拾い捨てられ〜完〜(元野犬の子side)

この場所には僕等の他にも大きな生き物が居た

白黒の牛さんだ


僕は初めて見た時は怖かったけど

牛さんはおとなしくて僕が側に寄ると舐めてくれた


僕は毎晩、牛さんの側で眠る

お乳の匂いがお母さんと似ていて安心出来たから


茶色い相棒は甘ったれだなぁと言いながらも

“懐かしい良い匂いだな”と言って一緒に寝てくれた


茶色い相棒との日々は楽しくて

もう嫌だなんて不安は無くなった


相棒(友)は常に希望を持てと励ましてくれる

だから僕はお母さんと兄弟達もきっと幸せな日々を

送っていると信じている







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