第1話 はじめに
まず、この日々の振り返り「気づき」を文書化したのは、第一には自分自身の為である。将来、私の思考は変わってしまうかもしれない。
そのような時、そういえば以前こんなことを言っていたな、と振り返ることができる。だから文書化した。
とはいえ自分自身だけでなく、今の私の状況を相談させていただいた恩師、恩人、友人数人には、今の心境はこのようだ、とお話しする機会がある時に、印刷してお渡しできたらと思う。
心配していただいているし、 私が、最近は日々、なんとか元気でやっているという事をお知らせしたい。そのような意味合いだ。
また、万が一でも、同世代でうつに悩んでいる人の何かのお役に立つ内容が含まれていたら幸いだ。
さて、私は2012年にうつ病診断、2017年9月に再発し一年半余り会社を休職していた。つまり、生きていくための金を稼いでいなかったという事だ。
この休職の間、ほぼ半分は生と死の狭間を彷徨い、少し病状が良くなると、いろいろと考えを巡らせる事が多かった。そして、その時は一日が充実して長く感じた。
つい数年前までは喧騒とした社会に揉まれ、毎日忙しなく仕事に追われ、あっという間に一日が終わり、一週間が終わり、そして一年が終わっていた。
そういう生活も間違いではないと思うが、自分は縁があって(と言うと語弊があるが)、こうやって自分を振り返る「時間」を得た。
私は特に宗教を信仰していないが、仏教での願兼於業(インターネットによると、宿命を使命に変えるという意味)という言葉には共感を覚えた。今、私はそれをしようとしているからだ。
はじめに述べておくが、私は経験した事実を伝えることはできるが、それに対して議論することはできない。価値観は人それぞれである。
もし私の文書を目にした人がいたとしたら、その中には、「それは違う」、「意味が分からない」という方がいるのは間違いないであろうし、当然である。
しかし、それに対して私は何も言うことはできない。私が経験した事実を、事実として伝える事、即ち発信しかできないのである。
そもそも人前に出ることも、議論することも得意ではない性分である。申し訳ないが、その点は最初に了承していただきたく。
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