残像を曳いて、白装束の巨人が戦域に突入する。

「敵……なの?」

 真紀の問いは、ハルクたちの発砲が答えだった。

 三八式に向けていたレーザーが謎のMLFVへと対象を移す。機関砲弾とロケットが交叉線を描いて乱入者へと迫った。

 白いMLFVが姿勢を低くした。と思えば猫のようなしなやかさで前転する。

 機関砲の射線をひと息でかいくぐり、ロケットも起き上がりざまのサイドステップでかわしていく。

 着地と同時に上体を後ろに仰けぞらす。

 ハルクの張る弾幕を脚力任せに後ろ跳びで飛び越えると、白いMLFVは上空から片手の火器を撃ち下ろした。


 正確無比なメインエンジンへの一撃で、ハルクの胴部が黒煙を上げる。

 接地の瞬間を狙ってガレアスがロケットを放射状に掃射した。

 それを読んでいたのか、白いMLFVは腕を廃ビルに突っ込んだ。コンマ3秒程度遅れた着地タイミングにより、ロケットのフレシェット弾頭が廃墟をハチの巣にする。

 ばらばらと剥がれ落ちるコンクリート塊を桜色のカメラアイで一瞥するや、白いMLFVはアクチュエータをフル稼働させて大地を跳躍した。その先には慌ててライフルを構えるガレアスがいる。


 衝突音が廃墟にこだました。

 ガレアスの肘から先が消え、銃を握ったままの腕が道路を叩き割る。

 その破片を一身に浴びながら、純白のMLFVは空中をくるくると舞う。

 サマーソルトキックをかました姿勢のまま、白いMLFVは両手の銃器を構えた。

 二連続して破裂音が響く。至近距離から致命弾を食らい、ガレアスが擱座かくざする。

 白いMLFVは後ろに下がると、倒したばかりのハルクとガレアスに一挺ずつ銃を向けた。こうしてじっくり見ると、武器はグレネードランチャーとリボルヴァー拳銃を足して二で割ったような外観だった。真紀には見覚えのない武装だ。

 黒煙を上げる二輌のハッチが開き、そこから汚らしい身なりのドライヴァたちが我先にと逃げ出す。それを見つめるMLFVの一対のカメラアイは、どこまでも無表情だった。


「あ、ありがとうございます」

 事態を呑み込めないまま、真紀はやっとのことで通信を送った。

 救援者は何も答えず、くるりと背を向けて歩き始めた。機関の甲高い音が小さくなっていく。

「あのMLFV、何者なんだ?」

 ズタボロの三八式をトレーラーに向かわせながら、健斗が困惑したように尋ねた。ようやくジャミングを切ってくれたようだ。

「敵ではないようですが。あと、バラージュ・ジャミングはやめてください。詩布さんに言われませんでした?」

「悪い。ちょっと焦った」

「帰ったらお説教ですからね」

 表面上こそぷりぷりと怒ってみせたが、真紀も負けず劣らず混乱していた。


 目の前のMLFVの識別子は、RAMのデータベースに登録されていない。

 つまり、戦後に新造された車輌だ。

 おまけにあの甲高い音と来た。

 恐らくタービンエンジンの駆動音だろう。高出力・小型・低振動と三拍子揃ったこの動力機関は、欠点として超高燃費と高発熱が挙げられる。長時間の作戦行動が主なMLFVには相性が最悪なはずだ。何を目的にこのような代物を搭載しているのか、皆目見当もつかない。


 健斗を横に座らせながら、真紀は先導するMLFVを観察し続けた。

 旧世代のマッシヴな外見とも、最新世代の無駄を省いたシルエットとも違う。銀に近い白のボディはなんというか……綺麗だった。兵器っぽくない。

 肥大化した関節に分散配置されたラジエータが、辛うじて共産圏のMLFVであることを示しているものの、それ以外のパーツは全てが見覚えのないものだった。

 小さな胴体に大きめの手足、そして人間の双眸を想起させるツインアイ。ヒロイックという言葉が似合うその姿は、荒れ果てたこの大地において異質に過ぎる。


 肩の後ろには円筒状のタンクがふたつ装着されていた。まさかとは思うが、増槽を付けたまま、あれだけの機動をしたとでも言うのだろうか。

 健斗がううむ、とうなった。

「これ、本当に人間が乗っているんだよな」

「どうしてですか? 無人制御のMLFVなんてありえ……ませんよ」

 後ろの三八式を思い出して言い淀む真紀に、健斗は一瞬だけ眉を寄せたが、すぐに取り直して通信機の子機を渡した。

「さっきからオープン回線で呼び掛けてるけど、全部無視されてる」

「きっと着いたらドライヴァの方と話せますから。その時に聞けばいいでしょう」

「……まあ、いいか」

 健斗はむすっ、と腕を組んだ。

 慣性航法装置のアラームが目的地に着いたことを知らせた。

 真紀たちを出迎えたのは、主砲をへし折られた野砲の残骸だった。

 それを皮切りに、町に入るまでの数キロは同じように破壊された兵器で一杯だった。真紀は、その数が20を超えたあたりで数えるのをやめた。

「全部、武器と機関部だけをやられてる……」

 興味深げに風景を眺めていた健斗が小声で告げる。

 言われてみれば、戦闘室や搭乗区画をやられた兵器は無い。

 だからと言って手を抜いているわけではなく、機関を破壊した上で武装を撃ち抜く徹底ぶりだ。歩兵で言うなら頭部を撃たれた死体をさらに撃つのと同じレベルの行為のはず。


 しかも馬賊、RAMと見境なしだ。真紀は首を傾げた。

「おかしいですね。馬賊なら真っ先に乗員を殺しにかかるはずです。どうして乗員だけ生かすなんて無駄なこと」

「人質を取るとか?」

「それならトラックが山ほど要りますよ。馬賊にそんな余裕はありません」

 ああでもない、こうでもない、と議論を交わしているうちに、トラックが自治区のゲートに着いた。

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