オープニングフェイズ

〇オープニングフェイズ1「襲撃」(シーンプレイヤー:PC①)

(過去編のため、侵食率判定なし。PC①以外登場不可)

3ヶ月前ー

UGN日本支部に属する備宝支部は、とある研究施設を襲撃する作戦を決行中。これはFHの息のかかった施設であり、調査の上、実績ある当支部に襲撃任務が下された。

洞漂介支部長(以下漂介)「以上が作戦概要だ。戦闘員の多くは陽動と敵戦力の足止めだ。中枢に向かうのは私と津浪、PC①しかいない。気をつけろ」

至極真面目な表情で状況を解説する漂介。

洞津浪(以下津浪)「心配は要らない。俺たちなら大丈夫だ」

そう笑うのは先輩である津浪。(ここで、PC①に津浪に対する呼び名を決めさせる)

津浪は右腕を変異させ、妙に有機的なハンマー状に変化させる。


爆音や怒号が渦巻く中、目的の研究室への侵入に成功する。

FHエージェントとの戦闘になる(PC①には戦闘描写をさせる。エフェクトは演出扱い)。

そこに現れる、ひときわ巨大な体躯のジャーム。さらに背後より現れたエンジェルハイロウジャームにより不意打ちをうけたPC1は戦闘不能となるが、彼をかばうように津浪が立ちふさがる。見れば、漂介は敵をけん制しつつ氷の槍で研究施設を破壊していく。

「敵が多い・・・これは分が悪いか」

そうつぶやく津浪は、PC①になんとか逃げるよう言う。

「応援を呼んだ。持ちこたえろ」

漂介の言葉を最後に、二人は敵をPC1から遠ざけていく。

それが、最後の光景。


次に目を覚ましたとき、PC1はUGNの病院に収容されていた。

「気がつきましたか」

看護師が声をかける。オーヴァードである自分がいまだ傷がいえていない理由を説明する。

「あなたは、どうやら普通とは少し違うレネゲイドウィルスをもつオーヴァードの攻撃を受けたようです。治りが遅い。」

「作戦からは3日がたっています・・・救援部隊が助け出せたのはあなただけです。"凍える時代(アイスエイジ)"と"輝ける鉄槌(ゴルディオンスマッシャー)"は、行方不明です。もちろん、彼らは実力あるオーヴァード。UNGも懸命に捜索中です」

「襲撃作戦は成功した、と聞いています」

ここで、UGNの黒服エージェントが登場。支部が機能不全レベルまでのダメージを追っていることを説明する。

「当面は、傷を癒すことに専念を。今後のことはおって指令があるでしょう」


PC1を不安にさせつつ、シーン終了。

PC①はシナリオロイス「洞 津浪」にロイスを結ぶこと。


〇オープニングフェイズ2「オメガという名のオーヴァード」(シーンプレイヤー:PC②)

(過去編のため、侵食率判定なし。PC②以外登場不可)

10日前ー


FHエージェントが目撃されたという廃墟を探索する、UGN阿双支部のエージェント。指揮を執るのはPC②だ。

「PC②さん!こちらへ!」

エージェントから連絡が入る。連絡先である1階の奥の部屋につながるで、件のFHエージェントを発見する。逃走するエージェント。


(追跡判定 《技能:肉体 達成値5で成功》)

>成功

逃走したエージェントの姿を視界に捉え、PC2は駆ける。

突き当たりの部屋の扉が半開きになっており、エージェントはそこに飛び込んだ。

>失敗

すんでのところでエージェントを見失ってしまうものの、別ルートから合流したエージェントから連絡が入る。

「この先の部屋に入った模様です!」


扉の前についたPC②。

(突入前に判定がしたいならば、《技能:知覚 達成値6で成功》で罠はないことを伝える)

(突入しないようなら、同行しているエージェントが「突入準備完了ですぅ」などと促す)

扉に手をかけたとき、中から悲鳴があがる。

FHエージェント「ガ、ガンマ!なぜここに!?」

飛び込むと、巨大な右腕を携えたシルエットが、追っていたエージェントに対峙している。その顔はかげとなって見えない。

影はハンマーのような右腕を振りかざし、FHエージェントを躊躇なく叩き潰す。


>PC②が声をかける

影はこちらをみた・・・ような気がしたが、とくに何か反応する訳でもなく、すっと姿を消す

>声をかけない

何事もなかったように踵を返し、退場する。

(いずれにせよ、エネミーエフェクト"瞬間退場"で退場する。追跡不可)


PC②に、彼は行方不明の洞津浪ではないか、と思わせる(思い至らないようであれば同行エージェントに言わせる)。PC③に報告をしあければ、と伝えシーン終了。

PC②はシナリオロイスである謎のオーヴァード「ガンマ」にロイスを結ぶこと。


〇オープニングフェイズ3「阿双支部にて」(シーンプレイヤー:PC④)

PC③④⑤登場。→侵食値判定

PC①(合流前のため)、②(現在調査任務中)は登場不可


阿双支部。今日は、備宝支部から出向してくるエージェント(PC①のこと)が到着する日である。PC③は、「ガンマ」と呼ばれたオーヴァードの調査に赴いており、イリーガルであるPC④、⑤を連れて駅へ向かうところである。

(必要であれば、この指令は日本支部長 霧谷雄吾からのものであることを伝える)


開示できる情報は以下の通り。

1)PC①について《技能:情報(UGN) 達成値3で成功》

備宝支部から出向してくる。目的は、先日目撃された謎のオーヴァード「ガンマ」が、彼の先輩エージェントにあたる 洞 津浪かどうかを確認させるためである。

なお、同行者がいるらしい →新情報「同行者について」


2)到着時刻と場所 《技能:情報(UGN) 達成値4で成功》PC③が判定した場合は達成値3で成功

今日の昼の新幹線で到着の予定。この辺の地理には明るくないため、支部長が迎えに行くことになっている。


3)謎のオーヴァード「ガンマ」 《技能:知識(UGN)または知識(オーヴァード) 達成値は4(いずれも)》

右腕を変化させるエフェクトを使うと思われるオーヴァード。一撃でエージェントを叩き潰したようにパワーに優れるようである。


4)同行者について 《技能:知識(UNG)または情報(UGN) 達成値6(PC③なら4、PC④なら3)》

コードネーム"クイックシルバー"こと四道録朗。本来は別の支部のイリーガルである。ブラックドッグ/ハヌマーンのシンドロームを持つオーヴァード。彼が同行してくる理由は不明だが、日本支部からの指令があったものと思われる。

(その他、PCのみが持っている情報も開示してよい)


以上の情報が出揃ったところで、事務方のエージェントから「そろそろ時間だ」と連絡が入る。

シーン終了。

PC③、⑤は洞漂介に、PC④は四道録朗にそれぞれロイスを結ぶ。

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