拾い捨てられ〜5〜(元野犬の子side)

ある日、ガチャリと扉が開き僕は連れ出される

あぁ、いよいよだと項垂れた


僕はまた狭い箱に入れられ

ガタガタ揺れる中、視界を塞いで眠った 


僕が目を覚ますと

フカフカのクッションの上に寝かされていた


知らない匂いだらけで不安で震えていると

背後から“おいっ”と呼ばれ驚き振り向く


僕があの場所に来た次の日に連れ出され

居なくなった筈の茶色の犬がいた







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