第8話 恋する相手は皇女殿下でした

黒鉄哲人 待ちに待った再会 



黒鉄哲人の意識が覚醒する


う、、、ん あ あれここどこだっけ?


な なんか体が動きにくい 金縛りか? いやでも腕は動かせる 瞼も開けられる

重い瞼を持ち上げ 現状を確認し 


そして悟る・・・ あぁ俺は死んだ だって俺の上に天使が眠っている


雪のように白い肌 身長はおれより若干小さい 

呼吸の度に覗かせる可愛い犬歯 

頭の小さな角は先端がやや上に曲がっている

竜人の少女

露草色の髪には銀色の光沢が混ざっており

それが月明かりに照らされ

神秘的な美しさを纏っていた


「っっっっ、、、はぁぁ~~~~~~~」


思わずため息がでてしまう そんな美しさ

お? 天使のお目覚めである 瞼がもちあげられ 

青玉のような目と見つめあう


「 うみゅ?、、、、、、、、てちゅと?」


寝ぼけながら 目をこすりながら そんな可愛いことを言っている てちゅとってかわいすぎませんか


「久しぶりだね フィル あの日以来だね 綺麗になりすぎじゃない」

「む 哲人 てつとぉぉぉぉぉぉっっっっっ 大丈夫か!体は?どこか痛くないか?」

「大丈夫だよ どこも痛くないよ」

安心させるように笑いながら声をかけるしかし内心は

「むっ しかし哲人は冷静じゃな ようやく会えたのにのぅ」

「いやいや そうでもないよ 俺の鼓動聞いてみたら」


そういうとフィルは俺の胸の耳をおく 

しばらくすると


「・・・・・凄まじい音じゃな 破裂しないか心配になるくらいじゃ」

「でしょ」


内心 ドキドキが止まらない 命を危険を感じるくらいに さすがにこのままではまずいので


「ひ ひとまず 降りようかフィル これのま「フィルメニア皇女殿下 そろそろお休みになられて

く、、、だ、、さ、い、、、、、、」 えっと どなたですか?てゆうか皇女殿下?」

「む またお前か 哲人の介抱を手伝ってくれたのは感謝するがノックくらいせい」


あれ?声をかけにきた女の人固まってる


「フィル? 皇女殿下って どゆこと?」

「・・・・・・別に隠す意図はなかったのじゃ あの時も名乗るのを忘れていただけで

 では 改めて名乗るのじゃ 」


そういうと フィル、、、、

フィルメニアは胸に手を当て


「妾は フィルメニア フォン リードルフ リードルフ帝国第三皇女じゃ!」


そういうと渾身のドヤ顔 可愛いな


「ん?じゃあ俺は今 帝国の皇女を体の上にのせてたと?」

「・・・・・そうじゃな そういうことじゃ しかし皇位継承権などないも同然じゃ」

「あーだから あの人固まっているんだね てゆうかここどこ?」

「ここは組合ギルドじゃな」

「あーちょうどいいや 冒険者登録すませちゃお 」

「む?なんで冒険者登録など?」

「あ うんこの籠手をもらった人から約束しちゃって」


しかし 皇女でしたか あれだとすれば ヤバくね


「質問があるんだけどフィル 一般人と皇族って付き合えるの?」

「そ・・・・・それはじゃな・・」

「・・・付き合えないの?」

「できないわけではない・・・しかしその危険なんじゃ それにとても難しい」

「フィル もしかしてこのまま皇女の身分隠して 駆け落ちしようとか考えてなかった?」


その言葉を言った瞬間 フィルの体がビクっと震えた


「そ そんなことは か 考えておらんのじゃ」

「図星か」

「・・・・・うううでも 本当に危険なんじゃ そんなことをしなくてもいいではないか妾は皇女の位をすてるくらいいのじゃ」

「いいわけな

「いいのじゃぁぁぁ!!!!!!!」

、、、、フィル」


絶叫


そういう第三皇女の目尻は赤くなり目には涙を浮かべていた


「ずっとつらかった ずっと会えなかった 過ごした時間は一日だけでもずっと一緒にいたいと思った

 ずっとじゃ 哲人 おぬしもそうであろう?」


縋るように 声をかけてくる 

そうであってほしいように

これはちょっとずるい あぁ確かにそうだ 

だからこそかっこつけなければならない

別れたときのように


「もちろんさ 俺もだ けどな それはきっとフィルも俺も後悔してしまう 俺はフィルの家族も悲しませたくはないよ フィルもそう思うでしょ」

「、、、、うう そ そうじゃが し しかし」


むう まだだめか 


「フィルはそんなに俺のこと信用できない?」

「そ そんなことは 」

「じゃあ どうしたらいいかわかるね」


これは意地悪だな けど


「・・・・・・うう 分かったのじゃ その方法を教えよう ここで答なくては妾が哲人のことを信用してないことになってしまう 哲人 約束してくれ 無茶はしないと」

「・・・わかった」

「では教えるぞ 基本的に皇族と結婚できるのは同じ帝国の皇族 もしくはそれと同じとされる他国の王族じゃ しかしここに例外がある」

「例外」

「うむ それが 九・軍・神・じゃ」

「九軍神?」

「うむ 帝国が最強と認める九人の人間じゃ いまは五人しかいないのじゃがな

一時は 廃れかけた この制度しかし とあることがきっかけで復活した」

「・・・大樹界か」

「そうじゃ そして九軍神になるためには明確な基準があるできた」

「基準?」

「そうじゃ そしてその条件が魔獣の討伐数合計十万 または一度に五万の魔獣の討伐」

「十万 か 五万 」

「そうじゃ そして 皇帝陛下の承認 帝国陸軍三長官の承認 帝国宰相の承認

 計五人の人物の承認が必要じゃな おぬしこれができるのか?」


ぶっちゃけスケールがでかすぎてよくわからん


「やるよ おれは」

「そういうと思ったから言わなかったのじゃ しかしいかに哲人でも今のままでは無謀じゃ」

「それは 分かってる」

「じゃから とっておきの師匠を用意してやる」

「師匠?」

「そうじゃ 本当に適任じゃよ いまから 連れて行ってやろう」

「え?でも?夜遅いよ」

「大丈夫じゃ!」

そうして 少年は軍神の道を歩き始める

竜人の少女のそばにいるために



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