拾い捨てられ〜6〜(元野犬の子side)
僕がびっくりしてどうしてと慌てていると
“うるさい”と吠えられた
茶色い犬はついて来いと言い走り出す
僕は一人が怖くて追いかけた
辿り着いたのは広い緑色の草原
僕はドンっと草原の上に倒される
茶色い犬も僕の横で仰向けになりながら
“気持ち良いだろ?”と嬉しそうに言った
草の香りと暖かな日差し
心地良い風が僕の気持ちを落ち着かせてくれた
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