箱庭宇宙
もしも、そう、例え話をしよう。
もしも人類の科学技術が宇宙を作るにまで至ったとする。その宇宙は、決して、宇宙外の影響を受けないとする。
その宇宙では、ある時代の、ある時間を完全に再現してみせた。あらゆる物質、エネルギーの方向、それらが事実上の歴史の1つの場面を作り上げている。
そうなった場合、その場面を再生させたとしよう。ビデオデッキのボタンを押すように、だ。
果たして、その宇宙の人類は、宇宙外の人類と全く同じ歴史を辿るかどうか。
もしも辿ると結論付けられるのであるならば、人の運命というのは決定的なものとなってはばからないのだろう。
もしも辿らないと結論づけるならば、それは宇宙外からの影響を受けて差し支えない結論となるのだろう。
何が言いたいかというとだ。
前者の結論であるならば、我々の希望も愛も夢も全て決められた他愛も無い台本であり。
後者の結論であるならば、我々がこれまで盲信し続けてきた神という存在は、宇宙の外にいるということだ。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます