028「半実話あやし奇譚」/烏目浩輔(からすめこうすけ)さん ※追記あり※

https://kakuyomu.jp/works/1177354054892033781


 これは、令和版「新耳袋」と言えましょうか。


 かつて読んだ「新耳袋」には確か九十九話の怖い話が収録されていて、読了後の私に訪れた「百話目の怖い話」は「病気でもないのに発熱した」という、おもしろくも怖くもないオチでした。オチ?

 ちなみに私は、霊感の類は一切! 持ち合わせておりません。見えもしませんし聞こえもしません。

 だからと言って、「そういう世界」を否定しません。逆に、私にはまったく縁のない不思議な世界に触れることができる人を、ちょっぴり羨ましく思うことも……いや、別にいいか。怖いし。

 話を聞くだけで充分です。


 この小説は、そんな不思議な物語が集まる短編集です。

 半実話、とのこと。ここまで「あやしい」お話が集まる作者さんのご職業も、大変気になるところです。



 以下、私の好みです。(現時点で第32話まで連載中)


【好きな話】

第3話、第4話「新しい家族(前後編)」


【泣いてしまう】

第26話「姉がいる」

第29話「いたずらっ子」

第31話、第32話「終戦(前後編)」


怖い話】

第2話「さがしもの」

第5話「優しいおばちゃん」

第10話「いい人」、第11話「いい人2」

第24話「ぶらぶら」

第28話「良き妻」


 その他は「ほんのり怖い」です。ほんのり怖い、が続くのが、実は一番怖いです。



 とても怖い話について。

 感想を書くためにざっと読み返したのですが、私が怖いと思う話は霊的なものではなくて、「生きている人間が怖い」話ばかりでした。



 私はただの一読者として、エンタメ小説として、大変おもしろく読んでおります。


 烏目さん、たとえ百話を迎えても、どうかご無事で……。



【※2020年9月追記】


 書籍化決定おめでとうございます!!

 なるほど朝読用にはぴったりかもしれません。連載を追っていた作品が書籍化されるとは、読者冥利に尽きると言いますか、嬉しいですねえ。


 今後のご活躍も応援しております。

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