第124話 『その日、錬金術を始めた』

 フェリス先輩とのお話に夢中になっていたけど、ついていけてない子が居たわね。


「そうだ、ココナちゃん。聞きたいことがあるんだけど」

「はい、何でしょうか!」

「泊まる宿は何処? 誰かとシェアをしていたりしてる?」

「えと、ココナは1人で来ていまして、泊まっているのは西部にある宿です」

「そう、じゃあ荷物は全部手元にあるわよね。今日は私の泊まっているホテルにいらっしゃい。そこでみっちり魔法を教えてあげるから」

「ふぇ?」

「ちなみに拒否権はないからね」

「ふえぇ!?」


 よっぽど驚いたのか、ぺたんとしていた耳と尻尾がピンッと立った。カワイかったので撫でる。なでりこなでりこ。


「ふあぁ……」

「という訳でお願いね、アリシア」

「畏まりました」

「あとこの子、レベルがアリシアと同じくらいまで育てば、貴女より強くなるわよ」

「!! それは……貴重ですね」

「そうね。それに負けないくらいアリシアも頑張ってね」

「はい、精進します」


 その後、ココナちゃんを彼女達に紹介をしてから、錬金術部のある部室棟へと向かう。


「……という訳で、ココナちゃんには申し訳ないけど、魔法を教えるのは今晩ホテルに帰ってからになるわ。それまで、もう少し待っていてね」

「はいです! 先程の伝授式を見ただけでも、シラユキさんの造詣の深さには感銘を受けるばかりでした。そんなシラユキさんに教えてもらえたら、きっともっと魔法が上手になれると確信していますです!」

「ココナちゃん……」


 んもう、胸がキュンってしちゃったわ!


「ところで、その……。先程からシラユキさんが仰っている『魔力溜まり』というのは、もしかして尾核チャクラの事でしょうか?」

尾核チャクラ……。ああ、尻尾に人為的に作った『魔力溜まり』の事ね? 惜しいけど違うわ、『魔力溜まり』はね、尾核チャクラの源泉のことを指すの。それは、ココナちゃんみたいな特殊な種族でも、私たちのような人間でも等しく存在するのよ」

「そうなのですか……?」

「お嬢様、人為的に作れる『魔力溜まり』との事でしたが、尾核チャクラとは具体的にどの様な物なのです?」


 アリシアの事だから、今の話だけで本質は理解していそうね。


「そうねぇ、まず実は、人が1度に扱える魔力って『魔力溜まり』の総量とイコールではないの。『魔力溜まり』がお鍋で魔力がスープ、扱う魔力の限界値がお玉、みたいな感じね。お玉で全部のスープを1度に掬えないって感じかしら」


 3人とも私の話に興味津々のようで、頷き返してくれる。


「レベルが上がれば『魔力溜まり』と一緒にお玉も大きくなって行くんだけど、それでも限界があるわ。尾核チャクラはね、お鍋とお玉を身体の中に増やす技術のことを指すわ。ただ、そのお鍋には自動でスープは沸き出てこないから、本体のお鍋から持ってくる必要があるわね」

「なるほど……」

「ただ、普通の人は自分の体内に『魔力溜まり』を増設することは出来ないわ。無理にソレを行うと、体にどんな悪影響が出るか分からない。最悪死に至ることすら考えられるし、私も怖くて出来ないわ」


 まあ、その辺はよく知らない。ゲームではプレイヤーは自前の『魔力溜まり』を増やす手段が、それ専用の装備を用意するしかなかったから。

 ぶっちゃけ、『魔力溜まり』を増やすと言う事は、体内に魔力のポンプを増やすと言うこと。つまり心臓を増やすようなものだ。危ないと言うか、普通に怖い。


 以前、外部端末として『魔力溜まり』の中継地点にも出来る『魔石を用いて作った武器』を説明したが、ココナちゃんは尻尾の数だけそれを常備しているのと同義と言える。


「ココナちゃんのような一部の種族は、尻尾とかに外部端末としての『魔力溜まり』をノーリスクで作ることが出来るわ。それが尾核チャクラね。彼女達はそうやって、限界を超えて魔力を蓄えれるようになるの。普通の人なら魔石で作られた武器防具でしか端末を増やす事は出来ないんだけど、ココナちゃんはそれを常に持ち歩いているようなものよ」

「……それは、凄まじいですね」

「あ、あの! ココナはまだ未熟で、お婆ちゃんやお母さんみたいには、上手くは出来なくて、その……。まだ使える尾核チャクラは1つだけなんです……」


 しょんぼりして耳と尻尾がへにょっとなるココナちゃん。

 んもう! いちいち動きがカワイイわね! この子は!


「大丈夫よ、私と一緒に頑張れば、2尾でも3尾でも。なんなら尻尾の数も増やせると思うわ」

「はわっ、シラユキさんは尻尾の事をご存知なんですか!?」

「ええ、私物知りなのよ。あ、でも安心して。物珍しさから危ない連中に狙われれやすいことも知ってるし、この事を不用意に誰かに話したりもしないわ」

「ほっ……。あ! あの、えと……」


 安心したのも束の間、今度はアリシアや先輩がいる事を思い出してアタフタしている。はー! もうっ! んもう!!


「安心してくださいココナさん。私の全てはお嬢様のもの。お嬢様が望まない事を私がすることはあり得ません」

「私もよ、ココナちゃん。シラユキちゃんは私たちのことを信頼してそれを話したんだと思うの。それに私の実家は公爵家だから、もし危ない目に遭うなら助けてあげられるわ」

「は、はいです! よろしくお願いしますです!」


 アリシアはドヤ顔で私の物とか言ってるけど、顔が緩んでるし耳もピクピクしてるわよ?

 それに先輩も、キメ顔で公爵家を名乗ってるけど、お顔が蕩けていらしてよ?


 なんて思っている私も、さっきから顔の表情筋が息をしていないわ。ニヨニヨが止まんない。抱きしめてキスしたいけど、まだ出会って半日も経っていないのよ!

 今は我慢。我慢よ……!



◇◇◇◇◇◇◇◇



「この部屋がそうね」


 フェリス先輩の案内の元、辿り着いたのは複数の個室が並ぶ区画だった。左を見ても右を見ても部屋。部屋。部屋。

 各部屋には番号が振られており、先輩に案内をしてもらったのは『7』の数字が割り振られた部屋だった。


「ここにある部屋全部に、錬金釜が設置されているわ。そして1番から6番は錬金術部に所有者が居るから、勝手に入っちゃダメみたいね」

「ふむふむ」


 つまり、今現在の部員数も6人と言うことか。

 学園生の総数からしても、だいぶ少数精鋭なのね。


 先輩が鍵を開け、皆で中へと入る。するとそこには、小綺麗な空間にポツンと、錬金釜が設置されているだけだった。棚やら何やら、設置する空間的余裕はあるけど、個人の部屋ではなく共有スペースだし、今それが無いのは仕方ないか。


「ここが錬金術を行うレンタル部屋よ。一応貸出時間は今日一日だけど、18時には学園は閉まっちゃうから注意してね」


「『時刻表示機能』」


『999年3月?日14時52分44秒』


 あと3時間か。多少の余裕はあるわね。この表示はパーティ内であれば見ることが出来る。その時刻を見て、アリシアはいそいそとマジックバッグへと手を入れた。


「そろそろお昼の3時ですか。お嬢様、昼食後は体力を使う大変な時間を過ごされましたし、小腹がすいた頃合いでしょう。これから休みなく錬金術を始めては体を壊してしまいます。それにお嬢様の事ですから、1度錬金術を始めれば時間ギリギリか素材が尽きるまで止まらないでしょう。ですから、少し休憩を入れませんか?」

「……うん、まあそうね。ゆっくりしましょうか」

「はい!」


 嬉しそうに微笑んだアリシアは、シーツを広げ、水筒やお弁当箱を取り出した。


「どうぞお嬢様」

「うん」

「フェリス様やココナさんも、座ってください」

「失礼します」

「は、はいです!」


 私やフェリス先輩は足を崩してるけど、ココナちゃんは正座かぁ。様になってるなぁ。


「それではご賞味ください。お嬢様が先日考案し、今朝試作したばかりの品ですが、上手く出来たと思います。その名も『カニマヨサンド』です!」

「「おおー」」

「カニ……?」


 やっぱりココナちゃんは知らないのか。巫女さんなのに。

 ……って、それは関係ないか。


「ソフィア様や公爵様の分も作ってきましたので、フェリス様も遠慮せず食べて下さい」

「ありがとう、アリシア姉さん。頂くわね」


 丁度4つあるサンドイッチを、それぞれが手に取る。手に取ったソレを、先輩は興味津々に。ココナちゃんは恐る恐ると言った様子で見ている。


「ココナちゃん、遠慮しないで食べて良いわよ」

「は、はいです!」


 アリシアは私が食べるまでは見守るスタンスのようなので、そのまま齧り付く。2人も、私を追うように口に入れた。


「「「もぐっ……!!!」」」


 夕食前という事で、サンドイッチ1つずつと少なめだったけど、正解だわ。

 マヨネーズは、以前味見させてもらった時ですら単体でも美味だったのに、あの暴力的な美味しさの『ブルー・ストライクシザー』の身と合わせたんだから。美味しいに決まってるじゃない!

 味わいはやはり濃厚で、耐性の無いココナちゃんは衝撃を受けノックダウンしていた。あれはしばらく帰ってこれないわね。

 舌の肥えている先輩も、その衝撃は大きかったようで、その顔はうっとりとしていた。ちょっとエロい。


 直接あのカニ身を食べた私ですら言葉を失っていたんだから、もしアレを経験していなかったら……ん? それはそれでシラユキちゃんになっていたのでは??

 ……よし、それは小雪に食べさせて拝むとしよう。


「……ふぅ、それにしても、今まで私の中にあったカニマヨサンドの味が、コレによって完全に塗り替えられたわね。とっても美味しいわ、アリシア」

「お口に合って良かったです。今回は元々の濃厚な味わいのお陰もあって、シンプルな味とさせて頂きました。今後別のカニを入手した際に、同じくらいの味わいが出せるよう努力致します」

「うん、期待してるわ。問題は、カニがまだ食料として認知されていないことよね」

「そうですね、そこは盗賊ギルドを利用して、なんとか出来ないか色々と手を回してみたいと思います」


 それにしても、この1つのサンドイッチでの満足感は凄まじいわね。


 例えばフルコースなんかで、メインディッシュの一品を2皿も3皿もお代わりしないのと同じように、こんなに美味しいものは、1個で十分だと言うことね。

 サンドイッチだけど、中身はそれに見合うほどに濃厚だった。この濃厚さなら、オニギリの具にしてもメインディッシュ級になりそうだわ。オニギリが。


「陛下に極上の珍味が詰まった、魔物の部位の一本を献上したとは聞いていたけど、コレがそうなのね……。アリシア姉さん、シラユキちゃん。とっても美味しいわ」

「ありがとうございます」

「喜んでもらえて良かったです」

「……ふしゅぅ」


 1人だけ煙吹いてるけど、さすがアリシアね!



◇◇◇◇◇◇◇◇



 小腹も膨れてアリシアに甘えて元気いっぱいになったので、早速錬金術に取り掛かる事にした。

 食後に先輩から膝枕のお誘いがあったけど、ここで甘えたら確実に眠っちゃうので、泣く泣く辞退した。ココナちゃんは、いまだに心ここに在らずだけど、まあそのうち戻ってくるでしょ。


「うーん」


 まずは錬金釜の状態を調べる。

 学校の設備とはいえ、初めて使用するのだ。状態が悪くなっていないか、きちんと管理されているかチェックする必要がある。


 まずは大きさ。高さ1メートル、形状は縦長の壺タイプ。うんまぁ一番小さいタイプね。超大量の同時生産には向かないけど魔石1ダース分くらいなら目的次第で作れないことはない。


 次に側面、釜の胴体部分だ。魔法陣が彫り込まれている部分だけど、もしも欠損があるようなら修復する必要がある。

 ……問題なし。


 その次に中。多分前回使用した人のが残っているんだろう。ヘドロ、とまでは行かないが濁った水がちょっと残ってる。掃除し忘れね。


「『浄化』」


 ……うん、これで問題なし。


 次にかき混ぜ用のヘラ。……ってこれ、唯の木製じゃない。物によっては混ぜてる最中に混合したり溶けてなくなったりしかねないわ。

 レンタルするような人間は大したものは作らないという見解なのかもしれないけど、事故の元でもあるわ。これは怠慢ね。

 とりあえずこの事を先輩に伝えておき、今は自分用のヘラを用意することにした。


 という訳で粘土をコネコネする様にして、魔鋼鉄製のヘラを作成。

 流石に高さ1メートルの釜の中を掻き回す為のヘラなので、ちょっと長めに作った。『魔鋼鉄のインゴット』が4本も消費されたけど、長く使うんだしケチケチしてらんないわ。

 あとは、折角この前レベル15になった事だし、耐久性のレベル3を刻印しておく。『耐』『久』『力』っと。


 これでちょっとやそっとじゃ融解しないわね!


 あとは……この部屋、見た感じは小綺麗だけど、よくよく見ると埃っぽい気がするわね。錬金中は窓を閉めてする物だけど、換気していないのか色々と澱んでる気がする。

 私の魔力を部屋全体に行き渡らせて……。


「!」

「『浄化』」


 部屋の澱みが消え去った。ココナちゃんが何かに気付いたのかキョロキョロしている。


「はわわ、シラユキさん。今のは『聖域化』ですかっ?」

「うん? ココナちゃんが言ってるのは巫陽術ふようじゅつの事?」

「はいです! おばば様が使う『聖域化』の様な、清浄な力を感じたのです!」

「原理は似た様な物だけど、違うわ。正確には『聖女』が使う『浄化』ね。邪気を払ったり汚れを消し去ったり、割と広く使える万能魔法よ」

「そうなのですか!」

「……教会にとって『浄化』は、神秘に属する魔法のはずだから、そんな風に気軽に使われると、教会の偉い方は卒倒しそうね」

「イングリット様が報告をしているでしょうし、もうひっくり返った後でしょうね」

「教会かぁ。その内、回復魔法の魔法書を配りに行かないとなぁ」


 王都は本当にやることいっぱいで大変だわ。楽しいからいいけど。

 さて、時間もないし始めますか。


 今回作るのは固形物ではなく液体。それでいて1個とかではなく大量生産をする。なので一気に素材を投入する事にした。

 まずは『スライムオイル』を3キロ。

 既にマジックバッグにはキロ単位で小分けしているので、投入は楽ちんだ。続いて魔力水を目分量で、錬金釜の内側5割目まで注ぎ込む。そしてハーブを500グラム。

 最後に闇の魔石(小)を1ダース。つまりは12個放り込んだ。


 後は錬金釜に魔力を流して起動させ、火加減は弱火に設定。グツグツと煮えはじめた材料達を、魔鋼鉄製のヘラでゆっくりとかき混ぜる。『スライムオイル』は粘度が高いのと、量が量なのでそれなりに力を込めないと混ざらない。

 大量に素材を放り込むとなると、やはりそれなりの力が要求される。完全初心者は1個ずつ作るべきね。

 難度の高い錬金術は細かな温度設定とか、かき混ぜ方に注文が多いんだけど、今作っているのは最初期のレシピだ。特に気をつけるところもなく、鼻歌を歌いながらかき混ぜ続ける事約5分。


 完成!


********

名前:マルグリットの精油[至高]

説明:スライムオイルに、濃度の高い魔力水を混合させて作られた最高品質の精油。

効果:使えば解る

製作者:シラユキ

********


 相変わらずアレな説明文ね。まあ、実際使えば品質の高さに驚かされるんだけど。


 この錬金術の不思議な所は、作られたアイテムがなぜか専用の瓶に入って出来上がるところなのよね。しかもキャップ付きで。

 これが本当に不思議で、この入れ物は一体どこから生まれてくるのかさっぱり分からない。もうこれはそう言うものだと諦めてるけど、現実化した今なら余計に不可思議な現象だわ。

 容器には1個につき50mlで別けられるんだけど、これがまぁ……うん。数えるのも面倒なくらい出来上がった。えーっと、んーっと……200個かな??


 錬金術は鍛冶とは違い、でもスキルの上昇判定が起きる。そしてそれは、完成時にも判定が起こり、更には初回作成ボーナスと大量生産によるボーナスも混じる。

 何が言いたいのかと言うと、今の作成だけでスキルが0から8になった。うん、上がりすぎでしょ。いやまぁ私も一気に作り過ぎなんだけどさ。


 それから、錬金術の不思議その2。完成品は時間が経過するか、製作者が手に取るまで宙に浮く。1個50mlと小型ではあるが、それが200個も浮いてると圧巻の一言である。


 そして不思議その3。錬金術はアイテムを素材にする際、錬金術から生まれた瓶はそのまま使えたりする。


「さーて、次次っと」


 とりあえず150個の精油はマジックバッグに収納し、残り50個は素材として釜に再投入。投入した段階で瓶は泡となって消え、中身だけが抽出される。次に作るのは『香水』だ。

 正史の王国内で、スタンダードとして流行っていた『香水』となるといくつか種類があるが、その中でも私一押しの物を作ろう。


 マジックバッグからダンジョン果実……。最初は『ポプカの実』にしよう。それを20個放り込み、続いて魔力水を目分量、闇の魔石(小)をまた1ダース。

 再び弱火でグツグツ、混ぜ混ぜして出来上がり!


********

名前:ポプカの香水[至高]

説明:最高品質の精油をベースに、ポプカの芳香が加わった香水。

効果:嗅げば、心が安らぎます。

製作者:シラユキ

********


 現実で香水を作ろうとすると、精油の他にアルコールが必要になるんだけど、その部分は闇の魔石がカバーしてくれているみたい。闇だからか、イメージ的に発酵を担当してくれてるのかな。


 香水は精油と違い、1個100mlの小瓶が作られる。けどその数はやっぱり膨大で、120個も出来上がった。

 この作成だけでまたスキルが上がって11になったわね。ダンジョン果実はまだまだ種類がある。さーて作るわよ!


『精油に香水かー、どんな感じなんだろ』

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