気まぐれ閑話【05】

あらすじは第一印象

 ご存知かと思いますが、私は物語の地雷ポイントが、ものすごく多いです。

 ものすごく、多いです(大事なことなので)。

 初めて読む小説探しは、地雷避けから始まります。

 ジャンル、完結済み等、基本的な条件を絞り込んだ後に何を見るか。

 今回は、それらの個人的なポイントについて、ちょっと語りたいと思います。



①タイトル

 タイトルは物語の「顔」です。

 好みかどうか。めちゃくちゃ気にします。

 私は昨今流行りの、長文説明調タイトルがあまり好みではありません。よほど気になる作者さんの書く小説でない限り、基本的にこの時点でタイトルをクリックしません。

 今まで感想を書いた作品も、その傾向が顕著に出ていると思います。


 タイトルが顔なら、キャッチコピーは髪型やお化粧のような感じでしょうか。整っていればそれに越したことはないですが、正直そこまで気にしません。



②タグ

 タイトルでちょっといいかも、と思った作品は、次にタグを確認します。

 タグは、たとえるなら「ファッション」だと思います。

 いっくら顔が良くても、好みからかけ離れたファッションセンスを持った人とは仲良くなれる気がしませんので、しっかりチェックします。


 タグはとても難しいです。

 検索結果画面で、あらすじは最初の一部しか表示されませんが、タグは全部見えます。

 ここをどう使うか、ある意味作者さんの個性がよく出る部分です。

 八つの枠の中、オーソドックスな並びに一つ二つ独創的なタグが入っているくらいのバランスが、私の個人的な好みです。



③あらすじ

 タイトルとタグを確認して、大丈夫かもと思った場合、一番注視するのはあらすじです。

 あらすじは「第一印象」です。

 いくら好みの顔の、身だしなみも整っている人でも、第一印象が悪ければそこで終了です。

 逆に、顔と身だしなみがそんなに整っていなくても、第一印象が良ければその先のお付き合いもあり得ます。


 あらすじは、超重要です。

 どんな物語なのかを判断することはもちろん、ここでまで、私は見ます。

 ストーリー以前に、読める文体、読めない文体という問題が、どうしてもあります。それをあらすじから察しないと、地雷を踏む確率が上がるのです。


 確かに、あらすじ等はすっ飛ばして「おもしろさは本文を読めばわかる」のかも、しれません。

 しかし、タイトルとタグ、あらすじである程度「読めると判断する」までに至らなければ、申し訳ないことですが、いくらレビュー等で大勢の方に大絶賛されていても、私は読めません。


 トップページに表示される情報は、全部見ます。そこから作者さんのプロフィールページまで飛んで、書かれていれば近況ノートや、リンクがあればツイッターアカウントを覗いたりも、します。

 普段からどのような文章を書く作者さんなのか。地雷を避けるヒントを見つけるために、手に入れられる情報は多い方がいいのです。


 全部クリアしていざ読み始めたけど、やっぱり好みじゃなかった、という場合も多いです。

 我ながら難儀だなあと、つくづく思っています。

 だからこそ、最後まで読めたしめちゃくちゃおもしろい‼ 好き‼ 思わず星も入れちゃった‼ という作品に出会うと、とてもとても嬉しいです。

 その気持ちを記すために、自己満足ではありますが、感想を書いています。



 今まで感想を書いた小説は、どれもお見事なあらすじです。それぞれのトップページを見返すたび、本当にお手本のようで惚れ惚れします。

 検索に疲れたとき、この「※あくまで〜」の目次に戻って、感想からリンクを辿ります。

 ああ、私が求めているのはこういうあらすじなんだよなあと、しみじみ思います。


 これらはあくまで、私の好みについてです。

 読まず苦手が本当に多いので、それこそほとんどの小説は「おもしろさは本文を読めばわかる」のだと、思います。

 私は読者側として、とても損をしているような気がします。しかしこれが性分なので仕方ないのです。

 これからも私は、「私がおもしろいと思う小説」を読みますので、ご了承ください。

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