気まぐれ閑話【08】

映像化評価軸と ※追記あり※ について

 私の感想でよく出てくる評価軸として、映画やアニメ、ドラマで見たいなどの〝映像化希望〟があります。

 これはまず、「書籍化してからのヒット→映像作品化」の前半部分記載を省略しての希望であることをご承知おきください。


 メディアの種類に甲乙はなく、ただ小説を読んでいて、「これは実写映画向き」「アニメ(映画)化されるべき」「コミカライズで読みたい」「ドラマ化してほしい」などと自然に思い浮かんだままを書いています。

 私は小説を、はっきりと映像を思い浮かべながら読みます。描写が上手な小説はきれいに情景が浮かび上がってきますし、シンプルな描写は行間から想像します。

 しかし残念ながらそれをアウトプットする技術を何も持ち合わせていないので、上手なプロにぜひとも実現してほしいと願って止みません。


 少し別の評価軸で「紙の本で読みたい」というのもあります。そのままの意味です。私が評価する作品はだいたいこれに当てはまります。

 文庫向きだとか、できればしっかり装丁された単行本上下二段組だと最高だとか、そう思った作品にはそういう感想を書きます。

 紙の本の何がいいかと言うと、読む前に物語の長さがひと目でわかる、読み進めていくうちに終わりまであとどれくらいか感覚でわかる(おもしろい物語がもうすぐ終わってしまう寂しさを感じるのもまた乙なものです)、目にやさしい、充電を気にしなくていい、装丁や頁の手触りが楽しめる、などといった点です。そういう「本の楽しみ」とともに、おもしろい物語を味わいたいのです。


 ものすごく余談で好き勝手なことを言いますが、もしも自分の作品がメディア化されるのであれば、ボイスドラマ化もしくは演劇舞台化してほしいなあ、と思います。実は。

 場面転換も限定的、登場人物も数人、物語の進行は掛け合いが主軸、といった感じで。短編の「魔女の病」とかね。まさに演劇などに向いていませんかね。素人考えですが。

 掌編「天使と男と女と悪魔」や「死神を待ち侘びる」は朗読劇とか。ね。どうでしょうね。

 と思って、以前に掌編は某音声投稿サイトに上げておりました。声で読んでくださったアクターさん、その節は本当にありがとうございました。

 声で読みたいという方、もしいらっしゃいましたら大歓迎ですので、ご一報ください。



 感想タイトルにある ※追記あり※ についての、今さらながらの補足。


 これは、私が感想を書いてから、その作品が「カクヨム経由で書籍化した(アンソロジー収録含む)」もしくは「他サイト・他出版社のコンテストで一次以上を突破した」、あるいは作者さんが「他サイト・他出版社よりデビューが決定した」、というお知らせを私が把握した場合に記載しています。カクヨムコンテスト読者選考突破はカウントしておりませんが、特別賞受賞以上の場合は記載します。

 おもしろい小説、及びおもしろい小説を書く作者さんが、然るべき場所で然るべき評価を受ける。イチ読者としてこれほどの喜びはありません。

 また、私が感想を書いた作品の作者さんで、こういった嬉しいニュースをお持ちの方は、ぜひともご連絡ください。「だから言ったじゃああああん!!」と叫びますので。

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