夜更けに浸る

もやもやと考え耽け眠れぬ夜

人気の無い静かな公園のベンチに腰掛けた


昼間の暑さはないにしろ

梅雨時期の湿った暑苦しさが残る


幼少期の自分を思い出しながら

錆びた遊具に懐かしさを感じた


あの頃、大きかったサイズのブランコ板は

今ではキツくて少しお尻が痛く


高い遊具は途中で息を切らし

頂上までは登れない


ベンチに再び座り息を整える

上を見上げれば雲の隙間から月が顔を出す


今はもうはしゃいで騒いで楽しむ事よりも

閑静な静寂に癒しを求めたくなってしまう


月を眺めながら周囲の蛙の鳴き声に耳を澄ませた


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