第10話 師匠ーーー!
日はとっくに沈み 電灯が照らす街中を歩く二人の男女
片や異邦人の少年
片や竜人ドラゴンニュートの少女
凄まじい美貌を兼ね備える少女フィルに対しなんともいえない平凡な顔の少年黒鉄哲人
傍からみたら凄まじい違和感があるはずだが今はそれはない なぜならフィルがローブをきているから
もう一度傍から見てみよう 平凡な少年にローブきた少女 否人物
では少年 少女はどこに向かっている?
ことは 数時間前に遡る
組合ギルドにて軍神になるという決意を固めた哲人 しかし
「いや まじでどうしよう・・・決意を固めたがいいが・・・」
今の気持ちを表現するならエベレストを頂上を眺めて取り合えず厳しそうだなということを想像して
よし登るぞ!という無謀な決意を固めたやつかな・・・アホかな?
「とりあえず当初の予定どおりその師匠の元に案内してくれない?」
「よしじゃ「お待ちください」・・・なんですか?職員さん」
「ですからフィルメニア殿下は帝国の象徴なのです そのお方がこんな夜分遅くに出歩くなど・・・」
「あのなぁ ガ・ブ・リ・エ・ル・こんな時間まで職務ご苦労さんじゃがちとくどいぞ」
「やはり 気付いていましたか 殿下」
「え なにどういうこと」
「哲人この組合ギルド職員は職員ではわらわの護衛のために派遣されたものじゃ 皇室親衛隊のものじゃ」
「え じゃあなんかフィル事情になんか詳しかったのも・・・」
「もちろん 皇室メンバーを護衛するものじゃからな しかもわらわも小さいときからこのもの世話になっておる」
「もったいなきお言葉です」
そういって跪く これは本物だわ 動作がどうに入っている
「ん? じゃあ俺はこの人の前でフィルをさらおうとしたと・・・・」
「はい 正直焦りましたよ 本当に駆け落ちしようものならあなたを殺さなければいけませんからね」
「フィル?」
「なんじゃ?」
「じゃあ 泣いとのは演技?俺を試したの?」
「ふっふっ 妾は哲人が望むなら本当に駆け落ちしてもよかったのじゃぞ」
「その場合 俺がかなりの確率で死ぬけど・・・」
「軍神になろうとしても同じようなもんじゃぞ 同じ危険じゃ」
・・・・・改めて実感する 軍神になる 否 この少女の隣に立つむずかしさを
この少女の隣に立つためには一体どれほどの努力が必要なのか どれほどの力が必要なのか
どれほどの覚悟が必要なのか 高い 遠い つい視線が床にいってしまう
視線を上げ フィルと目があう そうだ まだ聞いてない
「フィルはどうしたいの?」
「わらわ?」
「そう フィルはどうしたい 俺と帝国を裏切り逃げたい? それともこの帝国 みんなから祝福して付き合いたい?」
「・・・それは できるなら皇帝陛下からも 帝国の民たち全員から祝ってほしい
しかし それは」
「危険だね 魔獣と戦なければいけない けどおれはやるよ いや やらければならない」
こういったのはいいが本当のところは覚悟がまだ決まらない この頂が見えないほど高い壁をよじ登らなくはいけない
「哲人ならそういってくれると信じていたぞ」
「俺が フィルを手放すとでも?フィルこそ覚悟してね 途中で俺のことを嫌いになってももう遅いよ 嫌でも一緒にいてもらうよ」
「ふっふっ頼もしいな されど覚悟するのは哲人のほうよ もうわらわから逃げられんよ 」
「フィル」
「哲人」
竜人の少女と平凡な少年が互いに見つめ合う
そのまま 顔の距離が近づいていき・・・
「うおっほんっっっっ」
凄まじく態とらしい 咳によって自分たちが何をしようとしているのか 自覚する
そして互いに顔が真っ赤になる・・・
「えーーでは 私は哲人さんを殺さなくてもいいということですね」
「え あ そ そうです えーと ガブリエルさん」
「ええ もう分かりましたから これから師匠とやらの元に行くんですよね でしたらせめてこちらを羽織ってください」
「そのローブか なるほど」
「えーとこのローブなんの効果があるの?」
「む? それはほれっ わらわの顔を見てみろ」
そういって ローブを羽織ったフィルの可愛い顔をみる
見てみるが
「見えない?」
「そうじゃ まぁ近くにくると普通に見えるがないよりマシじゃな」
「なるほど」
「では 行くか!」
「うん! 」
「遠くではないから すぐに着くぞ!とある鍛冶屋じゃからな」
鍛冶屋? うん?
そういって組合ギルドの建物を出る
「ここの通りをまっすぐじゃ!」
そして二人の少年 少女が暗い街中を歩いている
「ここじゃ!」
え?ここって?
「鍛冶屋ベル・・・じゃん」
え じゃあその師匠って・・・
「なぁフィル その師匠ってベ・ル・爺・のことか?」
「なんだ 知っておるのか 元九軍神槌神ベルガルドじゃ!」
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます