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2020年7月15日 16:54
こちらにお返事を寄せるとゴリゴリの歴史クソオタク的早口なアレになるな…と思い、ためらっていたのですが、「それでいいじゃん」と天啓が降りてきたのでお返事いたします(悟った顔)。>知らない時代の歴史は、もはや異世界ファンタジーとして読める。これですね。異世界ファンタジーが異世界で歴史やれてんなら、歴史だって異世界として語れんだろ! みたいな野望は抱いていますwそして、今回お読みくださいました三作の文体について先に語らさせていただきます。「可能な限り文体硬度のレンジを広く取る。どの硬度を好む人でハマる人がいるかわからないから」と、考えています。 ジャンルについては譲るつもりがないぶん、せめてどう間口を広げられるか、ですね。そのへんは自分の可能性の拡張にもつながる感じがあり、楽しい挑戦であります。◆「斯くして鳳皇、紫微垣より」これねー……割と「おらっ自己紹介します、こういうの書くやつです、割と読む人選ぶぞ気をつけろよ」的名刺として提示してたところがあるので、削除せざるを得ないのが無念ではあるんですが、一つ気付いたことがあって。エログロ度、これ一個が無駄に突き抜けてたんですよね。普段エログロをあんま書こうとしない、でも時々書きたいマンとして、この作品掲載して以来次のエログロ作が全然出てこないということは、結局この作品が例外だったんだな、とゆう。ある意味削除することで作品掲載の流れがスムーズになったのかな? という気もし始めていますw確かに、歴史小説って、基本人の死に脈絡ないですね。ここに脈絡、マエフリ、伏線を引くのは歴史小説のハードルを下げるために重要なのかもしれません。その辺りの配慮一切なしで慕容泓と苻堅殺してたなぁ……や、これは重大なご指摘ですね、ありがとうございます! 「史実だから仕方ない」とか言ってる場合じゃないw慕容沖の人生は、怒りと復讐心に染まりきった人物の生涯であり、ただただ報われなくて虚無だな、と感じています。自分はあまり小説を読めていないので、この手の虚無が小説の中にあるのかどうかはわからないのですけれど、ひとまず「ヤバイものだ(とてもすき)」とは感じました。それをうまくさくたあずささんにお伝えできたようで、安心しました。◆「ふるさとの国を追われた俺は敵国の将軍になってリベンジを決めてやった」ラノベ構造論的なものを読んでたときに、「そっか、TUEEとざまぁがトレンドなのか……ん、そういやそんなやついたな!?」みたいな感じでのチョイスでしたw 別に慕容沖に関連させるつもりはなかったんですけどねー、思いがけず慕容沖まわりを複層的に見れる構造になったので、結果オーライかな、とwこれは、ラノベとして書く初挑戦でした。どこまで上手くできているのかな。カクヨムやなろうの三國志ものでは割とこの方向性のものにも人気があるみたいなんですが、ただやっぱり「三国志ものである」ところからはなかなか脱しきれていない感じがあって。「気軽にぱっと読めて、面白くて、えっこれって歴史物語だったの!?」みたいな感じで興味示していただけるように、どんな工夫ができるか。この方向性を、もっともっと詰めていけたらな、って思ってます。王猛ね……ほんとこのひとの心労、やばかったと思うんですよ。ただ物語の都合上無能の変態みたく描かざるを得なかった苻堅ですが、実際のところ「苻堅が主でなければ王猛は活躍できなかった(多分すぐ他人から恨みを買って殺されていた)」と言われています。凄まじく偏屈だったらしいんですね。その王猛をきっちり舵取りし、自らの国を大国に押し上げた苻堅は、間違いなく当時におけるナンバーワン君主であった、と思っています。ちなみに王猛の死因、ぶっちゃけ心労じゃなくて過労だと思ってますw◆「望月、灰燼を照らす――武康俠客悲録」これは沿革できてから、全力で文字数調整しましたねーw その気になればある程度文字数コントロールもできそうだ、という(あまり抱く意味のない)自信を手に入れることが出来ましたw しかし俺、血みどろなもんばっか書いてますねぇ……(すき)◆三国志演義といえば、カクヨムには現代日本語訳が存在しなかった三国志演義の続編を自力で訳された兵(つはもの)がいらっしゃるのですよね。文句なしに偉大なお仕事、すごいと思うのですが、なかなかカクヨマーの皆様にはおすすめしづらいです。なぜなら人が多すぎる。なので人間関係とかも整理が大変。三国志演義もそうですが、人数が多いとつらいです。いやそういうお話書くのもまた好きなんですがwww普段歴史小説を読まない方に気軽に触れていただくために、何ができるか。今後も全力で追いたいテーマです。今回さくたあずささんにお読みいただけ、「こういう方向がいいのかも?」みたいな気付きもいただけました。今後の自作に反映していきたいと思います。遅まきながら、このたびは三作をお読み下さり、ありがとうございます!
作者からの返信
熱い熱いコメント、ありがとうございます!いや本当に、感想本文よりも長文のコメントをいただいてしまい、こんな拙い感想しか書けずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。史実をなぞりつつエンタメ作品に昇華させる歴史小説、無知故に勝手なことばかり書いたので、ご指摘があればいつでも削除する覚悟でおりましたが、喜んでいただけたようで安堵いたしました。慕容沖の報われないエンドは、私は理解も納得もできるなと思いました。人間ならそりゃそうなるよ……辛い切ないやり切れない……(でも同性愛は共感できないごめん)という感じでした。虚無的な読後感の小説は何かで読んだ気がします。これもまた小説の終わり方の手法としてはアリだと思っています。万人受けはしないかもしれませんが、私は嫌いじゃないです。きれいごとで終わらない感じがたまりません。あれ……王猛さんのイメージが……w歴史×ライトノベルは今後増えたらおもしろいなあと思っています。とっかかりやすい上に勉強になる!でも題材になるような歴史上の人物は、限られてくるのではないでしょうか。俺TUEEEで天下無双してきた人っていうと……誰?(無知すぎたw)歴史の教科書に出てこない俺TUEEE、幅広いターゲット層に受け入れられる可能性があるかも!?でも血みどろで人が死ぬので、年齢制限がかかるかもですw三国志演義は、そうです、人の多さに挫折しました。私に群像劇は向いてなかったのです……(泣)無知な私にいろいろと教えてくださり、大変勉強になりました。ありがとうございます。三作の小説、どれもおもしろかったです!
こちらにお返事を寄せるとゴリゴリの歴史クソオタク的早口なアレになるな…と思い、ためらっていたのですが、「それでいいじゃん」と天啓が降りてきたのでお返事いたします(悟った顔)。
>知らない時代の歴史は、もはや異世界ファンタジーとして読める。
これですね。異世界ファンタジーが異世界で歴史やれてんなら、歴史だって異世界として語れんだろ! みたいな野望は抱いていますw
そして、今回お読みくださいました三作の文体について先に語らさせていただきます。「可能な限り文体硬度のレンジを広く取る。どの硬度を好む人でハマる人がいるかわからないから」と、考えています。
ジャンルについては譲るつもりがないぶん、せめてどう間口を広げられるか、ですね。そのへんは自分の可能性の拡張にもつながる感じがあり、楽しい挑戦であります。
◆
「斯くして鳳皇、紫微垣より」
これねー……割と「おらっ自己紹介します、こういうの書くやつです、割と読む人選ぶぞ気をつけろよ」的名刺として提示してたところがあるので、削除せざるを得ないのが無念ではあるんですが、一つ気付いたことがあって。
エログロ度、これ一個が無駄に突き抜けてたんですよね。
普段エログロをあんま書こうとしない、でも時々書きたいマンとして、この作品掲載して以来次のエログロ作が全然出てこないということは、結局この作品が例外だったんだな、とゆう。ある意味削除することで作品掲載の流れがスムーズになったのかな? という気もし始めていますw
確かに、歴史小説って、基本人の死に脈絡ないですね。ここに脈絡、マエフリ、伏線を引くのは歴史小説のハードルを下げるために重要なのかもしれません。その辺りの配慮一切なしで慕容泓と苻堅殺してたなぁ……や、これは重大なご指摘ですね、ありがとうございます! 「史実だから仕方ない」とか言ってる場合じゃないw
慕容沖の人生は、怒りと復讐心に染まりきった人物の生涯であり、ただただ報われなくて虚無だな、と感じています。自分はあまり小説を読めていないので、この手の虚無が小説の中にあるのかどうかはわからないのですけれど、ひとまず「ヤバイものだ(とてもすき)」とは感じました。それをうまくさくたあずささんにお伝えできたようで、安心しました。
◆
「ふるさとの国を追われた俺は敵国の将軍になってリベンジを決めてやった」
ラノベ構造論的なものを読んでたときに、「そっか、TUEEとざまぁがトレンドなのか……ん、そういやそんなやついたな!?」みたいな感じでのチョイスでしたw 別に慕容沖に関連させるつもりはなかったんですけどねー、思いがけず慕容沖まわりを複層的に見れる構造になったので、結果オーライかな、とw
これは、ラノベとして書く初挑戦でした。どこまで上手くできているのかな。カクヨムやなろうの三國志ものでは割とこの方向性のものにも人気があるみたいなんですが、ただやっぱり「三国志ものである」ところからはなかなか脱しきれていない感じがあって。「気軽にぱっと読めて、面白くて、えっこれって歴史物語だったの!?」みたいな感じで興味示していただけるように、どんな工夫ができるか。この方向性を、もっともっと詰めていけたらな、って思ってます。
王猛ね……ほんとこのひとの心労、やばかったと思うんですよ。ただ物語の都合上無能の変態みたく描かざるを得なかった苻堅ですが、実際のところ「苻堅が主でなければ王猛は活躍できなかった(多分すぐ他人から恨みを買って殺されていた)」と言われています。凄まじく偏屈だったらしいんですね。その王猛をきっちり舵取りし、自らの国を大国に押し上げた苻堅は、間違いなく当時におけるナンバーワン君主であった、と思っています。
ちなみに王猛の死因、ぶっちゃけ心労じゃなくて過労だと思ってますw
◆
「望月、灰燼を照らす――武康俠客悲録」
これは沿革できてから、全力で文字数調整しましたねーw その気になればある程度文字数コントロールもできそうだ、という(あまり抱く意味のない)自信を手に入れることが出来ましたw しかし俺、血みどろなもんばっか書いてますねぇ……(すき)
◆
三国志演義といえば、カクヨムには現代日本語訳が存在しなかった三国志演義の続編を自力で訳された兵(つはもの)がいらっしゃるのですよね。文句なしに偉大なお仕事、すごいと思うのですが、なかなかカクヨマーの皆様にはおすすめしづらいです。なぜなら人が多すぎる。なので人間関係とかも整理が大変。三国志演義もそうですが、人数が多いとつらいです。いやそういうお話書くのもまた好きなんですがwww
普段歴史小説を読まない方に気軽に触れていただくために、何ができるか。今後も全力で追いたいテーマです。今回さくたあずささんにお読みいただけ、「こういう方向がいいのかも?」みたいな気付きもいただけました。今後の自作に反映していきたいと思います。遅まきながら、このたびは三作をお読み下さり、ありがとうございます!
作者からの返信
熱い熱いコメント、ありがとうございます!
いや本当に、感想本文よりも長文のコメントをいただいてしまい、こんな拙い感想しか書けずに申し訳ない気持ちでいっぱいです。
史実をなぞりつつエンタメ作品に昇華させる歴史小説、無知故に勝手なことばかり書いたので、ご指摘があればいつでも削除する覚悟でおりましたが、喜んでいただけたようで安堵いたしました。
慕容沖の報われないエンドは、私は理解も納得もできるなと思いました。人間ならそりゃそうなるよ……辛い切ないやり切れない……(でも同性愛は共感できないごめん)という感じでした。
虚無的な読後感の小説は何かで読んだ気がします。これもまた小説の終わり方の手法としてはアリだと思っています。万人受けはしないかもしれませんが、私は嫌いじゃないです。きれいごとで終わらない感じがたまりません。
あれ……王猛さんのイメージが……w
歴史×ライトノベルは今後増えたらおもしろいなあと思っています。とっかかりやすい上に勉強になる!
でも題材になるような歴史上の人物は、限られてくるのではないでしょうか。俺TUEEEで天下無双してきた人っていうと……誰?(無知すぎたw)
歴史の教科書に出てこない俺TUEEE、幅広いターゲット層に受け入れられる可能性があるかも!?
でも血みどろで人が死ぬので、年齢制限がかかるかもですw
三国志演義は、そうです、人の多さに挫折しました。私に群像劇は向いてなかったのです……(泣)
無知な私にいろいろと教えてくださり、大変勉強になりました。ありがとうございます。
三作の小説、どれもおもしろかったです!