7.清姫『今昔物語集』「紀伊国道成寺僧写法花救蛇語」
今回は清姫の物語『今昔物語集』「きのくにのどうじょうじのそう、ほくえをうつしてへみをすくえること」を読んでいきます。
※「きのくに」は「きいのくに」の古称。今回の表記は『新日本古典文学大系』に従った。
安珍清姫伝説として知られる愛憎劇ですが、平安中期から様々な形で伝わってきました。
当初は姫や僧の名前や出生などは示されていませんでしたが、
「女が若い僧に惚れて強引に結婚の約束を交わし、それを反故にされて逃げられた恨みから蛇に化けて殺す」という大筋は共通しています。
平安時代
『大日本国法華験記』(1040年頃成立)
『今昔物語集』(1120年頃成立?)
室町時代
能『鐘巻』
絵巻『道成寺縁起』
江戸時代
浄瑠璃『道成寺現在蛇鱗』
歌舞伎『娘道成寺』 など
発端とされる『法華験記』の話、およびそれにかなり近い今回読む『今昔物語集』の話は仏教説話ですが、次第に説話的要素は省かれ、愛憎の場面が膨らんでいくこととなります。
(「紀伊国道成寺僧写法花救蛇語」現代語訳・古文に続く)
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