第4話 大樹界?
黒鉄哲人は今日も今日とて中二病である
「王国を 救ってはいただけませんか 勇者様方」
はて これはどうゆう状況だ
お姫様のような恰好をした綺麗な女の子が涙目でクラスメイト全員に訴えている
そして足元になんか幾何学模様の魔法陣のようなものが描かれている
ここは どこだ? どうして こんなところにいる 目頭を押さえ記憶をたどる
えーと 確か
修二と彩華と一緒に教室に入って 入った瞬間に彩華は女友達に呼ばれて
修二と二人でアニメ話に花を咲かせ 八時三十分にホームルーム始まるから 席につこうとしたときに 突如 教室の床全体に魔法陣が出現して白い光につつまれてそうだ修二は?
「修二!」
「テツ 無事か!」
「おう 彩華は」
「てっちゃん~ 大丈夫~」
「大丈夫だ!彩華は?」
「大丈夫だよ~ 木村君も 大丈夫そうだね~」
他のクラスメイトも無事らしいそしてこれまで 呑みこんでいた疑問を吐き出す
「ここ どこだ? あの女の人は誰だ? チクショウ 俺たちはこれからどうなる」
あぁ これからどうなる 生きてかえれるのか みんなで
「しかし これで認めざるおえないな」
「なにを」
「テツの話をだよ あるじゃん異世界」
「!いや しかし まだ確証が」
「あれ見てみろ」
修二が指さした方向を見てみる
あ あれは 長い耳にとんでもない美貌
「エルフか・・・ ということは」
「あぁ これはもしかしなくても 異世界転移だな」
「まじか まぁ いつかするだろうとは思っていたけど」
「さすが中二病だな」
つまり これは チャンスなのか あの子と再会できる
「てっちゃん~ 木村君~ 委員長が集まって~ 言ってるよ~」
「いくか 修二」
「そうだな テツ」
さて どうやってこのチャンスをものにするか
委員長にいわれ集まったクラスのメンバー 24名 全員が不安そうな顔をしている
当然だなそんな24名の前に立っているのは 俺たちと年がほとんど変わらない
女の子 さっき王国を救ってくださいと言っていた子だな
「まずは このようなことをしてしまった謝罪を そして召喚に応じて現れてくださった感謝を」
フーム 悪い子ではなさそう しかし油断はできない
「私は マルセール王国 王女リリアリスといいます。勇者様方を召喚した張本人です。
ご質問があればお答えします」
まぁそうだよね さてクラスメイトたちの疑問は一つ 誰が聞くか
「私は 伊吹茜といいますまず聞かせてください 私たちは帰れるのですか?」
おっ委員長が言った
「申し訳ありません 今回が初めての異世界召喚でしたので 私たちにもわからないことだらけなのです」
「帰れないということですか」
委員長が間髪入れずに聞く
「申し訳ありません もちろん私たちも手を尽くします 勇者様方がご協力していただけるなら」
やっぱり なんかあるよね じゃなきゃ呼ばないし
「・・・その協力というのはなんですか」
委員長が躊躇いがちに聞いている
「この王国を救っていただきたいのです とある脅威から」
誰かが生唾を呑み込んだ クラス全体に緊張が走る
「まさか人殺しをしろということですか」
またもや委員長
「いえ 違いますよ そんな惨いことをしろとは言いません」
クラス全員が胸をなでおろす よかった ん?では何を
「とある災害を食い止めてほしいのです」
災害?
「大樹界と呼ばれる巨大な森が拡大し続けているのです その森は魔獣と呼ばれる化け物が大量に生息してり 瘴気と呼ばれる有毒なガスも漂っておりとても人の住める環境ではありません
その大樹界は もう世界の七分の一を呑み込みました 今は拡大は止まっているのですが
また急激に拡大すれば 王国もどうなるかわかりません」
「事情は分かりました しかし私たちに そんな力があるのでしょうか私たちは無力な学生です そんな危機に何かできるとは思えませんが」
委員長のいうとおりだな
「それは大丈夫です伝承によれば世界を渡ったものは強大な力を宿すといわれております
ここに その力を測定する魔道具マジックアイテムがあります まずはその力を測ってみませんか」
この問いに対してクラスメイトたちは
誰かは ワクワクした顔をしながら
誰かは 不安そうな顔をしながら
誰かは 考えこんでいる顔をしながら
誰かは 何起こっているか理解できないという顔をしながら
その 魔道具マジックアイテムがある部屋にあるいていく
自分はもちろん 愛しのあの子がいないかと 探しながらそしてその力に期待しながら
歩いていく
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